【Androidニュースのまとめ】 2011年5月22日 - 2011年5月28日

今週もソフトバンクモバイルから夏商戦向けの新モデルが発表された。パナソニック製スマートフォン「Sweety 003P」と、シャープ製の「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH J」の2機種だ。同社はまた、Androidスマートフォン向けにテーマ別に厳選したアプリとホーム画面をまとめて利用できるサービス「スマセレ」を提供することを明らかにした。

一方、NTTドコモはタブレットを購入しやすくする「月々サポートセット割」を発表。KDDIは「REGZA Phone IS04」へのソフトウェア更新を提供開始するも一部トラブルが発生している。

今回は、これらのニュースを中心に振り返ってみよう。

【ソフトバンクモバイル関連のニュース】

(1) パナソニック製スマートフォン「Sweety 003P」

 



(左からブリリアントピンク、ホワイト、ブラック)

パナソニック モバイルコミュニケーションズは今夏、ソフトバンクモバイル向けにAndroid搭載スマートフォン「Sweety 003P」を投入する。7月下旬以降に発売予定。

さりげないオシャレを演出するデザインに、4.3インチ液晶、「タッチスピードセレクター」や「Future Plus」の搭載と、その特徴はNTTドコモ向けの「P-07C」と同じ。ベースは同じスマートフォンで、女性向けをコンセプトにする端末。OSはAndroid 2.3で、ディスプレイの解像度は854×480。カメラは5.1メガピクセル。ワンセグ、赤外線通信、緊急地震速報に対応する。ただし、おサイフケータイはサポートしない。端末のサイズは約128×67×14mm、重さは約139gで、カラーラインナップはホワイト、ブラック、ブリリアントピンクの3色だ。

(2) シャープ製「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH J」



ソフトバンクは今夏、シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」を発売する予定だが、同端末をベースとしたカスタマイズモデル「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH J」もリリースする。

末尾の“J”は“女子”から付けられたもので、ターゲットは大人女子。大人の女性向けの仕様が施された007SHといったところで、基本スペックはOSがAndroid 2.3、ディスプレイは3.4インチ、解像度は854×480、プロセッサはQualcomm MSM8255 1GHz、カメラは約16メガピクセルのCCDとなっている。

筐体はスウィーベル機構で、テンキーを備える。普通に折り畳んだり、開くことができ、さらにディスプレイを180度回転させてフルタッチスマートフォンのような使い方も可能。カラーはビターピンク。


大人女子向けのコンテンツとして、レシピ検索サイト「クックパッド」、お気に入りのネイルを探せる「ネイルアートカタログ」などのアプリがプリインストールされる。また、国内ケータイの定番機能であるワンセグ、赤外線通信を搭載し、緊急地震速報にも対応する。さらに防水・防塵性能も持つので、キッチンなどの水回りでも気軽に使える。

(3) テーマ別に厳選したアプリとホーム画面をセットで導入できる「スマセレ」





ソフトバンクモバイルはAndroidスマートフォンに対して、いくつかのアプリとホームアプリをセットで簡単に導入できる「スマセレ」を発表した。6月上旬以降に提供開始となる予定。

アプリのセレクト及びホームアプリはテーマ別に設定される。例えば、「R25セレクト」ではフリーマガジン「R25」がビジネスマン目線でセレクトしたアプリ、そしてホームアプリがまとめられている。他にも現時点では「mixiセレクト」「スタートアップセレクト」「CanCamセレクト(仮称)」の提供が予定されている。セレクトアプリを手軽にまとめて導入したい方には楽な手段になりそうだ。

【KDDI、REGZA Phone IS04へのソフトウェア更新を提供開始するも、一部トラブル発生】

KDDIは5月26日より「REGZA Phone IS04」に対するソフトウェア更新の提供を開始した。方法は2つ用意し、1つはIS04単体で行うソフトウェアアップデートを利用するもの、もう1つはパソコンに接続してファイルをダウンロードしてから適用する方法。

利便性が高いのはIS04単体で行うケータイアップデートだが、こちらの方法での配信に関して同日中にトラブルが発生し、配信が一時停止された。そのため、現在のところはパソコンに接続してのアップデート適用しかできない。しかも、パソコンに接続しての方法の場合、端末内のデータ、インストールしたアプリなどが削除されてしまうので、重要なデータをバックアップしておく必要があるなどの不便さがある。基本的にはケータイアップデートの再開を待つ方が無難だろう。

今回のソフトウェア更新の内容は次の通り。アップデートに関する詳細は下記リンク先で確認できる。

・最大通信速度144kbpsのエリア (CDMA 1Xエリア) でのデータ送受信機能の追加。
・Eメール (xxx@ezweb.ne.jp) の各種改善。
-受信したEメールが文字化けする場合がある。
-メールの全件削除に対応。
-デコレーション絵文字の入力方式を改善。
・アラームアプリ再起動後にアラームが鳴動しない場合がある。
・6月上旬提供予定のAndroid 2.2へのアップデートの前準備

ケータイアップデートのお知らせ | ケータイアップデート | au by KDDI

【NTTドコモ、月々サポートセット割を発表】

NTTドコモがタブレットを買い易くするサポートサービスを導入する。6月1日より提供開始となる「月々サポートセット割」がそれだ。

これはNTTドコモの携帯電話回線を1回線契約している方が、2台目としてドコモ指定のタブレットを購入する場合に、割引してくれるサービス。機種ごとに設定された額が月々の利用料金から最大24ヶ月間割引されるので、ドコモのケータイやスマートフォンを1台目として利用しつつタブレットも購入したい、という方にとってはお得になる。

提供開始時点での対象タブレットは「GALAXY Tab」と「Optimus Pad」の2機種。今後発売予定のタブレットも順次対象になる予定。割引額はGALAXY Sが10,080円、Optimus Padは25,200円の見込み。





(利用イメージ)

【モバイルSuicaのAndroidアプリが7月23日に提供開始へ】



JR東日本は7月23日に「モバイルSuica」のAndroid向け公式アプリをリリースする。モバイルSuicaは4月末時点で約240万人が利用しているサービスで、待望のAndroid向けの提供となる。

対応機種は6月末を目処に改めて発表される予定。また、7月23日のリリースはキャリアごとに配信開始時間がズラされる。これはネットワークへの一時的な過負荷を避けるための措置。NTTドコモ向けは7月23日午前4時から、au向けが同日12時より、ソフトバンク向けが同日16時よりの予定。


Android向けモバイルSuicaで利用できるサービス内容は次の通り。

・SF(電子マネー)の「入金(チャージ)」「クイックチャージ」「履歴表示」
・「通勤・通学定期券」「グリーン定期券」「FREX・FREX パル定期券」等の定期券
・モバイル Suica 特急券
・Suica グリーン券
・ネットショッピングでの支払い(ネット決済)
・ビューカードによるオートチャージ
・ウィジェットによる残額確認

また、エクスプレス予約も同日から提供開始となる。銀行チャージサービスは詳細が決まり次第、改めて発表される見込み。

【Camangi Mangrove 7を7月末以降を目処に投入へ】



Camangi Japanが日本市場に7インチ、Honeycomb搭載タブレットを7月末以降を目処に投入する計画を明らかにした。


製品名は「Mangrove 7」で、Wi-Fi版と3G対応版が開発中で、少なくともWi-Fi版は投入される見込み。また、3G版のほかに10インチ版も開発されている。仕様はOSがAndroid 3.0(Honeycomb)で、ディスプレイは7インチ、解像度は1024×600。プロセッサはNVIDIA Tegra T20 デュアルコア 1GHzといったところ。Camangiはこれまで「WebStation」「FM600」といった製品をリリースしてきたが、今回は新たなブランド「Mangrove」で製品投入される予定だ。

【あとがき】

夏商戦向け新製品発表会を自粛しているソフトバンクモバイルですが、粛々と新製品を発表し始めています。今週も2機種公開されました。また、Camangiからも夏に投入されるタブレット新製品が披露されています。この夏は各社から魅力的な端末が続々と発売されるので、期待したいところです。

GAPSISのGaAppsがお伝えしました。来週もお楽しみに!