【Androidニュースのまとめ】 2011年3月19日 - 2011年3月25日

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まず最初に東北地方太平洋沖地震により被災された方々にお見舞い申し上げます。2週間が経過した今も厳しい状況は変わらず、不安な日々を過ごしている方が多いものと思います。一人でも多くの方が助かり、そして一日でも早く復旧することを祈っています。

それでは、今週のAndroidの話題を振り返ってみます。

【震災関連のアプリ】

震災時に役に立つアプリが複数リリースされたので、その中から3つピックアップしたい。

(1)なまず速報β

比較的新しいフィーチャーフォンであれば、今の携帯電話には緊急地震速報の機能が搭載されている。しかし、ことスマートフォンに限って言えば、そのような機能は期待できない。唯一、auの「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」にはその機能があるが、それ以外のAndroidスマートフォンでは標準状態では地震速報を得る手段がない。その状況を少しでも改善すべく、サードパーティ製アプリが登場した。

AYUNYAN氏が作成した「なまず速報β」は地震の情報を確認することのできるアプリ。さらに、速報をプッシュ通知する機能を持っている。通知機能は「最大震度」「マグニチュード」「震源地までの距離」で条件設定することができるので、規模の小さな地震や遠くで起きた地震の速報でわずらわされることもない。
 

アプリは以下のページからダウンロード
なまず速報 β – Android マーケット

(2)東京電力計画停電エリアマップ

地図情報サービス「マピオン」を運営するマピオンからリリースされた「東京電力計画停電エリアマップ」も便利だ。ただし、当初は東京電力のエリア分けは5グループだったが、25日にエリアが細分化されている。各グループがA~Eまでの5つに区分けされ、合計25のエリアになった。アプリにはまだこの最新情報が反映されていないので、アップデート待ちになるだろう。しかし、このアプリはGPSと連動して、今いる場所のグループを素早く確認することができ非常に役立つ。
 

アプリは以下のページからダウンロード
東京電力計画停電エリアマップ – Android マーケット

(3)福島原発の避難区域マップ

このアプリもマピオン製。これは福島第一原発と福島第二原発の避難範囲と原発所在地の市区町村の風向きを確認できるアプリだ。依然として福島第一原発は予断を許さぬ状況にあり、水道水への懸念も浮上している。多くの方が風向きなども気にしている中、シンプルなアプリだが役に立つだろう。
 

アプリは以下のページからダウンロード
福島原発の避難区域マップ – Android マーケット

【Android搭載新製品】

(1)Google Nexus S 4G

「Nexus One」「Nexus S」に続く、Googleブランドのスマートフォンが新たに発表された。「Nexus S 4G」だ。これは米通信事業者Sprint Nextel向けのスマートフォンで、同社の4Gネットワーク(WiMAX)に対応した「Nexus S」。完全な新モデルとはいえないものの、Googleが特定通信事業者向けに新モデルを発表するのは興味深い。さらに、Nexus S 4GにはGoogleの音声通話サービス「Google Voice」のアプリケーションがプリインストールされる。これはSprint Nextelとの提携によって実現した機能で、Nexus S 4Gのユーザーは自身の携帯電話番号を使ってGoogle Voiceを利用することができる。

その他、ハードウェアの仕様はNexus Sと同等。OSもAndroid 2.3だ。

(2)Samsung GALAXY Tab 8.9 & GALAXY Tab 10.1


(GALAXY Tab 8.9)


(GALAXY Tab 10.1)

サムスン電子は米国時間22日、フロリダ州オーランドでプレスカンファレンスを開催し、Androidタブレット「GALAXY Tab」ファミリーの新機種を2つ発表した。8.9インチの「GALAXY Tab 8.9」と、10.1インチの「GALAXY Tab 10.1」だ。両機種ともAndroid 3.0(開発コード「Honeycomb」)を搭載したモデルで、極薄軽量であることが大きな特徴。両機種とも同じ筐体設計が採用され、厚さは僅か8.6mm。重さも8.9インチモデルが約470g、10.1インチモデルが約595gと、非常に軽い。

さらに、それでいてバッテリー容量が多い点にも注目したい。8.9インチモデルが6,000mAh、10.1インチモデルが6,800mAhの容量のバッテリーを搭載し、それぞれ長時間の動画視聴なども可能となっている。両機種ともCPUにはデュアルコア1GHzのものを採用し、ディスプレイ解像度は1,280×800。

リリース時期が米Motorola製「XOOM」と比べると数ヶ月遅いこともあり、直接的な比較には意味がないかもしれないが、明らかによりスマートで魅力的な端末といえそうだ。とはいえ、夏になればさらに魅力ある端末がMotorola含めた他社から出てくる可能性もあり、選択は難しい。

(3)HTC EVO 3D

米通信事業者Sprint Nextelは22日、台湾HTC製スマートフォン「HTC EVO 4G」の後継機種「HTC EVO 3D」を発表した。これはSprint Nextelが昨夏発売したHTC EVOのシリーズ最新モデルで、非常にハイスペックな構成でまとめられたハードウェア仕様が魅力だ。プロセッサはQualcomm Snapdragon MSM8660 デュアルコア 1.2GHzで、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は4GB、そしてディスプレイは4.3インチのqHD液晶。qHDは960×540の解像度を持つディスプレイ。さらに、このディスプレイは裸眼立体視にも対応している。

また、背面にはデュアルレンズ仕様の3Dカメラを搭載。有効画素数は500万画素で、このカメラを使って3D写真や3D動画を自由に撮影することができる。前面にも1.3メガピクセルのインカメラを装備している。

そして、HTC EVO 4Gの後継機種だけあり、WiMAXもサポートする。搭載OSはAndroid 2.3。まさに至れりつくせりのハードウェアで穴がない。

【Android関連新サービス】

(1)Google In-App Billing

Googleは3月27日の週に「In-App Billing」を一般提供する。In-App Billingとは、Androidアプリ向けのアプリ内課金システムのこと。同社は2月2日にこのシステムを発表し、APIやサンプルコード、ドキュメントを公開し、開発者への周知に努めてきた。現在Googleは開発者向けにIn-App Billingのテスト環境を提供しており、アプリ開発者は最後の実地テストに取り組んでいる。

In-App BillingはGoogleのオンライン決済サービス「Google Checkout」を使った課金システムで、アプリ開発者は自身のアプリにこの機能を簡単に組み込むことができる。これを利用すれば、ゲームアプリで有料アイテムをユーザーに販売することも手軽に実現できる。ユーザー側から見ても、有料アイテムを有料アプリを購入するのと変わらない手順で入手することができる。

もちろん想定される利用シーンはゲームアプリだけに限らない。電子書籍や動画など、様々なコンテンツの販売に活かすことができる。おそらくIn-App BillingはAndroidアプリ市場を活気付けてくれるはずだ。

(2)Amazon Appstore

米AmazonがついにAndroidアプリストアを公開した。名前は「Amazon Appstore」。米AppleのiPhone向けアプリストア「App Store」と名前が酷似していることから、AppleはAmazonを早くも提訴している。とはいえ、法廷闘争は暫く時間がかかるはずであり、当面は「Amazon Appstore」のまま運営されるだろう。

Amazon Appstoreが、Google純正のAndroid Marketほどのユーザー数が得られるとの確証はない。しかし、Amazonならではの機能と強みが他のサードパーティ製ライバルマーケットとの差を生み出している。まず、Amazonには世界中に莫大な顧客がいる。彼らの多くはAmazonにクレジットカード情報を登録しており、Amazon Appstoreでは当然それらのアカウント情報を利用できる。すなわち、Amazonのユーザーであれば、Amazon Appstore上の有料アプリは非常に簡単な操作で購入できるということになる。

また、Amazonの通販サイトでお馴染みのレコメンド機能がAmazon Appstoreにも導入されている。

さらに、Amazon Appstoreでは「Test Drive」機能というアプリのお試しサービスが提供される。FlashとAndroidエミュレータを使ったこの機能は、ウェブブラウザから利用できるもので、ユーザーはアプリのインストールなどの手間を掛けずに、手軽にアプリのデモを確認することが可能だ。

【その他の話題&あとがき】

最後に、毎週この記事を楽しみにして下さっている方にお詫びの言葉があります。先週はこのコーナーを事前告知無しに休載させて頂きました。理由は主に2点あり、筆者自身が震災の影響で日常業務以外で多くの時間を取られてしまい余裕が無かったこと、そして震災に関する話題を追うことに精一杯で一般のAndroid市場のニュースを確認し切れなかったことです。そこでオクトバ運営スタッフの方と相談しお休みさせて頂くことになりました。楽しみにされていた方には大変申し訳なく思います。

まだまだ厳しい状況が続き、原発の不安も継続しておりますが、今週から通常通りコーナーを再開しました。今後とも宜しくお願いします!GAPSISのGaAppsがお伝えしました。







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