【Androidニュースのまとめ】 2011年6月19日 - 2011年6月25日

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この週はシンガポールで通信・エンタープライズIT見本市「CommunicAsia 2011」が開催され、各社から新製品が複数発表された。中でも注目が集まったのはソニー・エリクソンの「Xperia ray」「Xperia active」と、Huaweiの「MediaPad」。

また、国内でもNTTドコモから非常に注目すべき取り組みが明らかにされた。同社は米McAfeeeと提携し、スマートフォン向けセキュリティサービスを無料で提供する。7月1日より提供開始となるので、ドコモユーザーは期待して待ちたい。

今回は、これらの話題を中心に振り返っていきたい。




【ソニー・エリクソン、Huaweiの新製品】

(1) ソニー・エリクソン – Xperia ray

 

Xperia rayはAndroid 2.3を搭載するスマートフォンで、2011年第3四半期(7月~9月)に一部の国と地域で販売される。日本も販売対象地域の一つなので、詳細発表を待ちたい。

キャリアはNTTドコモになる見込み。同社のスマートフォン・ラインナップの中では中型サイズの端末に相当する。ディスプレイサイズは3.3インチと小さめだが、解像度は854×480と大型端末と同クラス。表示できるデータ量は大型製品と同等で、精細さは上になる。


プロセッサはQualcomm MSM8255 1GHz、内蔵メモリは512MB、ユーザーが利用できるストレージ容量は300MB。ユーザー容量が少ないものの、microSD/microSDHCカードを利用すれば十分実用レベル。ソニーの「Exmor R for mobile」を採用したメインカメラを背面に搭載する。有効画素数は約810万画素。ハードウェア仕様はストレージ容量の少なさを除けば、Xperia arcなどと似たレベルにあり、十分使えるクラスだ。その上、やや小型なので、このサイズを求める方にはおすすめできるスマートフォンになりそうだ。端末サイズは約111×53×9.4mm、重さは約100g。

・参考動画
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Xperia ray – features

(2) ソニー・エリクソン – Xperia active

残念ながらXperia activeは日本市場への投入が計画されていないので、Xperia rayよりは関心が薄くなるだろう。とは言え、コンセプトは従来のXperiaシリーズとは全く異なるものであり、興味深い。


“active”の名が付けられたことからイメージできるように、アクティブなシーンでの利用が想定されたモデルで、シリーズ初の防水・防塵対応スマートフォン。しかも、塗れた状態でのタッチ操作も可能となっている。単に「濡れても大丈夫」のレベルを一つ超えている。

さらに、気圧センサー、無線通信技術「ANT+」をサポートし、フィットネスをサポートする様々なアプリケーションが搭載される予定。ハードウェアの主な仕様はディスプレイが3.0インチ、解像度は320×480、内蔵メモリは512MB、ユーザーが使用できる実質ストレージ容量は320MB、カメラは5メガピクセルなど。OSはAndroid 2.3。

発売時期は今年の第3四半期(7月~9月)の予定。

・参考動画
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Xperia active – a smartphone for your active life

(3) Huawei – MediaPad

中国Huaweiは、Android 3.2を搭載するタブレット「MediaPad」を発表した。Android 3.2は未発表のOSで、Android 3.1のマイナーアップデート版。近いうちにGoogleから詳細が発表される見込みだが、小さなスクリーンサイズ、解像度への調整が施される点が大きな特徴。

MediaPadは7インチのディスプレイを持つHoneycombタブレットで、プロセッサにはQualcomm Snapdragon 1.2GHz(デュアルコア)を採用する。

内蔵ストレージ容量は8GBで、外部メモリにはmicroSD/microSDHCカードスロットを搭載。カメラは背面に5メガピクセル、前面に1.3メガピクセルのものを採用。ネットワークは3G、Wi-Fi、Bluetoothに対応し、3Gでは下り最大14.4MbpsのHSPA+をサポートする。バッテリー容量は4100mAhで、端末の厚さは約10.5mm、重さは約390g。

日本での展開は未定だが、海外では7月~9月にリリースされる予定。


・参考動画
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Huawei MediaPad Product Demo Video

【国内新製品】

(1) 東芝、Android 3.1タブレット「REGZA Tablet AT300/24C」を7月下旬に発売

東芝はAndroid 3.1搭載タブレット「REGZA Tablet AT300/24C」を7月下旬に国内で発売する。AT300/24Cは27日に一部の法人向けに販売される「REGZA Tablet AT300/23C」をベースとしたモデルで、コンシューマ向け製品。OSはAndroid 3.1で、ディスプレイサイズは10.1インチ、解像度は1280×800。プロセッサはNVIDIA Tegra 2 デュアルコア 1GHz。内蔵メモリは1GB、ストレージは16GBと、他社製Android 3.0/3.1タブレットと同等クラスのスペック。

基本的にMOTOROLA XOOMとの競合製品になるが、REGZA Tabletは東芝製AV機器との連携機能「レグザAppsコネクト」に対応するので、東芝製品のユーザーにとっては魅力だろう。

また、バッテリーを交換できる点も特徴の一つ。3Gには非対応で、ネットワークはWi-Fiのみ。規格はIEEE802.11b/g/n準拠だ。

想定実売価格は6万円程度になる見込み。

(2) NTTドコモ、Xi対応モバイルWi-Fiルーター「L-09C」を6月30日に発売

NTTドコモはXi対応モバイルWi-Fiルーター「L-09C」を早くも市場投入する。6月30日より全国のドコモショップ及びドコモ製品取扱い店で販売される。

今夏、ドコモはXi対応モバイルWi-Fiルーターを2つ投入する。一つが「L-09C」で、もう一つがバッファロー製の「BF-01C」。両製品の位置づけはL-09CがシンプルなWi-Fiルーター、BF-01Cが付加機能を搭載するWi-Fiルーターといったところ。BF-01Cは簡易NAS機能を始めとする多機能性がウリだが、それらの機能を必要としない方、もしくは連続使用可能時間が長い端末を求める方にはL-09Cという選択になる。


L-09CはXiとFOMAに対応し、Xiの非対応エリアではFOMAハイスピード回線、Xi対応エリアではXiでのデータ通信が可能。データ通信速度はXiの場合、下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps。ただし、一部のXi対応室内施設では、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsでの通信が可能。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠で、最大10台までのWi-Fi機器を接続できる。

搭載バッテリー容量は2700mAhで、連続使用時間はFOMAの場合が最大8時間、Xiの場合が最大6時間、連続待受時間は約210時間。

【その他の話題】

(1) NTTドコモが無料セキュリティサービスの提供を開始へ

(画像クリックで拡大)

NTTドコモは7月1日より、セキュリティサービス「ドコモ あんしんスキャン」の提供を開始する。このサービスは米セキュリティソフトウェア大手McAfeeとの提携で実現するサービスで、McAfeeのAndroid向けセキュリティアプリをベースとするアプリケーションがドコモユーザーに無料提供される。


Androidのセキュリティアプリ市場にはセキュリティ大手各社が一斉参入し激しい競争が生まれているが、ドコモがMcAfeeと組んで無料でサービスを提供する動きはユーザーのみならず競合他社にとっても大きな意味を持つ。

「ドコモ あんしんスキャン」を導入すれば、端末内にダウンロードされるファイルやアプリはリアルタイムでスキャニングされ、ウイルスによる被害を防ぐことができる。スキャン対象にはSMS/MMSなども含まれるので、メール経由での浸入にも対処可能だ。

7月1日より「ドコモマーケット」で配信開始予定なので、ドコモのユーザーの方はぜひ試してみよう。動作要件はAndroid 2.1以降。

(2) ジャストシステム、ATOK for Androidの正式版をリリース

ジャストシステムは日本語入力システム「ATOK for Android」の正式版をリリースした。ATOK for Androidはスマートフォンのみならずタブレットにも対応しているので、MOTOROLA XOOM、Optimus Padなどでも利用可能だ。動作要件はAndroid 1.6/2.1/2.2/2.3/3.0/3.1。入手先は下記リンク。

ATOK – Android マーケット

【あとがき】

ソニー・エリクソンのXperia rayには注目です。これまでに国内投入されたXperiaシリーズは、初代Xperia、Xperia arc、Xperia acroと、全て4インチ程度の大型ディスプレイを持つスマートフォンでした。一方のXperia rayは3.3インチです。それでいて解像度はXperia arcなどと同等。若干小さめのスマートフォンを望む方にはベストかもしれませんね。

また、モバイルWi-Fiルーターの「L-09C」にも注目です。筆者も現在「BF-01B」を利用していますが、「L-09C」か「BF-01C」のどちらかに移行したいと考えていて、目下検討中です。

それでは来週もお楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!







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