【Androidニュースのまとめ】 2011年5月29日 - 2011年6月4日
[PR記事]
通信各社からの夏商戦向け新製品の発表が一息ついたこともあり、ハード面では大きな話題が少ない一週間だった。
しかし、サービスに関しては新たな動きがいくつかある。特に大きな話題は、通信各社が7月13日からSMSの相互接続サービスを開始することだ。電話番号さえ知っていれば他キャリアのユーザー宛でも短いメッセージを簡単に送れるようになる。
今回は、これらのニュースを中心に振り返る。
【スマートフォンとタブレットの分離合体端末「Padfone」発表】
台湾のASUSTek Computerは5月30日、実に面白い端末を発表した。コアとなるスマートフォンと、ドッキング型のタブレットを組み合わせた製品「Padfone」だ。Padfobeは今年のクリスマスを目処に出荷開始となる予定。
一般にスマートフォンとタブレットを利用している方は、データの同期に苦労していると思う。クラウドサービスを使えば、どちらの端末でも同じデータをいつでも利用できるが、そうでないサービスやアプリの場合は、一旦オンラインストレージにアップロードして、もしくはmicroSDカードにデータを移して、など面倒な手間を踏んでいるはずだ。
この「Padfone」はそういった手間を解消させることを目的に設計されている。
アプリやデータを保存するのはあくまでもコアとなるスマートフォン。タブレットは拡張ディスプレイのようなもので、スマートフォンをスロットにセットすると、スマートフォンをより広いスクリーンで使えるようになる。しかも、タブレット側にも内蔵バッテリーが別途搭載されているので、スマートフォンをセットすれば、そこから電力の供給を受けることもできる。スマートフォンのバッテリーが切れかけていても、タブレットにセットすれば充電されるわけだ。また、コアとなる機能は全てスマートフォン側が備えているので、タブレット側に通信回線機能を搭載させる必要もない。
面白い端末だけに日本への展開も期待したい。
以下の動画で概要を把握できる。
※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
ASUS Padfone – Enjoy the benefits of both Pad and Phone. Make The Switch.
【SMSの事業者間相互接続サービス開始へ】
NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの5社は7月13日より、ショートメッセージサービス「SMS」の事業者間接続サービスを開始する。
SMSはメールアドレスではなく、電話番号に宛て送信するショートメッセージのサービスで、海外では広く普及している。国内ではより多彩な表現が可能なケータイメールが普及していることもあり利用者は少ない。しかも、これまではドコモならドコモのユーザー宛、ソフトバンクならソフトバンク、というように同一キャリア内でしか利用できないというネックがあった。しかし、7月13日以降はこのネックが取り払われるので利用者も増えてくるはずだ。
ただし、SMSには注意事項もある。パケット通信を使わずに音声通話と同じ回線交換を利用するサービスなので、パケット定額サービスの割引対象にはならないことだ。
利用料金はドコモ、au、ソフトバンクの場合はほぼ共通。国内への送信は1通3.15円で、海外への送信はドコモが1通50円、auは取扱い無し、ソフトバンクは1通100円。国際ローミングでの送信は各社ともに1通100円だ。受信は無料。また、イー・モバイル(イー・アクセス)は国内・海外への送信が1通2.1円で国際ローミングが1通50円となっている。
【KDDI、「auかんたん決済」と「まとめてau支払い」の利用限度額を引き上げ】
KDDIは、デジタルコンテンツや物品の購入代金を月々のケータイ料金と合わせて支払うことのできる「auかんたん決済」と「まとめてau支払い」の利用限度額を7月19日より変更する。
これらの決済サービスはauとの契約期間の長さによって限度額が上下するものの、今回の変更では全体的に引き上げられた。月々の利用料が多い方にとってはありがたい措置だろう。
変更内容は次の通り。(画像クリックで拡大)
(KDDI報道発表資料より)
【KDDI、REGZA Phone IS04とSIRIUSα IS06へのソフトウェア更新の提供を一時停止】
SIRIUSα IS06には4月14日から、REGZA Phone IS04には5月26日から最新のソフトウェア更新が提供されていた。しかし、KDDIは不具合が発覚したためこの2機種へのソフトウェア更新の提供を一時的に中止した。これは6月6日時点でも変わっておらず再開されていない。
問題となったのはEメールアプリの不具合で、利用中にEメールアドレス帳のデータが消去されてしまう場合があるというもの。ユーザーの方はソフトウェア更新の再開情報に注意しておいてほしい。
【NHKラジオ、9月からネット配信をスタート。10月にはAndroidアプリも投入】
AndroidスマートフォンユーザーにとってIPサイマルラジオ「radiko.jp」は人気コンテンツの一つだが、物足りないのはNHKラジオが参加していないこと。しかし、9月からNHKラジオ第1、ラジオ第2、FM放送のIPサイマル放送が始まる。
これはradikoとは別にNHKが独自にスタートするIPサイマル放送だが、愛聴者にとっては嬉しい。まずはPC向けにスタートし、10月1日にAndroid向けが始まる予定。その後はiPhoneにも対象を拡大する。
聴取できる内容はNHKラジオ第1放送の関東・甲信越地方向けの内容と、第2放送の全国向け放送、FM放送の東京向け放送。聴取可能エリアは制限されず、日本全国から可能になる予定。
【その他の話題&あとがき】
冒頭の通り、先週はここ数ヶ月間の中でも大きな話題が少ない週でした。ドコモ、auの新製品の話題が一息つき、ソフトバンクの新製品発表も今週はありませんでした。しかし、SMSの相互接続サービスは大きなトピックです。地震の頻度は減りましたが、まだまだ油断はできません。連絡手段が一つでも増えることは良いことですし、使い方が簡単なのも嬉しい点です。電話番号さえわかっていれば簡単に送れるので、サービスが始まったら練習がてら試してみてください。
また、今週ドコモから面白い取り組みが2つ発表されました。1つは公式Facebookページ(https://www.facebook.com/docomo.official)の開設です。最新情報を配信するだけでなく、ユーザーからのレビューなども受け付けています。新しいコミュニケーションの場になるでしょう。そして、ドコモは音声認識を利用した2つのアプリをリリースしています。「Sperkey」と「VOICE IT!」です。両方ともぜひダウンロードしてみてください。
・Speakey Lite with iWnn IME – Android マーケット
・VOICE IT! – Android マーケット
それでは来週もお楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!
- ※お手持ちの端末や環境によりアプリが利用できない場合があります。
- ※ご紹介したアプリの内容はレビュー時のバージョンのものです。
- ※記事および画像の無断転用を禁じます。