【Androidニュースのまとめ】 2012年1月21日 − 2012年1月27日

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この週はNTTドコモ向けスマートフォン「MEDIAS ES N-05D」、Xi対応モバイルWi-Fiルーター「BF-01D」、USB型データ通信端末「L-03D」、ディズニー・モバイルの新スマートフォン「DM012SH」の発表があった。それに加えて、この一週間、大きな注目を集めたのがNTTドコモの通信障害に関する話題だ。また、通信各社の学割キャンペーンの割引合戦にも関心が集まった。




【新商品】

(1) NTTドコモ向けスマートフォン「MEDIAS ES N-05D」

ドコモはNECカシオ製のスマートフォン「MEDIAS ES N-05D」を発表した。2月下旬~3月に発売予定。MEDIAS ESは、6.7mmボディにあらゆる機能を詰め込んだ「全部入りスマートフォン」だ。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信。防水性能を装備し、さらにはBluetoothによるカシオ製「G-SHOCK GB-6900」との連携機能も楽しめる。

Android 2.3、4.3インチ(720×1280)液晶、1.5GHzデュアルコアCPUを搭載し、基本仕様も十分。ボディのサイズは約130×67mmで、重さは約110g。カラーラインナップもホワイト、ブラック、ピンクの3色を揃える。

(2) NTTドコモ向けXi対応データ通信機器2モデル

NTTドコモからXi対応データ通信機器が2モデル発表された。一つは、バッファロー製のモバイルWi-Fiルーター「BF-01D」。これは「BF-01C」として開発が進められていた機種が、一部仕様が変わり、型番変更してリリースされることになったモデル。昨夏リリース予定だったものの、中々出てこなかったBF-01CがBF-01Dに生まれ変わって登場する。もう一つはUSB接続型のデータ通信機器「L-03D」だ。

BF-01Dは、Xi、FOMA(FOMAハイスピードにも対応)、Wi-Fi(無線LAN)、有線LAN(同梱されるクレードル経由)に対応し、様々な経路からインターネットに接続できる。さらに、16GBの内蔵メモリを搭載するため、簡易的なネットワークストレージとしての利用も可能だ。端末のサイズは約68×108×21.4mm、重さは約193g。
 



(3) ディズニー・モバイル新スマートフォン「DM012SH」

ウォルト・ディズニー・ジャパンはディズニー・モバイル向けのスマートフォン「DM012SH」を発表した。2月中旬に発売予定。DM012SHは、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信に加えて防水・防塵性能を備えるスマートフォンで、比較的スリムなボディも魅力の一つ。サイズは約61×123×10.4mmで、最薄部は9.8mm。OSはAndroid 2.3で、ディスプレイは4.0インチ、解像度960×540、CPUは1.4GHz駆動となっている。




さらに、ディズニーオリジナルの様々なアプリ・コンテンツを搭載する。ライブ壁紙「Disney デジタルラブ」、新UI、ロック解除アプリ「Disney Love ロック解除」、いくつかのデザインシートから選択できる文字入力システムをはじめとするアプリを楽しめる。

(C) Disney.



【通信各社が実施する学生及びその家族に対するキャンペーンについて】

例年、通信各社は学生とその家族に対して、とてもおトクな割引キャンペーンを実施している。今年もNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルがすでに受付開始中だが、三社は一度開始したのち、途中で特典内容を改定した。各社が競い、内容を拡充する動きを見せたことで今年は例年以上におトク度合いが上がっている。

(1) NTTドコモのキャンペーン「応援学割2012」

NTTドコモは学生とその家族を対象とし、基本料金とパケット定額サービスから割り引く。基本料金は「Xi」の「タイプXiにねん」の場合申込み月+36か月(最大37か月)の間、月額0円となる。「FOMA」の「タイプシンプル バリュー」も同期間0円、「タイプシンプル」は840円/月となる。

また、パケット定額サービスは、「Xi」の「Xiパケ・ホーダイ フラット」が最大37か月間4,935円/月で利用できる。「Xiパケ・ホーダイ ダブル」は月額5,460円、「FOMA」の「パケ・ホーダイ シンプル」と「パケ・ホーダイ ダブル2」は月額4,935円で、「パケ・ホーダイ フラット」は4,410円/月。

(2) KDDIのキャンペーン「ともコミ割引」とパケット代を割り引くキャンペーン

KDDIのキャンペーンは「ともコミ割引」。基本プランは「プランZシンプル」が対象となるが、学生の場合基本使用料が最大36か月間0円、学生の家族の場合はMNPを利用した場合は最大36か月間0円、新規(MNP以外)の場合最大15か月間0円となる。また、au同士の通話も無料だ。

さらに、「ともコミ割引」の内容改定発表に合わせてKDDIはパケット定額サービスの割引キャンペーンも実施すると発表した。auスマートフォンをMNPで契約・購入利用し、「ISフラット」へ加入することが条件だが、学生の場合最大24か月間4,410円/月、学生の家族の場合も同額で利用できる。

(3) ソフトバンクのキャンペーン「ホワイト学割with家族2012」

ソフトバンクのキャンペーンは「ホワイト学割with家族2012」だ。「ホワイトプラン」の月額基本使用料とパケット定額サービスの料金が割引される。加えて、ホワイトプランの無料期間の一部を「お父さん折りたたみ自転車」と交換することも可能だ。

学生・お子様の場合、ホワイトプランの基本使用料が3年間0円、家族の場合MNPだと3年間0円、MNP以外だと15か月間0円、そしてパケット定額サービスは「パケットし放題」が0円~4,410円/月、「パケットし放題 for スマートフォン(キャンペーン)」が0円~4,410円、「パケットし放題フラット for スマートフォン」が4,410円、「パケットし放題S for スマートフォン」が0円~4,935円になる。パケット代の割引は、キャンペーンの適用期間終了後、通常料金になる。

【通信障害】

(1) NTTドコモ

NTTドコモは25日に東京都の一部エリアで最大252万人に影響する通信障害を発生させた。同日朝に交換したパケット交換機がトラフィックの急増と共に不安定に陥り、輻輳状態を招いた。これにより通信規制が掛かり、FOMAの音声・パケット通信が利用しにくい状況が約4時間半続いた。

同社は昨年来、数度の大規模障害を発生させたことから、総務省からの指導が入る事態となり、問題が重大視されている。総務省は度重なる障害発生を重く見て、NTTドコモに対策の実施とその結果の報告要求をしている。その結果、NTTドコモは27日に開催した2011年度第3四半期決算説明会の場で、今度の対策とこれまでの障害の概要に関する詳細な説明を行った。

NTTドコモとしては今後もスマートフォンの普及に伴ってトラフィック増が予想されるため、多額の投資を行いつつ、通信基盤の強化に取り組む。最終的にはスマートフォンユーザーが5000万になったとしても耐えられるレベルを目指すとしている。

(2) KDDI

NTTドコモが大規模な通信障害を発生させたため、やや影に隠れる格好になったが同時期にKDDIでも障害が起きている。東京都の一部地域において伝送設備の故障が発生し、au携帯電話サービスのほか、固定通信サービス、法人系サービスにおいて通信を利用しにくい状況が発生した。日時は25日午後11時33分から26日午前3時3分。

au携帯電話については、新800MHz帯のみを利用できる機種に限って影響が出ている。具体的にはHTC EVO WiMAX、HTC EVO 3D、Motorola Photon、iPhone、DATA08W、IS14SH、IS12Fだ。

【ソフトウェア更新】

(1) NTTドコモ向け端末

シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE SH-1D」と「AQUOS PHONE slider SH-02D」に対するソフトウェア更新がリリースされている。SH-01Dに関しては、主に2点の改善となる。YouTubeアプリで動画視聴中もしくはミュージックプレイヤーアプリで音楽再生中に異音が発生する場合がある問題と、Wi-Fi設定のオン/オフを繰り返した際にまれに端末がフリーズしたり再起動する場合がある、という問題。

一方SH-02Dはダウンロードフォントを設定した場合に一部のアプリが正常に動作しない場合がある問題の改善。

両機種とも自動更新機能をサポートしているので、新しいソフトは自動的にダウンロードされ、あらかじめ設定された時間になると書き換えが行われる。もしくは、ホーム画面でメニューキーを押し、「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」と進め、手動で導入しよう。

(2) ソフトバンク向け端末

シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE 102SH」「AQUOS PHONE 103SH」に対するソフトウェア更新がリリースされている。また、NECカシオ製「MEDIAS CH 101N」に関してはソフトウェア更新のリリースはまだだが、不具合の発覚とその回避方法が案内されている。

102SHは電池消費の改善、103SHはWi-Fiルーターの機種によってはWi-Fi接続ができない場合があるという事象の改善が今回のソフトウェア更新の内容だ。両機種とも自動更新機能に対応しているので、ソフトウェア更新のお知らせSMSに記載の日時になると自動的にダウンロードが行われる。完了すると、その旨を示すアイコンが通知エリアに表示されるので、それを引き出して、指示に従って操作を進めればOKだ。

また、101Nには購入時の状態から一度も発信者番号通知の「設定」をせずに、「現在の設定確認」を行ってしまうと、誤った表示がされてしまう問題があることがわかった。一度でも「設定」をしていれば問題は回避できるので、アプリの「ランチャー画面」から「設定」→「通話設定」→「ネットワークサービス設定」→「発信者番号通知」と進め、「設定」から「通知する」もしくは「通知しない」のどちらかを選んで設定しておこう。準備ができ次第対応ソフトウェア更新もリリースされる予定。

【あとがき】

この週の話題の中心はNTTドコモの通信障害でした。テレビ、全国紙など大手メディアもこぞって報道し、フィーチャーフォンからスマートフォンへの本格的な移行期を迎える国内市場におけるトラフィック増への通信各社の対策について、世間一般からの関心もこれまで以上に集まったように見えます。ユーザーとしては仮に一度きりであったとしても、通信障害は困りものです。その時に限って重要な電話や通信をする必要があった、という人も多いはずです。今後各社がどのように取り組みを進め、またパケット定額サービスの料金体系はどうなるのか? 注目でしょう。

GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!






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