【Androidニュースのまとめ】 2011年5月8日 - 2011年5月14日

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今回のニュースのまとめの目玉は、米Googleが10日、11日に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2011」における話題だ。同社は最新のAndroid 3.1を発表し、次期バージョン「Ice Cream Sandwich」の予告も行った。他にも、クラウド型音楽サービス「Music Beta by Google」、Androidマーケットでの映画レンタルサービスなど盛りだくさんだ。
一方国内でも、NTTドコモが夏モデルを1機種先行発表するなど、いくつかのニュースがあった。

今週はこれらのニュースについて振り返っていきたい。

【Google I/O 2011】

(1) Android 3.1

タブレット向けAndroidの最新バージョン、3.1が発表された。米Verizon Wireless向け「Motorola XOOM」を皮切りに各端末へ順次リリースされる予定。Android 3.1にはUIを始め、いくつかの機能改善と追加がある。

UIの部分では、色、配置、機能拡充により、より分かりやすく、使いやすいよう改善されている。改善の範囲はホーム画面のみならずウェブブラウザやカレンダー、ギャラリーなどの標準アプリにも及ぶ。ホーム画面ではウィジェットのサイズ変更が可能になったり、起動中のアプリリストがスクロール可能になるなどしている。ウェブブラウザでは、「Quick Controls」メニューが導入され、より視覚的な操作が可能になった。

そして、Android 3.1最大の特徴が外部機器との連携面の強化だ。「Open Accesory API」と「USB host API」が導入されることで、利用できる外部機器の範囲が広がった。キーボード、マウス、ゲームパッドなど、様々なUSB接続機器をAndroid 3.1搭載タブレットからコントロールできる。


(上:ホーム画面、下:ウェブブラウザに導入される「Quick Controls」メニュー)

(2) Androidの次期最新バージョン「Ice Cream Sandwich」

Androidの次期最新バージョンの開発コードが「Ice Cream Sandwich」になることが正式に発表された。リリース時期は今年の第4四半期(10月~12月)の予定。Ice Cream SandwichではAndroid 2.x系とAndroid 3.x系が統合され、スマートフォンとタブレットなど、端末の種類の違いに関係なく利用できるOSになる。

(3) Android OSのアップデート対応に関するガイドライン策定

Google、通信事業者、端末メーカーが協力し、Android OSのアップデート対応に関するガイドラインが策定された。ガイドラインに従う企業が販売するAndroid端末は今後、発売日以降18ヶ月間については最新のOSへの迅速なアップデート対応が保証される。アライアンス発足時の参加メンバーは下図の通り。

(4) Androidマーケットで映画レンタルサービスを開始

Googleは米国時間10日より、Androidマーケット上での映画レンタルサービスを開始した。当面は米国限定なので、日本のユーザーは利用できない。本サービスはYouTubeにおける映画レンタルサービスとも連携し、レンタルした動画はどちらからでも視聴できる。価格は1.99ドルからで、レンタル期間は30日間。ただし、一度再生を始めたら24時間以内の視聴に限定される。

(5) クラウド音楽サービス「Music Beta by Google」

Googleは米国時間10日より、クラウド音楽サービス「Music Beta by Google」の提供を開始した。当面は米国限定の招待制サービス。現在は開発中のベータ版の提供で、この間は無料で利用できる。

Music Beta by Googleは音楽データに特化したクラウドサービスで、最大2万曲までの音楽データをクラウド上にアップロードすることができる。音楽データは、スマートフォンやタブレットのみならずPCからも利用可能。音楽データの再生は基本はストリーミングだが、最近再生したデータは端末内に自動的にキャッシュされる。さらに、特定ファイルをダウンロードすることもでき、インターネットを利用できない環境下でも音楽を楽しめるよう配慮されている。

以下の動画で概要を把握できる。
※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
Introducing Music Beta by Google

(6) 家庭内の家電をコントロールする技術「Android@Home」

「Android@Home」はAndroid搭載端末に家庭内の家電をコントロールする中心的役割を担わせようという技術。オーディオ機器、エアコン、照明器具、洗濯機、目覚まし時計など、ありとあらゆる家電をAndroid搭載端末からリモートコントロールすることを目指している。同社はそのための新しいプロトコルを開発している。市場への投入は今後の話だが、楽しみな技術だ。

【新製品】

(1) NTTドコモ向けスマートフォン「AQUOS PHONE SH-12C」(シャープ製)

 

NTTドコモは11日、シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE SH-12C」を発表した。同社は16日に夏商戦向けの新製品発表会を開催するが、AQUOS PHONE SH-12Cは先行発表された。「AQUOS」ブランド初のAndroidスマートフォンで、OSのバージョンは2.3。「AQUOS」ブランドの製品だけあり、ディスプレイが大きな特徴。540×960という高解像度のNEWモバイルASV液晶を搭載する。サイズは4.2インチ。さらに、「LYNX 3D」と同様に裸眼での立体視に対応する3D液晶でもある。専用のメガネなしで3Dコンテンツを視聴可能だ。

また、LYNX 3D以上に3D機能が強化され、メインカメラがツインカメラ仕様になった。2つのレンズを搭載することで、3D写真や3D動画を撮影することができる。これらの映像はAQUOS PHONE SH-12Cのディスプレイで立体視できるほか、HDMI出力を介して大画面テレビに映し出してもいい。

テザリングが解禁されている点も特徴だ。最大5台までのWi-Fi機器を接続することができる。発売日は5月20日で、事前予約は14日から開始となっている。

【その他の話題】

(1) ソフトバンク、HTC Desire HD 001HTに対するAndroid 2.3へのアップデートを提供開始

ソフトバンクモバイルは12日より「HTC Desire HD 001HT」に対するAndroid 2.3へのアップデートを提供開始した。既存の端末のOSがAndroid 2.3へアップデートされる例は今回が初となる。アップデートは3G回線もしくはWi-Fi環境下で実施可能。ダウンロードするファイルのサイズは約100MB。OSのバージョンアップに加えて、「HTC Sense」も最新版にアップデートされる。

(2) KDDI、auスマートフォンでの誤課金を発表

KDDIは13日、auスマートフォンにおいて誤課金があったことを発表した。これまでに発売されたau Androidスマートフォン全機種が対象。対象回線数は99,200回線で、総額は約126万円、1回線あたりの平均額は約12.7円。4月30日に発生した設備障害の影響で、「IS NET」への誤った接続情報が特定条件下で記録されたのが原因。対象者には4月利用分で過剰請求したため、6月利用分(7月請求)において、過剰請求分を減額する形での返金措置が取られる。詳細は下記リンク先で確認して欲しい。

一部のお客さまにおける「IS NET」パケット通信ご利用料金の返還について | 2011年 | KDDI株式会社

【あとがき】

この週の話題はGoogle I/O一色でした。Android関連ニュースが豊富に含まれた初日キーノートの模様は下に掲載したリンク先の動画で確認できます。
また、今週はトレンドマイクロとカスペルスキーからAndroid向けセキュリティアプリのニュースがありました。両社とも現在はアプリを無料提供しています。関心のある方はぜひ試してみてください。どちらも特に重いアプリではないのでおすすめです。

Google I/O 2011: Keynote Day One
※本動画は54分50秒あります。

ウイルスバスター™ モバイル for Android™ β – Android マーケット ※現在削除されています。
カスペルスキー モバイルセキュリティ 9 for アンドロイド

GAPSISのGaAppsがお伝えしました。来週もお楽しみに!来週はNTTドコモとKDDIの新製品の話題を中心にお届けする予定です。







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