4月12日に台湾HTCが英ロンドンでプレスイベントを開催し、ハイエンド向けスマートフォン「HTC Sensation」を発表した。デュアルコアプロセッサ搭載、qHD(540×960)解像度のディスプレイを持つハイスペックモデルだ。
ソニー・エリクソンからも複数の話題がある。同社はAndroidマーケットに自社チャンネルを開設した。また、2011年発売機種でブートローダーをアンロックできるサイトを公開した。
他にも、ソフトバンクモバイル向け「GALAPAGOS 003SH」、au「SIRIUSα IS06」へのソフトウェア更新の提供などのニュースがあった。
先週1週間のニュースを振り返ってみよう。
【HTC、英ロンドンで「HTC Sensation」を発表】
台湾の端末メーカーHTCは現地時間12日、英ロンドンでプレスイベントを開催し、ハイエンド向けのスマートフォン「HTC Sensation」を発表した。
HTC SensationはAndroid 2.3を搭載したスマートフォンで、ハードウェアの基本仕様がハイレベルな構成でまとめられている。プロセッサはQualcomm Snapdragon MSM8260 デュアルコア 1.2GHz、ディスプレイは4.3インチのSuper LCD、解像度はqHD(540×960)、Wi-FiはIEEE802.11b/g/n、Bluetoothは3.0をサポートする。さらに、8メガピクセルのメインカメラにはデュアルLEDフラッシュが搭載され、1080pのフルHD動画の撮影にも対応する。サイズは126.1×65.4×11.3mmで、重さは約148g。
発売時期は5月中旬の予定。英国を皮切りに欧州、アジアで順次リリース。
以下の動画で簡単な概要を把握できる。
※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
HTC Sensation – First Look
また、同社はプレスイベントの模様を収めた動画も公開している。
HTC Sensation Launch Event – London 2011
【ソニー・エリクソン】
(1) Android Marketにメーカー独自チャンネルを開設
ソニー・エリクソンは現地時間13日、Android Marketにメーカー独自のチャンネル(タブ)を開設したと発表した。これはAndroid搭載端末メーカーとしては世界初の例で、同社はこのチャンネルを通してユーザーに対しておすすめアプリなどを提示していく。チャンネル名は「Sony Ericsson」で、Android Marketのトップページに表示される。通常は「My apps」が表示されるエリアに置き換える形で新設された。
対象機種は同社製Androidスマートフォンで、キャリア向けカスタマイズが施されていないSIMフリーのモデル。前述したように同社おすすめのアプリのほか、同社製アプリ、このチャンネルでのみ提供されるものなどがリストアップされる。
(2) ブートローダーのアンロック・サイトを公開
ソニー・エリクソンは自社製端末のブートローダーを合法的かつ安全に解除できる措置の提供を開始した。対象機種は現時点では「Xperia arc」「Xperia PLAY」の2機種で、「Xperia neo」「Xperia pro」も発売後は適用できる。ただし、いずれの端末もSIMロックが掛かっていない必要がある。
(https://unlockbootloader.sonyericsson.com/)
上記サイトへアクセスすると、アンロックに関する説明と、アンロックを行うことで生じる問題への注意事項が記されたページが表示される。アンロックを行うと端末の保証は無効となるのでその点にはくれぐれも注意して欲しい。ページを進めると、具体的な手順が表示され、それに従っていけば端末のブートローダーをアンロックできる。
【ソフトバンクモバイル】
(1) パケット定額サービスの改定と新サービスの提供開始
ソフトバンクモバイルは5月1日からパケット定額サービスに新しいプランを加える。スマートフォン向けサービスで、「パケットし放題フラット for スマートフォン」というもの。このプランは毎月パケット料金が上限に達しているようなヘビーユーザーへ向けたもので、その場合は月額支払い額が若干お得になる。
上図のように「パケットし放題フラット for スマートフォン」は月額料金が固定された定額サービスで、パケット利用量によらず月々5,460円が掛かる。一方、2段階制の価格設定がされた「パケットし放題S for スマートフォン」の場合は、パケット利用量が少ない場合には支払額は少なく済むが、上限に達した場合には5,980円となる。そのため、上限に達しやすいユーザーにとっては「パケットし放題フラット for スマートフォン」は最大525円お得ということだ。
また、同社は「パケットし放題S for スマートフォン」の料金を4月11日付で改定した。1パケットあたりの通信料を従来の0.084円から0.0525円に引き下げている。
(2) GALAPAGOS 003SHのソフトウェア更新を提供
ソフトバンクモバイルはシャープ製スマートフォン「GALAPAGOS 003SH」にソフトウェア更新の提供を開始した。いくつかの重要な機能改善がある。
変更内容は次の通り。
■タッチ操作性の向上
・ブラウザ画面や画像を拡大/縮小する操作がより滑らかになる。
・メール送信ボタンの誤操作を防ぐ改善を実施。
■時刻情報(GMM Information)への対応
・【日付・時刻】メニューに【自動 (ネットワーク自動設定)】が追加される。
※ ソフトウェア更新後、自動で設定がONになる。
ソフトウェア更新はネットワーク経由で適用できる。詳しくは下記リンク先で確認して欲しい。
https://mb.softbank.jp/mb/japanese/fota/pdf/110203_003SH_2_jpn.pdf
(3) 夏商戦向け発表会を自粛へ
ソフトバンクモバイルは15日、夏商戦向けの新商品発表会を自粛すると発表した。少なくとも従来のような大規模なプレスイベントは開催されない。また、新商品の発表方法は後日アナウンスされる予定だが、ホームページ上での公開やプレスリリースの発行のみとなる可能性も十分考えられる。
理由は東北地方太平洋沖地震の影響によるもので、NTTドコモも同じ理由から発表会を延期する。KDDIについては現時点では不明ながら、各社からの夏モデルの発表は例年のような華やかさを持たないものになる可能性が高いだろう。
【その他のニュース】
(1) KDDI、SIRIUSα IS06へソフトウェア更新を提供
KDDIは14日からPantech製スマートフォン「SIRIUSα IS06」に対するソフトウェア更新の提供を開始した。多岐に渡る複数の機能改善がある。ソフトウェア更新は「ソフトウェアアップデート」を利用してWi-Fi環境下で実施できる。ホーム画面でメニューキーを押し、「設定」→「システム」→「端末情報」→「ソフトウェアアップデート」→「アップデート実行(Wi-Fi)」と進める。
ソフトウェア更新の主な内容は次の通り。
■Eメール (~@ezweb.ne.jp) (*デコレーションメールも対応)
■au one Market
■最大通信速度144kbpsのエリア (CDMA 1Xエリア) でのデータ送受信機能
■au one-ID設定
■韓国語/中国語の表示切替
■絵文字
■音楽の「フォルダ」機能
(2) NTTドコモ、スマートフォン向けカーナビサービス「ドコモ ドライブネット」を21日より提供
NTTドコモはパイオニアと開発を進めてきたスマートフォン向けのカーナビサービス「ドコモ ドライブネット」を4月21日から提供する。ドコモマーケットから「ドコモ ドライブネット アプリ」をダウンロード/インストールすることで利用できるようになる。ただし、全てのサービスを利用するには月額315円の「ドコモ ドライブネット」に契約する必要がある。無料で利用できる機能もある。
対応機種は現在のところ「Xperia」「Xperia arc」のみで、「MEDIAS N-04C」が加わる予定。
車載用専用ナビゲーション機器に近いレベルの高度なルート検索や機能を持つサービスだけに、無料のカーナビ機能「Google マップナビ」を物足りなく感じている方には良いサービスといえそうだ。
また、スマートフォンを自動車のダッシュボードに設置するための専用クレードルも販売される。クレードルにはGPS、Bluetooth、加速度センサー、ジャイロセンサーが内蔵されていて、それらとの連携を図ることができる。GPS電波の届きにくいトンネル内や高層ビル街などでも正しく自車の位置を表示したり、クレードル内のマイクとスピーカーを使ったハンズフリー通話なども可能。価格は15,750円。
【あとがき】
プロ野球が開幕し、読売巨人軍がAndroid向け公式アプリ「GIANTS 2011」をリリースしました。私自身はジャイアンツのファンではありませんが、とても興味深いアプリであることは確かです。一球速報サービスにフィーチャーしたアプリで、試合を一層楽しむことができます。また、主催試合のハイライト動画やニュース配信などもあります。1,714円とやや高価ですが、ファン必携のアプリでしょう。各チームからこのようなアプリが出て欲しいと思いますし、サッカーなどでもこういった展開を望みたいですね。震災で辛い時期ではありますが、野球シーズンが到来し、夏には高校野球も控えています。
巨人軍公式アプリ「GIANTS 2011」 – Android マーケット
GAPSISのGaAppsがお伝えしました。来週もお楽しみに!