米Adobe Systemsは8日、Android MarketにAndroid用Airアプリケーションを動作させるためのアプリケーション(以下、ランタイム)を登録した。このランタイムをインストールすることで、利用者はAndroid用Airアプリケーションを利用することが可能になる。動作環境はAndroid 2.2(Froyo)が対象。利用者にとっては少し面倒な仕組みだが、多くの開発者にとっては吉報となるかもしれない。
今回のリリースにより、開発者はAdobeの開発環境を使って、Android用Airアプリケーションを作成・公開できるようになる。また、同開発環境を作って制作された既存のWebコンテンツなども、容易に使いまわすことが可能になる。多くのFlashデベロッパーにとって、今まで開発してきた資産を容易にAndroidアプリに流用できるという事実は、Androidアプリ開発への大きなモチベーションになるだろう。
ただ、問題点もいくつかある。実際に開発されたAndroid用Airアプリを見る限り、動作速度が標準の方法で作成したアプリに比べてまだ遅いようだ。また、Intentや、デバイス情報の取得などの細かい制御までは全て対応できていない模様。この点に関しては、Android for Airのバージョンアップに期待するしかないだろう。
以上のことから、当面は開発が容易で速度をあまり必要としない、ミニゲームのようなものが大量にリリースされるのではないかと筆者は予想している。
デモビデオは以下から。