今週はGoogle及びNTTドコモから複数の話題があった。
GoogleからはGoogle AdSenseの管理画面のスマートフォン対応、Picasaの実質的な利用可能容量の増加、Googleマップナビのルート検索の機能拡張、Android Market上で発見されたマルウェアへの対策内容が発表された。
また、NTTドコモは4月1日以降に提供開始するSIMロック解除の詳細を明らかにした。その他、同社からはspモードの機能拡充やREGZA Phone T-01Cのソフトウェア更新の提供発表などもあった。
【Google AdSenseのスマートフォン向け管理画面の提供開始】
Googleは4日、Google AdSenseに新しい機能を追加したと発表した。同社はAndroid/iPhoneなどのスマートフォン向けにユーザーインターフェースを最適化した新しい管理画面の提供を開始した。デスクトップからの利用と同じく、ウェブブラウザからGoogle AdSenseにアクセスし、ID/パスワードを入れてログインすれば、自動的に最適化された管理画面が表示される。ただし、デスクトップ向け管理画面で以前の古いバージョンを使い続けている方の場合は、「AdSense の新しい管理画面をお試しください」をクリックして、新しい管理画面に移行する必要がある。
【Google、Picasaで800px以下の画像と15分以下の動画のアップロードを無料へ】
Googleは4日、ウェブアルバム・サービス「Picasa Web Album」において重要なニュースを発表した。従来であれば、Picasaで利用できる無料ストレージ容量は1GB。それ以上を望む場合は有料サービスに申し込む必要があった。しかし、ファイルのカウント方法が変わったことで、実質的に使える容量が増加した。800px以下のサイズの画像と15分以下の長さの動画が容量としてカウントされなくなるため、これらの画像や動画は制限なくアップロード可能になった。
【Google、Android向けGoogleマップナビで交通情報を利用可能へ】
Googleは、Googleマップナビのルート検索機能で、交通情報を反映させた結果を提示できるように改善した。これまでは交通情報を無視したルートしか利用できなかったが、このアップデートによって、渋滞などを回避したルートを使うことが可能になる。ただし、この機能は北米、欧州など一部の国と地域からの提供となり、日本では現在未対応。
【Google、Android Market上で発見されたマルウェアに対する処置を発表】
Android Market上で複数のマルウェア(悪意のあるアプリケーション)が発見され、Googleが対策を採った。これは国内のAndroidスマートフォンユーザーにとっても重要な話題なので、よく確認してほしい。
今回発見されたマルウェアは端末の各種情報を入手できるもの。データを悪用される危険性があることから、GoogleはAndroid Marketから該当アプリを削除し、該当デベロッパーのアカウントを無効化。さらに、該当アプリがインストールされた端末に対しては、遠隔操作でアンインストール処理を行っている。その上で、同種の被害に遭う危険を防ぐために、Android Marketクライアントのアップデートも遠隔適用している。
これらの遠隔操作を適用するユーザーに対しては、同社から72時間以内にメールでの通知が届けられている。「android-market-support@google.com」」というアドレスからメールが来ていた方は被害ユーザーの可能性がある。メールを確認してほしい。
【Google、ウェブ検索のインスタント・プレビュー機能を提供開始】
GoogleはAndroid/iOS端末向けにウェブ検索のインスタント・プレビュー機能の提供を開始した。これはデスクトップ向けに先行提供されていた機能のモバイル版に相当する。スマートフォンのウェブブラウザからGoogle検索を行った際、ウェブサイトのスナップショット(サムネール)を確認することができるようになった。各検索結果の右端に表示されている虫眼鏡のマークをタップするとスナップショットが表示される。
【NTTドコモ、spモードの機能拡充へ】
NTTドコモは15日からspモードの機能拡充策を投入する。今回の施策は2件あり、1件目はタブレット端末などで現在「mopera U」と定額データプランを利用するユーザーでもspモードを契約できるようにする、定額データプランへのspモードの対応だ。定額データプランの利用者でも今後はspモードを契約することで、ドコモのコンテンツ決済サービスやiモードと同じメールアドレス(@docomo.ne.jp)が使えるようになる。
(spモードのデータプラン対応イメージ図 NTTドコモ報道発表資料より)
2件目はスマートフォン向けの「電話帳バックアップ」サービス。スマートフォンに保存されている電話帳をドコモのサーバにバックアップすることができる。万一端末を紛失した場合などでも電話帳を新しい端末に復元することが可能になる安心サポートサービス。機種変更時にもスムースな移行が可能になるだろう。
(電話帳バックアップのイメージ図 NTTドコモ報道発表資料より)
【NTTドコモ、SIMロック解除を4月1日以降に提供へ。miniUIMカードの提供も開始】
NTTドコモはSIMロック解除を4月1日以降に提供する。同日以降に新たに販売される端末には原則としてSIMロック解除機能が搭載され、ユーザーからの申し込みがあった場合にはSIMロック解除の処置を行う。解除された端末は同一通信規格であれば、他の通信事業者のSIMカードを利用できる。事務手数料は3,150円。
また、ドコモは他社製SIMロック解除端末に対して、SIMカードの提供を開始する。従来のFOMAカード/ドコモUIMカードに加えて、新たに「ドコモminiUIMカード」が提供される。これはmicroSIMカードのこと。事務手数料は3,150円。
さらに、興味深いことにドコモは他社製SIMロック端末に対してもドコモブランド端末と同じ料金体系の通信サービスを提供する。ただし、データ通信に関しては端末のテザリング可否によってパケット定額サービスの上限額が異なる。テザリングができないことが確認された端末の場合は上限額5,460円もしくは5,980円だが、そうでない端末では10,395円となる。
【その他の話題&あとがき】
今週も端末のアップデート提供が数件あったのでお伝えしておきたい。
NTTドコモ向け「REGZA Phone T-01C」に、まれに充電が開始されない場合があるという不具合が発覚。対策ソフトウェアの提供が始まっている。詳細は以下のページで確認してほしい。
REGZA Phone T-01Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
ソフトバンクモバイル向け「DELL Streak 001DL」に対してもアップデートが提供されている。こちらは不具合対策よりも機能改善を主としたもの。ソフトバンクブックストアの電子書籍や、その他著作権保護されている音楽・映像コンテンツなどの再生が可能になる。加えて、いくつかの改善内容が含まれている。詳細は以下のページ。
DELL Streak SoftBank 001DLをご利用中のお客さまへ | SoftBank
今週もGAPSISのGaAppsがお伝えしました。