【Androidニュースのまとめ】 2011年2月12日 - 2011年2月18日

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今週は2月14日から17日までの日程でスペイン・バルセロナにおいて、世界最大の無線業界見本市「Mobile World Congress 2011」が開催された。
期待に違わず主要メーカーが最新製品を発表した。ソニー・エリクソン、サムスン電子、HTC、LG電子、Android端末の主要ベンダーが魅力的な端末を数多く披露しているので、今週のニュースのまとめではそれらを紹介していきたい。

【ソニー・エリクソン – 「Xperia Play」】

簡単な紹介だけは先行披露されていた「Xperia Play」だが、13日に詳細が発表された。OSはAndroid 2.3、CPUはQualcomm Snapdragon 1GHz、ディスプレイは4インチ液晶、解像度は854×480、カメラは5.1メガピクセルなどとなっている。端末のサイズは119×62×16mmで、重さは約175g。欧米及びアジアなどの一部の地域で3月に販売開始となる予定。

最大の特徴はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が展開する新たなプラットフォーム「PlayStation Suite」に対応する点。Xperia Playでは通常のAndroidアプリのほか、PlayStation Suite対応ゲームも遊ぶことができる。当面はPlayStation Suiteでは初代プレイステーションの名作タイトルが提供される予定だが、オリジナルタイトルなども準備される。モバイルゲームメーカーの雄、ゲームロフトはすでに10タイトルの投入を発表している。

【ソニー・エリクソン – 「Xperia Neo」】


「Xperia Neo」はミドルレンジ向け製品。しかし、ハイエンド向け端末「Xperia arc」と比べて、スペックに遜色はない。逆にサイズが手頃で、ちょうどいいと感じるユーザーも多いだろう。ディスプレイは3.7インチ、解像度は854×480。筐体サイズは116×57×13mm で、重さは約126g。CPUはQualcomm MSM8255 1GHz、OSはAndroid 2.3。カメラは裏面照射型CMOSセンサ Exmor Rを採用した8.1メガピクセルカメラ。Mobile BRAVIA Engineも搭載する。カラー展開はBlue Gradient、Red、Silverの3色。欧米、アジアなど一部の地域で3月中にリリース予定。

【ソニー・エリクソン – 「Xperia Pro」】


こちらは物理キーボードを欲するユーザー向けの端末。リリース時期はXperia arc、Xperia Play、Xperia Neoよりも遅く、2011年第2四半期(4月~6月)以降。CPUはXperia arc、Xperia Neoらと同じQualcomm Snapdragon MSM8255 1GHz。ディスプレイは3.7インチ、解像度854×480。スライド式のQWERTYキーボードを持つ点が最大の特徴。カメラは裏面照射型CMOSセンサ Exmor Rを採用した8.1メガピクセルカメラ。Mobile BRAVIA Engineも搭載する。

【サムスン電子 – 「GALAXY S II」】


「GALAXY S」の後継機種にあたる製品。OSはAndroid 2.3、プロセッサはデュアルコア Exynos プロセッサ 1GHz、ディスプレイは4.27インチのSuper AMOLED plus。解像度は800×480。カメラは8メガピクセルで、HDMI出力もサポートする。初代「GALAXY S」よりも基本スペックが向上している。特にデュアルコア・プロセッサによる動作速度向上と、Super AMOLED plusによる画質向上は大きな魅力だろう。

【サムスン電子 – 「GALAXY Tab 10.1」】


「GALAXY Tab」のシリーズ機種。初代は7インチディスプレイだが、こちらは10.1インチ。解像度も1,280×800と大きく向上した。搭載OSはAndroid 3.0。プロセッサはNVIDIA Tegra 2 デュアルコア、メインカメラは8メガピクセル、インカメラは2メガピクセル。内蔵ストレージは16GB、もしくは32GBで、端末のサイズは246.2×170.4×10.9mm、重さは約599g。これらの情報だけ見ても、他社製Android 3.0搭載タブレットとほぼ同等スペックの製品であることがわかるはずだ。バッテリー容量は6,860mAh。

【サムスン電子 – 「GALAXY S Wi-Fi 4.0」「GALAXY S Wi-Fi 5.0」】



(左:GALAXY S Wi-Fi 4.0、右:GALAXY S Wi-Fi 5.0)

携帯メディアプレーヤーとしてお披露目されたのが「GALAXY S Wi-Fi」シリーズ。ディスプレイサイズ違いで2機種発表された。4インチと5インチ。名前から想像できるように、ベースは「GALAXY S」。Android Marketも利用できるので、手軽にAndroid端末を楽しみたいユーザーには魅力的な端末だろう。両機種ともOSはAndroid 2.2、CPUはHummingbird 1GHzを搭載。内蔵メモリは512MBで、ストレージは8GBか16GB。ディスプレイの解像度は800×480で、パネルはSuper Clear LCD。今年前半にリリース予定。

【LG電子 – 「Optimus 3D」】


LG電子が満を持して投入するスマートフォンが「Optimus 3D」。シャープ製「LYNX 3D SH-03C」や「GALAPAGOS 003SH」と同様に、裸眼立体視に対応する3D液晶ディスプレイを装備。加えて、デュアルレンズの3Dカメラを搭載する。このことからLG電子はOptimus 3Dを世界初の“フル3Dスマートフォン”と評している。3Dコンテンツを視聴するだけでなく、3Dカメラを使って自分で3D写真や動画を撮影することが可能だからだ。さらに、YouTubeとの提携により3D動画をYouTube上にアップロードすることも可能だ。

OSはAndroid 2.2で、プロセッサはTI OMAP 4(デュアルコア 1GHz)、ディスプレイサイズは4.3インチで解像度は800×480。サイズは128.8×68×11.9mmで、重さは約168gとなっている。リリース時期は今年第2四半期。

【LG電子 – 「Optimus Pad」】


Android 3.0を搭載した最新タブレット。こちらもOptimus 3Dと同様にデュアルレンズの3Dカメラを搭載。しかし、ディスプレイは裸眼立体視に対応したものではない。ディスプレイは8.9インチ、解像度1,280×800。プロセッサはNVIDIA Tegra 2 デュアルコア 1GHz。この端末をベースにしたモデルが国内でもNTTドコモからリリースされると噂されており、注目の製品だ。

【HTC – 「HTC Flyer」】


HTCからついにAndroidタブレットが発表された。「HTC Flyer」はAndroid 2.4(2.3のマイナーアップデート版)を搭載したタブレット。Android 2.x系統のバージョンはタブレットに最適化されたOSではないので、HTCは独自にタブレット向けにカスタマイズしたUIを導入している。ディスプレイは7インチ、解像度は1,024×600。CPUはQualcomm Snapdragon 1.5GHz、内蔵メモリは1GB。ストレージ容量は32GB。

この端末最大の特徴は静電容量方式のタッチパネルを採用しつつ、感圧を検知できるスタイラスが同梱されることだろう。しかも、このスタイラスを使って様々なコンテンツにメモ書きしたり、細かな絵を描くこともできる。HTCはこの技術を「HTC Scribe」と名付けている。リリース時期は2011年第2四半期(4月~6月)の予定。

【HTC – 「HTC Salsa」「HTC Chacha」】



(左:HTC Salsa、右図:HTC Chacha)

米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手、Facebookと連携したスマートフォン。「HTC Salsa」と「HTC Chacha」はいずれもAndroid搭載端末で、CPUはQualcomm MSM7227 600MHz。ディスプレイサイズは前者が3.4インチ、後者が2.6インチ。解像度はどちらも480×320。大きく異なる特徴はChachaがQWERTYキーボードを備える点だろう。その他では特に差異はない。

Facebookボタンは、Facebookの様々な機能を呼び出すためのもの。単一の機能が割り当てられているわけではなく、利用シーン別に切り替わる。例えば、ウェブサイトを見ているときに押すと、Facebookでの共有ができる。写真を撮影したときに押せば、やはりFacebookにアップロードできる。その他、Facebookのステータスをリロードしたり、とその時々の状況に合わせて便利に使うことができる。リリース時期は今年第2四半期(4月~6月)の予定。

【HTC – 「HTC Desire S」】


国内でも定評あるスマートフォン「HTC Desire」のシリーズ機種。初代HTC Desireと比較すると様々な部位で細かいアップデート、改善点が盛り込まれている。ディスプレイサイズは3.7インチ、解像度は800×480。CPUは初代がQualcomm QSD8250 1GHzだったのに対して、Desire SではMSM8255 1GHzへ変更された。OSはAndroid 2.4を搭載。内蔵メモリも増え、768MBになった。今年第2四半期(4月~6月)リリース予定。

【Androidify (Androidメーカー)】


米Googleがまた1つ面白いアプリをリリースした。「Androidify」(日本向けの名称は「Androidメーカー」)は自分好みのAndroidマスコットキャラクターを作成できるツールだ。こちらのページからダウンロードできるので、ぜひ試してみて欲しい。内容は下に掲載した動画で一目瞭然だと思う。

【その他の話題&あとがき】

その他の話題をいくつか簡単に紹介したい。QualcommとNVIDIAがクアッドコア製品を発表した。Qualcommはクアッドコア(2.5GHz)のプロセッサを2012年にもサンプル出荷する。NVIDIAもクアッドコアのTegraプロセッサ(開発コード「Kal-El」)のサンプル出荷を開始し、こちらは搭載製品が今年8月にも登場する見込み。2011年中にAndroid搭載端末はクアッドコアまで進化する可能性が高まってきた。

また、2月24日にNTTドコモが春の新モデル発表会を開催する。来週はおそらくそれがニュースのメインテーマになるだろう。

GAPSISのGaAppsがお伝えしました。来週もお楽しみに。







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