【Androidニュースのまとめ】 2012年2月18日 − 2012年2月24日

[PR記事]

 


22日にイー・アクセスが発表会を開催し、LTE規格の高速通信サービス「EMOBILE LTE」とそれに対応するモバイルWi-Fiルーター等の端末を披露した。また、ドコモからパナソニック製スマートフォン「P-04D」が発表されている。これはパナソニックが欧州市場へ投入する「ELUGA」とベースを同じくする端末だ。同社は27日からスペインで開幕したモバイル業界展示会「Mobile World Congress 2012」でこの商品を展示している。




【新商品】

(1) EMOBILE LTE対応端末

EMOBILE LTEに対応する端末は3機種発表された。ファーウェイ製のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE GL01P」と、AnyDATA製のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE GL02P」、USB接続型の端末「GL03D」(ファーウェイ製)だ。




GL01PとGL02Pは、ともに連続通信時間9時間のスタミナ性能を誇るWi-Fiルーターで、3,000mAhの容量のバッテリーを搭載する。GL01Pは、イー・モバイルの「Pocket WiFi」シリーズのベストセラーモデルの後継機種で、デザインもそれを踏襲。これまでPocket WiFiを愛用してきたユーザーにとっては、後継機種だけに買い替えにあたる抵抗も少ないだろう。
GL01PにはmicroSD/microSDHCカードスロットが搭載され、ストレージ機能を利用することも可能だ。ただし、ユーザー自身でバッテリーを交換することはできない。一方のGL02Pはストレージ機能を利用できないものの、バッテリー交換が可能だ。





GL03Dはスティックタイプのデータ通信機器で、USB端子に接続して利用する。約50g、36×93×15mmの小型軽量ボディだ。

3機種ともEMOBILE LTEのほか、EMOBILE G4にも対応する。幅広いエリアをカバーするEMOBILE G4にも対応することで、国内の多くのエリアで通信を利用することが可能だ。その上で、EMOBILE LTEエリア内では下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの高速通信を楽しむことができる。



(2) イー・モバイル向けスマートフォン「DELL Streak Pro GS01」




イー・アクセスは22日、EMOBILE LTEのサービス・新商品の発表に加えて、新しいスマートフォンも披露した。DELL製の「Streak Pro GS01」だ。3月8日に発売予定のAndroidスマートフォンで、OSにはAndroid 2.3を採用する。

最近のハイエンド向け端末と似たレベルのハードウェア構成で、プロセッサはQualcomm MSM8260 デュアルコア1.5GHz、ディスプレイは4.3インチのスーパー有機ELで解像度は960×540といったもの。カメラは背面と前面に有効画素数約800万画素のものと約130万画素のものを搭載する。


ネットワークはLTEには非対応で、EMOBILE G4エリアにおいて下り最大14Mbps、上り最大5.8Mbpsでのデータ通信が可能となっている。Wi-Fi及びWi-Fiテザリングを利用することもできる。Wi-Fiテザリングでは、「Pocket WiFi」ウィジェットがプリインストールされるので、ホーム画面から手軽にオン/オフを切り替えることができる。

端末のサイズは64.5×125.9×10.3mm(最厚部:11.9mm)で、重さは約145g。

(3) ドコモ向けスマートフォン「P-04D」

NTTドコモはパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「P-04D」を3月に発売する。P-04Dは、「Disney Mobile on docomo P-05D」や、ソフトバンクモバイル向け「102P」とベースを同じくするスマートフォン。正確にはパナソニックが欧州市場へ今春投入するスマートフォン「ELUGA」(後述)と同じベースだ。




ELUGAベースの端末は薄型でスタイリッシュなボディと軽快な動作性能、有機ELによる美しい表示能力、防水・防塵性能を特長としている。

OSはAndroid 2.3、プロセッサはTI OMAP4430デュアルコア1GHz、4.3インチの有機ELディスプレイ(540×960)、約820万画素カメラなどが基本仕様。ワンセグ、赤外線通信には非対応だが、おサイフケータイはサポートする。

サイズは123×62×7.8mmで、重さは約103gだ。



一方、ELUGAは3月に欧州で発売になる予定のスマートフォン。基本仕様はP-04Dらと同じだが、おサイフケータイの代わりに「NFC」をサポートする。また、将来Android 4.0へのアップデートが提供されることが予めアナウンスされている。

【通信サービス】

(1) ソフトバンク、「SoftBank 4G」を提供開始





ソフトバンクモバイルは24日より高速通信サービス「SoftBank 4G」の提供を開始した。SoftBank 4Gは、AXGP規格を利用したデータ通信サービスで、現在は理論上の最高速度が下り最大110Mbpsとなっている。現在利用可能な国内のモバイル向け商用サービスにおける理論的な最高速度では最速だ。

ただし、NTTドコモやイー・アクセスが提供するLTEのサービスでも将来は高速化が予定されているので、今現在の話に留まる。それでも今の時点で110Mbpsという速度は驚異的だ。


3月末での対応エリアは札幌市、さいたま市、千葉市、東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市および上記周辺都市で、来年度末には全国政令指定都市の人口カバー率99%にまで達する見込み。

料金プランは「4Gデータし放題フラット」が用意される。月額料金は5,985円。ただし、キャンペーンを利用すれば4,980円に割引される。さらに、スマートフォン/タブレットを利用しているユーザーはセット割が適用され、3,880円となる。しかし、実際の利用時には4Gデータ通信基本料525円/月も発生するので、その点には注意したい。

第一弾の対応端末はセイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」。

101SIでは下り最大76Mbpsでのデータ通信が可能だ。SoftBank 4Gの理論上限値までは利用できないのでこの点にも注意してほしい。SoftBank 4Gのほか「ULTRA SPEED」にも対応するので、実用上、通信可能なエリアは広い。ULTRA SPEEDエリアでは下り最大42Mbpsとなっている。

(2) イー・アクセス、LTE対応サービス「EMOBILE LTE」を3月より提供開始

イー・アクセスは3月よりFDD-LTE方式の通信サービス「EMOBILE LTE」の提供を開始する。具体的な開始日、料金プランの詳細は後日改めて発表される予定だが、少なくとも3つの対応端末がラインナップされることは明らかにされている。前述したGL01P、GL02P、GL03Dの3つだ。

EMOBILE LTEの通信速度は下り最大75Mbps、上り最大25Mbps。ただし、この最高速度を得られるのはEMOBILE LTEの対応エリアの中でも一部で、それ以外のエリアでは下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpsとなる。

利用可能エリアは3月末で全国人口カバー率の40%、来年3月末で70%に達する計画。また、今年の6月末の時点でも東名阪の主要都市に関しては人口99%をカバーする見込みだ。

なお、同社の発表会の模様は下記ページにて動画で公開されている。

イー・モバイル LTEサービス・商品発表会

(3) ドコモ、通信障害対策の中間報告を実施

NTTドコモは通信障害に対して実施してきた対策及び今後の計画について中間報告を行った。同社は重大な通信障害を昨年6月以降に4件発生させたことで総務省から指導されており、3月末までに対策実施とその報告が求められている。今回は、2月中旬までに実施した対策と今後の計画を報告している。

ドコモは2月19日までにspモードの信頼性向上に向けた対策と、パケット交換機の処理能力の総点検を実施している。この結果、現在のところspモード、パケット交換機、双方とも安定運用できる状態にあることが確認された。

今後のトラフィック増への対策としては、それに対応するための電気通信設備の配備、予備設備の配備、監視体制の強化などに注力し、通信障害が起きないようにする。ドコモは将来的に5,000万台のスマートフォンにも耐えられる通信環境の構築を目指す。

【キャンペーン】
(1) ソフトバンクがフィーチャーフォン・ユーザーにスマートフォンを手軽に試せるキャンペーンを提供

ソフトバンクモバイルのフィーチャーフォンを利用しているユーザーに、スマートフォンを手軽に試せるキャンペーンが提供される。「スマートフォンお試しキャンペーン」と題した企画が3月1日から実施され、ソフトバンクのフィーチャーフォンを機種変更する方が、その機種変更と同時に新規契約で対象スマートフォンを契約した場合に、スマートフォン側の回線の新規契約事務手数料とホワイトプランの基本使用料が最大27か月無料になる、というもの。




対象機種が限られる点は残念だが、パケット定額サービスの加入条件などはないので、契約の縛りは緩い。手軽に利用できるのは確かだ。特にスマートフォンをWi-Fi運用するのであれば、最低料金で利用していくことも十分に可能だ。

対象機種は008Z、003SH、005SH、007HW、003Zの5機種。ただし、今後対象機種が変更になる可能性もある。



(2) ソニーが「Sony Tablet S」を気軽に試せる返金キャンペーンを実施

ソニーは2月24日から3月31日までの間、「“Sony Tablet”楽しさ100%保証キャンペーン!」を実施している。このキャンペーンは、同社のタブレット「Sony Tablet S」シリーズ(Wi-Fiモデルのみ)を購入した方に、端末を満足できなかった場合に返金してくれる企画だ。返金は購入日の翌日から14日以内に申し込む必要があるものの、ある程度の期間、家でじっくりと試すことができる点は嬉しい。

しかも、同日購入した純正アクセサリーも返金対象になるので、ケースやクレードルを購入した場合でも安心だ。

だが、返金を受けるためにはいくつか条件があるので、詳しくはキャンペーンサイトを確認してほしい。

家で使って実感! “Sony Tablet” 楽しさ100%保証キャンペーン 楽しめなければ全額返金 | Sony Tablet | ソニー

【あとがき】
一昨年末からスタートしたNTTドコモのLTEサービス「Xi」に続き、イー・モバイルのLTEもいよいよ登場します。また、ソフトバンクの4Gも始まりました。すでにある程度のユーザー数の獲得に成功したUQ WiMAXに続き、各社の高速通信サービスが揃いつつあります。対応エリアが限られるため、暫くの間は爆発的な速度で普及することはないでしょう。それでも、固定回線にも匹敵する高速通信サービスをモバイルで利用できるのは嬉しいものです。

さて、27日からスペイン・バルセロナではMWC 2012が開幕しています。次回はMWC 2012で発表された端末なども紹介していきたいと思います。

GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!






  • ※お手持ちの端末や環境によりアプリが利用できない場合があります。
  • ※ご紹介したアプリの内容はレビュー時のバージョンのものです。
  • ※記事および画像の無断転用を禁じます。

執筆者