この週は米国でMotorola Droid 3、国内でCamangi Mangrove 7の発表があった。また、Xperia arc、MEDIAS WPへのソフトウェア更新の提供が開始されている。ユーザーの方は忘れずに適用してほしい。
そのほか、Google Mapsのバージョンアップ、ウェブブラウザ「Sleipnir」の登場、「Android Bazaar and Conference 2011 Summer」のイベント詳細発表などの話題があった。
これらのニュースについて振り返っていきたい。
【新製品情報】
(1) Motorola Droid 3
米Motorola Mobilityと米通信事業者Verizon Wirelessは現地時間7日、「Droid 3」を発表した。Droid 3は「Motorola Droid」「Motorola Droid 2」に続く、スライド式キーボード搭載Droidの最新モデル。Verizon Wirelessは7日より販売開始している。
端末の仕様はOSがAndroid 2.3、プロセッサはデュアルコア 1GHz駆動、ディスプレイは4.0インチのQHD解像度(540×960)、ネットワークはCDMA2000(800/1900MHz)、WCDMA(2100MHz)、GSM(850/900/1800/1900MHz)、Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠、Bluetoothは2.1+EDRをサポート。カメラは背面に8メガピクセル、前面に0.3メガピクセルの組み合わせ。メインカメラでは1080pのフルHD動画の撮影も可能だ。HDMI出力、DLNA機能もサポートし、オーソドックスなハイスペック端末という構成になっている。
(2) Camangi Mangrove 7・WiFi
Camangi Japanは5日、Android 3.1を搭載するタブレット「Mangrove 7・WiFi」を発表した。Mangrove 7は7インチのディスプレイを搭載するWi-Fiタブレット(3Gは非対応)で、Android 3.1&7インチという組み合わせは国内外問わず初めての製品になる。発売時期は8月中旬で、想定実売価格は49,800円程度になる見込み。
基本的な端末仕様はディスプレイ解像度が1024×600、プロセッサはNVIDIA Tegra T20 デュアルコア 1GHz、内蔵メモリは1GB RAM、8GBストレージなどとなっている。カメラは背面に5メガピクセル、前面に2メガピクセルのものを採用。端末のサイズは約195×122×11.92mm、重さは約380g。
7インチタブレットとしては初のAndroid 3.x(開発コード「Honeycomb」)搭載品になるので注目が集まる。
【ソフトウェア更新情報】
(1) NTTドコモ向け「Xperia arc SO-01C」
比較的大型のアップデートが用意されている。OSがAndroid 2.3.2から2.3.3へバージョンアップすることに加え、複数の新機能、プリインストールアプリの追加がある。ソフトウェア更新は「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」→「今すぐ更新」を選択すれば実施できるので、ユーザーの方は忘れずに適用しておきたい。主な内容は次の通り。
■主な機能追加
・POBox Touch 4.1
・メール閲覧機能向上
・Facebook Inside機能搭載
・辞書データバックアップと復元
■プリインアプリケーションの追加
・iチャネル
・メロディコール
・地図アプリ(ドコモ地図ナビ)
・楽天オークション
・Twonky
・マクドナルドアプリ
・海外ローミング設定アプリ
・Ecoモード
・Gガイド番組表
(2) NTTドコモ向け「MEDIAS WP N-06C」
MEDIAS WP N-06C向けのソフトウェア更新の内容は主に不具合解消。手動で更新を適用するには「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」と進み、画面に表示される手順に従って操作すればいい。今回のソフトウェア更新の内容は次の通り。
・プリインストールされている「連絡先アプリ」の連絡履歴にて、絵文字が“□”で表示される場合がある。
・ブラウザなどの特定アプリケーションを長時間起動している場合に、携帯電話(本体)が再起動する場合がある。
【新着アプリやバージョンアップ情報】
(1) Google Mapsに便利な新機能が登場
Google Mapsの最新バージョン5.7.0がリリースされた。このバージョンには便利な新機能が複数導入されているので、Androidスマートフォン・ユーザーの方はぜひチェックしてほしい。
一つ目は「Transit Navigation (Beta)」。この機能は公共機関の経路ナビにおいてもGPS機能が使えるようになる、というもの。例えば、電車を利用したルートで移動しているときでも、今現在、自分がどの場所にいるのかわかるようになる。これについては、下に掲載した画像を見てもらえばわかると思う。右(2枚目)の画像にGPSによる現在地表示のアイコンが表示されている。
二つ目は地図のダウンロード機能だ。予め特定エリアの地図をダウンロードし、オフライン状態のときでも地図を利用することができるようになった。使い方はメニューキーを押し、「その他」→「Labs」と進み、「地図をダウンロード」にチェックを入れる。後は地図上で長押しした時に表示されるポップをタップし、「地図をダウンロード」という項目を選ぶ。
他にも次のような機能が追加された。
・経路検索で指定した目的地やアクセスしたプレイスページに基づいて検索候補が表示
・経路検索機能が改善され、数回クリックするだけで経路を検索できるように
・ナビに対応できるように電源管理機能が向上(ベータ版)
・プレイスページの写真をギャラリービューでブラウジングできるように
(2) フェンリル、国産ブラウザ「Sleipnir」(α版)をリリース
フェンリル製の国産ブラウザ「Sleipnir(スレイプニル)」にAndroidアプリが登場した。Sleipnirの特徴は、様々なジェスチャー操作ができる点。タブの切り替えは左右フリック、“L”字になぞればタブを閉じる、円を一回描けばページのリロード、円を二回描けばタブグループごとのリロードなどとなっている。
ただし、現在のバージョンは開発途上のα(アルファ)版なので、安定性や機能面が完全ではないので注意してほしい。アプリは下のリンク先よりダウンロードできる。
・Sleipnir Mobile – ウェブブラウザ – Android マーケット
【Android Bazaar and Conference 2011 Summer】
7月17日に開催される国内最大規模のAndroidイベント「Android Bazaar and Conference 2011 Summer」(ABC 2011 Summer)の詳細が発表された。ABCは日本Androidの会が主催するイベントで、今回で通算5回目の開催になる。開発者のほか、一般ユーザーにとっても興味深いセッションやブースがいくつも用意される。会場は早稲田大学早稲田キャンパス。
開催概要は次の通り。
・開催日時:2011年7月17日(日)10:00~ 受付開始:9:30(予定)
・会場:早稲田大学早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1-6-1)
・参加費用:無料
・懇親会:イベント終了後に懇親会を開催(有料)
・主催:日本Androidの会
・共催:早稲田大学OSS研究所、早稲田大学IT戦略研究所
・後援:総務省
カンファレンスのタイムテーブルやバザールの出展内容は、下記ページからチェックできる。
・Android Bazaar and Conference 2011 Summer
【あとがき】
6月下旬以降、各社から夏モデルが続々と発売されています。NTTドコモ向け「GALAXY SⅡ」「Xperia acro」「MEDIAS WP」などは早くも人気殺到ですし、auの「INFOBAR A01」と「Xperia acro」も同様です。今季のラインナップは端末の質も高いので、フィーチャーフォンからの移行にも機種変更にも良い時期だと思います。ぜひチェックしてみてください。
それでは来週もお楽しみに! GAPSISのGaAppsがお伝えしました!