【Androidニュースのまとめ】 2011年10月15日 − 2011年10月21日

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この週は18日にNTTドコモが今冬・来春に向けた新商品の発表会を開催し、Googleとサムスン電子が19日にAndroid 4.0(開発コード「Ice Cream Sandwich」)とスマートフォン「GALAXY NEXUS」を発表した。今回はこの2件の話題を中心にお届けしたい。





【Android 4.0、GALAXY NEXUS】

(1) Android 4.0(Ice Cream Sandwich)

GoogleはAndroidの次期メジャーバージョン、4.0(Ice Cream Sandwich)を発表した。Android 4.0は11月に発売予定のGALAXY NEXUSに載って登場する。その後は、既存端末への各社からのアップデート提供も期待される。

 Android 4.0はスマートフォン向けAndroid 2.xとタブレット向けAndroid 3.xが統合したバージョン。様々なスクリーンサイズに1つのOSで対応できるようになり、UIも刷新された。ベースの雰囲気はAndroid 3.xで、ウィジェットのサイズ変更などもできる。その他の内容では、アプリやタスク管理機能の改善、端末のロック機能の改善、文字入力、音声入力、ブラウザやGmail、カメラといった基幹アプリの改善などがある。


他にも「People」アプリの投入や、Android Beam機能、Wi-Fi Directのサポートなどもある。

詳しくは下に掲載した動画やリンク先記事を確認してほしい。Android 4.0について詳しく説明し始めると、それだけで1本の記事になるため、本記事では概要紹介にとどめている。

Google、Android 4.0(Ice Cream Sandwich)を正式発表

※Android端末からご覧の方は、下のリンクからYouTubeアプリを起動してご覧ください。
Introducing Galaxy Nexus. Simple, beautiful, beyond smart


(2) GALAXY NEXUS

Googleとサムスン電子は、Android 4.0を搭載するスマートフォンGALAXY NEXUSを発表した。日本でも11月にNTTドコモから「SC-04D」の型番で発売される。

GALAXY NEXUSは国・地域別にネットワーク仕様などが異なるので、ここでは、SC-04Dを紹介していきたい。ネットワークはXiには非対応だが、FOMAハイスピードには対応する。Wi-Fiも搭載し、テザリングも利用できる。

プロセッサはデュアルコア1.2GHz駆動のTI OMAP 4460、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は16GB、ディスプレイは4.7インチのスーパーHD有機ELで、解像度は1280×720。各要素を個別に見た場合には、他メーカー製ハイスペック機と同等もしくは低い部分もあるが、GALAXY NEXUSは、Android 4.0のリファレンスモデルである点が最大の魅力だろう。



【NTTドコモ、2011年冬・2012年春のスマートフォン新商品】

(1) Xi(LTE)対応モデル4機種

Xiに対応するスマートフォンが4機種登場する。NECカシオ製「MEDIAS LTE N-04D」、LGエレクトロニクス製「Optimus LTE L-01D」、サムスン電子製「GALAXY SⅡ LTE SC-03D」、富士通製「ARROWS X LTE F-05D」だ。

4機種ともデュアルコアCPUを搭載したハイスペック端末。その上で各端末それぞれに特徴を持つ。

・MEDIAS LTE N-04D

MEDIAS LTEの場合はBluetooth low energy technologyをサポートし、カシオ製腕時計G-SHOCKとの連携機能が利用できる。また、僅か0.8秒で起動し、0.9秒間隔で撮影できるカメラも魅力だ。

・Optimus LTE L-01D

Optimus LTEは美麗IPS液晶を搭載する点が魅力。Optimus brightに続き、ディスプレイの品質の高さが光る。解像度は1280×720。また、1800mAhの大容量バッテリーを搭載する点も特徴だ。

・ARROWS X LTE F-05D

ARROWS X LTEは国産のベースチップ「さくらチップ」を採用する。防水、スリムボディなども特徴。さらに、ソニー製裏面照射型CMOSセンサーを採用した1310万画素カメラも特筆すべき点。独自の画像処理エンジンの性能も合わせて、非常に美しい写真・動画を撮影することができる。

・GALAXY SⅡ LTE SC-03D

GALAXY SⅡ LTEは、旧モデル「GALAXY SⅡ SC-02C」をベースに、一部の仕様をグレードアップし、かつXiに対応させた端末。CPUの動作クロックが1.5GHz、ディスプレイが大型化している。また、Xi対応モデル4機種中、唯一NFCをサポートする。一方、SC-02Cには搭載されていたワンセグが今回は省かれている。



(2) シャープ製端末3機種

シャープは今冬・来春に向け、3機種を新たに投入する。「AQUOS PHONE SH-01D」「AQUOS PHONE slider SH-02D」「Q-pot.Phone SH-04D」だ。

・AQUOS PHONE SH-01D

SH-01DはXiには非対応ながら、ハイスペック端末。デュアルコアCPU、HD液晶、1210万画素の高機能カメラを搭載する。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水性能なども備える。

・AQUOS PHONE slider SH-02D

AQUOS PHONE sliderは、「slider」の名の通り、スライド式スマートフォン。テンキーを搭載し、フィーチャーフォンのような文字入力が可能。スペックはミドルレンジクラス。シングルコア1GHzのCPU、QHD液晶など。防水性能や、おくだけ充電に対応している。また、フィーチャーフォンでお馴染みの「伝言メモ」を搭載しているので、オプションサービスに加入せずに留守番電話機能を利用できる。

・Q-pot.Phone SH-04D

アクセサリーブランド「Q-pot.」とのコラボレーション端末。チョコレートをモチーフにしたデザインが採用され、中身のソフトウェアにも独自仕様が投入されている。また、おくだけ充電に対応し、オリジナルデザインの充電台が同梱される。スペックはミドルレンジクラスで、CPUはシングルコア1GHz、ディスプレイは3.7インチのQHD液晶。3万台限定での発売となる。


(3) 富士通製「ARROWS μ F-07D」と「ARROWS Kiss F-03D/F-03D Girls’」、「REGZA Phone T-01D」

富士通東芝はXi対応モデル以外にもさらに4機種を用意した。「ARROWS μ F-07D」と「ARROWS Kiss F-03D」「ARROWS F-03D Girls’」、そして東芝ブランドの「REGZA Phone T-01D」だ。

・ARROWS μ F-07D

ARROWS μは、最薄部6.9mmというウルトラスリムなボディと、4インチの色鮮やかな有機ELディスプレイが特徴の端末。CPUはシングルコア1.4GHZ。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信などのほか、防水性能も持つ。DTCP-IP対応のDLNAもサポート。

・ARROWS Kiss F-03D、ARROWS F-03D Girls’

ARROWS Kiss F-03DとARROWS F-03D Girls’のベースは同じだが、後者は雑誌「Popteen」とのコラボレーションモデルで、外観デザインや、オリジナルアプリなどが投入されている。

F-03Dはタッチペンが付属し、それを使って操作することも可能。スペック自体はミドルレンジクラスで、CPUはシングルコア1.4GHz。防水性能やおくだけ充電に対応し、主に女性ユーザー向けに開発されている。

・REGZA Phone T-01D

REGZA Phone T-01Dは、1.2GHzのデュアルコアCPU、1310万画素の高性能カメラ、指紋センサー搭載などがこの端末の魅力。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水・防塵性能も備え、全部入りスマートフォンと呼べる仕様になっている。指紋センサーは、ロック/ロックの解除に使うことができる。ディスプレイの解像度も1280×720で、サウンド面についてはドルビーモバイルv3を採用し、エンターテインメント機でもある。もちろん、東芝製AV機器との連携機能「レグザリンク・シェア」もサポート。


(4) パナソニック製「P-01D」と「LUMIX Phone P-02D」

パナソニックからは「P-01D」と「LUMIX Phone P-02D」が用意された。

・P-01D

P-01Dは、コンパクトサイズが特徴のエントリークラス向けスマートフォン。とはいえ、体感的な動作パフォーマンスは思いのほか良い。ディスプレイは3.2インチ、CPUはシングルコア1GHz駆動。4色のカラーが用意され、ポップな印象を与える外観だ。

・LUMIX Phone P-02D

一方、LUMIX Phone P-02Dは、デジカメ機能に特徴を持つ端末。有効画素数約1320万画素のCMOSカメラを搭載し、美しい写真や動画を撮影することができる。フラッシュも明るい。デジカメ機能以外の基本スペックも比較的ハイクラスで、CPUはデュアルコア1GHz、ディスプレイは4インチのQHD液晶。ワンセグ、おサイフケータイなどにも対応する。



(5) NECカシオ製「MEDIAS PP N-01D」とサムスン電子製「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」

NECカシオからは、1700mAhのバッテリーを積んだ「MEDIAS PP(PowerPlus) N-01D」もリリースされる。加えて、サムスン電子からはタブレット「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」が投入される。

・MEDIAS PP N-01D

MEDIAS PP N-01Dは、パワープラス、すなわちバッテリー容量が大きい点が最大の特徴。加えて、おくだけ充電にも対応する。基本仕様はミドルレンジクラスで、CPUはシングルコア1.4GHz、ディスプレイは4インチの有機EL。

・GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D

GALAXY Tab 7.0 Plusは、7インチ、1024×600の液晶ディスプレイを持つAndroid 3.2タブレット。プロセッサはデュアルコア1.2GHzで、昨秋リリースされた初代GALAXY Tabと比較して、仕様がグレードアップされている。なお、音声通話もサポートしているので、大きなスマートフォンとしての利用もできる。



【NTTドコモ、その他のニュース】

(1) 来春に追加でスマートフォン5機種、タブレット1機種を投入

NTTドコモは、来春にスマートフォン5機種とタブレット1機種を追加で投入する。うち、スマートフォンにはXperiaシリーズの後継機種が含まれ、マルチメディア放送に対応したタブレットも登場する。

(2) テザリング利用時のパケット定額上限を値下げ

テザリングを利用した場合、これまではパケット定額の通常の上限を超え、月額10,395円となっていたが、11月1日より値下げになる。今後はテザリングを利用した月でも、上限は8,190円で済む。一方、テザリングや外部機器を接続しない場合の通常上限は据え置き。パケ・ホーダイ フラットで5,460円、パケ・ホーダイ ダブル/ダブル2で5,980円。

(3) 音声通話対応Xi料金プランが登場へ

Xi対応スマートフォン向けの料金プランが登場する。基本プランと割引サービス、パケット定額サービスがそれぞれ用意される。基本プランは「タイプXi にねん」と「タイプXi」、割引サービスは「Xiカケ・ホーダイ」、パケット定額サービスは「Xiパケ・ホーダイ フラット」と「Xiパケ・ホーダイ ダブル」。

タイプXi にねんは780円、タイプXiは1,560円、Xiカケ・ホーダイは月額700円でドコモユーザーへの国内通話が24時間無料になるオプション。Xiパケ・ホーダイ フラットは月額5,980円、Xiパケ・ホーダイ ダブルは2段階制で2,100円?6,510円。ただし、2012年4月30日まではキャンペーンによってフラットが4,410円、ダブルが2,100円?4,935円で利用できる。

【ソフトウェア更新情報】

(1) au(KDDI)向けIS05

IS05へのソフトウェア更新の提供が10月20日から始まった。今回の内容はAndroid 2.2から2.3へのバージョンアップを含むアップデートで、比較的大型になる。「Skype for Android」のビデオ通話にも対応し、簡単にデコレメを作成できる「速デコ」への対応などもある。

IS05 Android™ 2.3対応 メジャーアップデート

(2) au(KDDI)向けSIRIUSα IS06

SIRIUSα IS06に対するソフトウェア更新が10月20日より提供開始となった。緊急地震速報への対応のほか、Eメール(@ezweb.ne.jp)の改善、Cメールの改善などが主な内容。Cメールの改善では、利用できる文字数が全角で70文字、半角で140字にまで拡張される。

SIRIUS α IS06 ソフトウェアアップデート情報 | スマートフォンなどアップデート | au by KDDI

(3) NTTドコモ向けGALAXY SⅡ SC-02C

GALAXY SⅡ SC-02Cへのソフトウェア更新が10月20日より提供開始となった。今回の内容は、主に不具合修正。具体的には次の2点。「ブラウザの設定が保存されない場合がある」と、「ブラウザで新しいページを表示する際に、まれに既に開かれているウィンドウが正常動作しないことがある」というもの。

GALAXY S II SC-02Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ

(4) NTTドコモ向けMEDIAS N-04C

MEDIAS N-04CへのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新の提供が10月20日より開始している。今回の内容は、9月22日にリリースされたものの、FeliCa周りで不具合が発覚したため、一時中断となっていたソフトウェア更新の再開となる。FeliCa周りの不具合対策を施された更新が改めて配信されることになった。また、9月22日リリース版の更新を適用した方に対する最新のソフトウェア更新も提供されている。

ドコモからのお知らせ : 「MEDIAS N-04C」OSバージョンアップの提供再開のお知らせ | お知らせ | NTTドコモ

【あとがき】

この週はドコモ、Googleが話題の中心でした。ドコモがこの週に発表したスマートフォンは15機種です。来春には追加で5機種登場する見込みです。もはや「Android docomo」と呼んでよいほどの力の入れようです。個人的にはAndroid 4.0を搭載する最初の端末となるGALAXY NEXUSに要注目ですが、Xi対応端末をはじめとする各社のハイスペックモデルも魅力的です。今冬・来春は、今夏以上にラインナップが揃っているので、機種変更を検討している方は端末選びに迷うかもしれませんね。ですが、どれを選んでも最低でもそれなりの満足感を得られるレベルまで、端末の仕上がり具合が底上げされてきています。

次回もお楽しみに! GAPSISがお伝えしました!






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