ドコモは16日、同社の2011年夏モデル 新商品・新サービス発表会にて、東日本大震災への対応と新たな災害対策および、緊急速報「エリアメール」などについて言及した。
ドコモは通信設備の復旧状況について、福島原発エリア以外の復旧対象基地局の94%にあたる290局を修復済みであると発表し、福島第一原発30km圏内においては75%にあたる51局が復旧済みであることを発表した。
また、新たな災害対策として広範囲のエリアをカバーする大ゾーン基地局を全国約100箇所へ設置する予定である他、基地局の無停電化やバッテリー24時間化を推進する。
この他にも、同社は2011年夏からスマートフォンもエリアメールに対応すると発表した。エリアメールは、緊急地震速報などの情報を一斉に多数の端末に送る仕組みで、ユーザーはソフトウェアダウンロードによって利用可能になるという。配信方式としては「CBS」方式での対応を予定しており、より通信速度のはやい「ETWS」方式については、冬モデルの次世代の高速通信方式「Xi(クロッシィ)」に対応した端末にて対応予定。
さらに、災害時に音声通話ができない場合のために音声をファイル形式にして届ける「災害用音声ファイル型メッセージサービス」の開発も行っている。こちらは、ドコモスマートフォン相互の通話を対象に2011年度内に提供予定。
なお、同社は新たな災害対策に2011年度で235億円を投じる予定としている。
【関連情報】
説明会資料 | 企業情報 | NTTドコモ