【Androidニュースのまとめ】 2011年2月5日 - 2011年2月11日

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今週発表された主な新製品は、ソニー・エリクソンの「Xperia play」、LG電子の「Optimus Pad」、京セラの「Echo」、サムスン電子の「GALAXY Indulge」。
また、欧州で2011年前半にスマートフォン等の端末向けの共通充電器がリリースされることが明らかになった。これは環境を考慮した措置で、廃棄物を減らす目的がある。
そして、Android 2.3からサポートされるNFCを使ったサービス確立へ向けた各社の動きも表面化してきている。
以下、今週の話題を個別に見ていこう。


【ソニー・エリクソン製Androidスマートフォン「Xperia play」】

ソニー・エリクソンは7日、Facebookページ上で最新スマートフォン「Xperia play」の発表を行った。
ただし、端末の詳細までは公開されていない。あくまでも正式発表は2月13日18時(GMT)で、今回はその告知という形になる。それでも少なからず判明していることがある。

まず、写真をご覧頂けばわかるように、スライド式のコントローラを搭載している。一見した印象はソニーの携帯ゲーム機「PSP go」だ。各種ゲームを存分に楽しむことができるものと期待される。また、「PlayStation Certified」の認証を受けた端末であり、ソニーが今後展開する予定のゲーム・プラットフォーム「PlayStation Suite」に対応する。すなわち、この端末では通常のAndroidアプリに加えて、ソニーがPlayStation Suiteで配信するゲームも遊ぶことができる。ソニーはローンチ直後は当面、初代プレイステーションの名作タイトルを提供する方針を示している。
搭載OSはAndroid 2.3になる見込み。

【LG電子製Androidタブレット「Optimus Pad」】

LG電子はAndroid 3.0(開発コード「Honeycomb」)を搭載したタブレット「Optimus Pad」を発表した。
こちらもXperia playと同様にまずは概要発表にとどまり、詳細は2月14日に公開される予定。とはいえ、基本的なハードウェアスペックは既にわかっている。OSは前述したようにAndroid 3.0、CPUはNVIDIA Tegra 2 デュアルコア 1GHz、内蔵ストレージは32GB、ディスプレイは8.9インチ液晶(解像度:1280×768)。さらに、このディスプレイは裸眼立体視に対応した3D液晶だ。

LG電子は“フル3D”端末とするべく、デュアルレンズ仕様のメインカメラも用意している。背面に5メガピクセルのデュアルレンズカメラを搭載することで、ユーザーは3D写真・動画を自由に撮影することができる。1080pのフルHDをサポートしたHDMI出力機能をもつことから、Optimus Padの映像を大画面に映し出すことも可能だ。
また、6,400mAhの大容量バッテリーを積む点もOptimus Padの特徴の一つ。

【京セラ製Androidスマートフォン「Echo」】

今週発表された新製品の中で最も驚きを提供した端末が京セラの「Echo」だろう。
一風変わった機構を備えた端末で、言葉では説明しにくい部分があるため、まずは下のプロモーション動画をご覧頂きたい。

Echoは米通信事業者Sprint Nextel向けの端末で、今春リリース予定。動画をご覧頂けばわかるように、デュアルスクリーン仕様で、2つの画面を様々な用途で使い分けることができる。2画面は「ピボットヒンジ」と呼ばれるヒンジで取り付けられている。それぞれの画面サイズは3.5インチで、解像度は800×480。2画面を1画面相当として使う場合には800×960の解像度で利用することができるので、タブレットのようなユーザー・エクスペリエンスが得られる。また、2画面に別々のアプリを表示させたり、キーボードを一方の画面に表示させたりといった使い方も可能。

ハードウェアの基本スペックはCPUがQualcomm Snapdragon QSD8650 1GHzで、内蔵メモリは512MB RAM/1GB ROM、カメラは720p動画撮影に対応した5メガピクセルカメラ、Wi-FiはIEEE802.11b/g、Bluetoothは2.1+EDRをサポート。対応ネットワークはCDMA2000を採用。内蔵バッテリーの容量は1,370mAh。端末のサイズは115×56.5×17.2mmで、重さは約193g。搭載OSのバージョンはAndroid 2.2だ。

【サムスン電子製Androidスマートフォン「GALAXY Indulge」】

米通信事業者MetroPCS向けのスマートフォンで、次世代通信規格「LTE」に対応している。
この端末の特徴はこのLTE対応という点と、スライド式の物理キーボードを搭載する点だ。それ以外はミドルエンド向けのスペックをもつオーソドックスな端末。OSはAndroid 2.2、CPUはHummingbird 1GHz、ディスプレイは3.5インチ(解像度:320×480)、カメラは3メガピクセルなどとなっている。

【欧州でスマートフォンなどの携帯電話を対象とした共通充電器をリリースへ】

欧州では充電器の廃棄物を減らす目的から、共通充電器の導入が始まる。
欧州連合(EU)欧州委員会は、今年前半にスマートフォンなどの端末を対象とした共通充電器をリリースすると発表した。充電端子はmicroUSBで統一化する。この共通充電器の対象端末はスマートフォンなど、パソコンとの接続が可能なものに限られ、全ての携帯電話に利用できるわけではない。しかし、この取り組みにより、充電器の廃棄物を劇的に減らすことが可能だと期待されている。

協力メーカーは世界各国の携帯電話端末ベンダーで、Nokia、Apple、サムスン電子、ソニー・エリクソン、NEC、Huaweiなどの名が挙がっている。

【NFCサービス確立へ向けた各社の動き】

Android 2.3(開発コード「Gingerbread」)からサポートされる近距離無線通信規格「NFC」(Near Field Communication)。NFCを利用してどのようなサービスが生まれるか、国内で普及しているFeliCaを考えてもらえればイメージできるだろう。NFCはFeliCaの上位規格にあたり、Felicaと同種のサービスが準備されている。

国内通信事業者では、NTTドコモが韓国の通信事業者KTと協力し、日韓で相互利用できるNFCサービス確立に向けて動き出した。2012年末には一般提供予定。ソフトバンクモバイルとKDDIも同様に日韓で利用できる対応サービス確立のため、共同での実証実験を開始する。

また、面白いことにミクシィがNFC対応機能の提供を開始した。国内ではNFC対応端末が存在していないにも関わらずだ。同社はソーシャルネットワーキングサービス「mixi」上の機能、「mixiチェック」と「mixiチェックイン」をNFCを使って利用できるようにした。具体的にはNFCの機能を利用した情報共有アプリ「taglet」との連携で機能させる。tagletをインストールした後、NFCのチップを埋め込んだ広告などにAndroidスマートフォンをかざすことで、広告の情報を入手、mixi上で共有できる。

(NFCをサポートしたスマートフォン「Nexus S」)

【その他の話題&あとがき】

その他の話題をいくつか簡単に紹介したい。
まず、NTTドコモは「LYNX SH-10B」のソフトウェア更新の提供を開始した。特定条件下で再起動する不具合が解消されるのでユーザーの方は適用をおすすめする。
次に、2010年の世界スマートフォン端末ベンダーの市場シェアが明らかになった。トップはNokia(33.1%)、2位はResearch In Motion(16.1%)、3位Apple(15.7%)、4位サムスン電子(7.6%)、5位HTC(7.1%)。スマートフォンの総出荷台数は3億260万台となっている。

来週はスペイン、バルセロナで開催される無線業界最大の見本市「Mobile World Congress 2011」の話題が多くなると思う。どのような端末が発表されるのか楽しみにしたい。
今週もGAPSISのGaAppsがお伝えしました。






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