【Androidニュースのまとめ】 2011年8月27日 − 2011年9月2日

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ドイツ・ベルリンで世界最大のコンシューマ—エレクトロニクスショー「IFA2011」が開催されたことで、各社から新製品の発表が多数行われた。英ソニー・エリクソンは、「Xperia arc」のCPU仕様を向上させたスマートフォン「Xperia arc S」を、ソニーはタブレット2機種を、東芝からも10インチクラスで世界最薄のタブレットが、韓国サムスン電子からも複数の端末がお披露目された。





【新製品】

(1) ソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia arc S」

「Xperia arc」をベースに一部の仕様を変更した端末「Xperia arc S」が発表された。10月以降に一部の国と地域で販売開始となる予定。ハードウェアの基本仕様、外観デザイン等、多くの部分はXperia arcのものを踏襲。大きな違いはCPUで、Xperia arc SにはQualcomm Snapdragon MSM8255 1.4GHz駆動品が搭載される。動作速度、全体的なパフォーマンスが向上している。


また、最新ソフトウェアが採用されることで、3Dスイングパノラマ写真撮影機能のような新機能が利用できる。写真撮影時に端末を横に移動させることで、立体視も可能な3Dパノラマ写真を手軽に撮影できる。立体視自体は、Xperia arc Sの液晶ディスプレイではできないが、HDMIを介して3Dテレビに出力すれば可能だ。

(2) ソニー製タブレット、「Sony Tablet S」と「Sony Tablet P」

ソニーはAndroid 3.2搭載(一部のモデルは3.1で出荷後、3.2へのアップデートが提供される)タブレット「Sony Tablet S」を9月17日、Sony Tablet Pを10月〜11月に国内で発売する。Sony Tablet Sは内蔵ストレージ容量違い、3G対応可否で3モデル、Sony Tablet Pは3G+Wi-Fi版の1モデルのラインナップとなる。Sony Tablet SはWi-Fi版の16GB/32GBモデルが9月17日に、3G+Wi-Fi版モデル(ストレージは16GB)が10月〜11月に発売となる。また、Sony Tablet SとSony Tablet Pの3G+Wi-Fi版はNTTドコモからも販売される。


Sony Tablet Sは9.4インチのディスプレイを持つ、オーソドックスなストレートタイプのタブレット。ディスプレイ解像度は1280×800。一方のSony Tablet Pは解像度1024×480の5.5インチディスプレイを2枚持つ、折り畳みタイプの端末。どちらもプロセッサには米NVIDIAのTegra 2 1GHzを搭載する。

両機種ともAndroid 3.x系タブレットとして一般的な使い方ができるほか、ソニーのコンテンツ配信サービスにも対応する。動画配信の「Video Unlimited」、電子書籍配信の「Reader Store」、初代プレイステーションの名作タイトルなどを遊べる「PlayStation Suite」をサポートし、これらのサービスで提供されるコンテンツを楽しめる。

(3) 東芝製タブレット「AT200」

東芝から10.1インチディスプレイを搭載するタブレットとしては世界最薄となる製品が発表された。「AT200」だ。AT200は、Android 3.2を搭載するタブレットで、ディスプレイのサイズは10.1インチ、解像度は1280×800。このクラスでの有力な競合製品にはAppleのiPad 2と、サムスン電子のGalaxy Tab 10.1があるが、どちらの機種よりも薄く、軽い。わずか7.7mm厚のストレート型の筐体の重さは約565gだ。

 

パフォーマンスも競合機種と比較して遜色ない。プロセッサは米TI OMAP 4430 1.2GHzで、内蔵ストレージは64GB。外部メモリとしてmicroSD/microSDHCカードスロットも搭載する。カメラは背面5MP、前面2MPの組み合わせで、ネットワーク対応はWi-Fi、Bluetoothのみ。10月以降に欧州で499ユーロで販売開始となる予定。

(4) HTC製タブレット「HTC Jetstream」

台湾HTCは米通信事業者AT&T向けにAndroid 3.1搭載タブレット「HTC Jetstream」を開発した。Jetstreamは解像度1280×800の10.1インチ液晶、Qualcomm Snapdragon S3 1.5GHz(デュアルコア)、HSPA+/LTE対応のハイスペックタブレット。さらに、7インチタブレット「HTC Flyer」で初導入した手書き入力メモ機能「HTC Scribe」もサポートする。


専用のデジタルペンを使って、ウェブページや様々な画面において手書き入力でメモを残したり、図柄を描画することができる。カメラは背面に8MP、前面に1.3MPの組み合わせ。7300mAhの大容量バッテリーも備え、非常に魅力的な端末に仕上がっている。9月4日に販売開始となり、価格はAT&Tとの2年契約で699.99ドル。

(5) サムスン電子製スマートフォン「GALAX S II LTE」と「Galaxy Tab 8.9 LTE」

サムスン電子は「GALAX S II」をベースに、LTEとNFC対応を図ったモデル「GALAX S II LTE」を開発・発表した。これらの対応のほかにも仕様の一部に変更がある。プロセッサがデュアルコア 1.5GHz駆動にスペックアップし、バッテリー容量が1650mAhから1850mAhへ増量された。ディスプレイサイズも4.3インチから4.5インチへ拡大された。カメラは背面8MP、前面2MPの組み合わせ。端末のサイズは約68.8×129.8×9.49mmで、重さは約130.5g。



(GALAX S II LTE)

次に「Galaxy Tab 8.9 LTE」だが、こちらも「Galaxy Tab 8.9」をベースにLTE対応が図られた機種。プロセッサがデュアルコア 1.5GHzに変わり、カメラは背面3MP、前面2MPの組み合わせ、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n、Bluetoothは3.0をサポートする。端末のサイズは約230.9×157.8×8.6mmで、重さは約455g。ディスプレイサイズは8.9インチ、解像度は1280×800で据え置き。



(Galaxy Tab 8.9 LTE)

(6) サムスン電子製スマートフォン「Galaxy Note」

サムスン電子からこれまでの「Galaxy」シリーズには無かった、新たな魅力を持つ端末が発表された。5.3インチサイズで1280×800という高解像度を持つスーパー有機ELディスプレイを採用したスマートフォン「Galaxy Note」だ。5.3インチは一般的なスマートフォンとタブレットの中間的サイズに相当に、幅広い使い道が考えられる。HTC製タブレットに採用されているペン入力による手書きメモ機能「HTC Scribe」と同種の機能、「S Pen」もサポートする。専用のスタイラスペンを使って、手書きでメモや図柄を残すことができる。


ハードウェアの基本的な仕様は、OSがAndroid 2.3、プロセッサはデュアルコア 1.4GHz、カメラは背面8MP、前面2MPの組み合わせで、バッテリー容量は一般的スマートフォンの2倍相当となる2500mAh。ネットワークはGSM、WCDMA/HSPA+、LTE、Wi-Fi、Bluetoothをサポート。サイズは約146.85×82.95×9.65mmで、重さは約178g。

※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
Introducing Samsung Galaxy Note

(7) サムスン電子製タブレット「Galaxy Tab 7.7」

サムスン電子は1インチ前後の刻みで製品ラインナップを揃えつつある。スマートフォンでは4インチ前後、同日発表された「Galaxy Note」は5.3インチ、既存のタブレットではGalaxy Tabが7インチ、Galaxy Tab 8.9が8.9インチ、Galaxy Tab 10.1が10.1インチ。そして新たに7.7インチのGalaxy Tabを用意してきた。

Galaxy Tab 7.7のディスプレイはGALAX S IIと同じスーパー有機ELプラス。解像度は1280×800。10インチクラスのタブレットと同等の解像度なので、画面を広々と使える。それでいて端末のサイズと重さは小さい。具体的には約196.7×133.7×7.89mmの大きさに、重さは約335gだ。

主な仕様はOSがAndroid 3.2、プロセッサはデュアルコア 1.4GHz駆動、ストレージ容量は16GB/32GB/64GBからの選択、カメラは背面3MP、前面2MPの構成。ネットワークはGSM、WCDMA/HSPA+、Wi-Fi、Bluetoothに対応。

【ソフトウェア更新】

(1) NTTドコモ向け「MEDIAS WP N-06C」

MEDIAS WP N-06Cに、主に2点の不具合が確認された。1点目は時計ウィジェットの時刻がまれに更新されなくなる問題、2点目はブラウザで新しいページを表示する際に、まれに既に開かれているウィンドウが正常動作しない問題。これらの2点を解消するソフトウェア更新が8月31日より提供開始となっている。

なお、ソフトウェア更新はパソコンを使わずにN-06C単体で行うこともできるが、3G回線を利用する場合は、注意しなければパケット通信料が発生するので、気を付けてほしい。詳しくは下記リンク先で確認してほしい。

MEDIAS WP N-06Cのソフトウェアアップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ

(2) ソフトバンクモバイル向け「007SH/007SH J」

007SHと007SH Jに電源キー周りの不具合が確認された。電源キーが反応しなくなる場合がある、というものだ。そこでソフトバンクモバイルは8月29日より対策ソフトウェア更新の提供を開始している。詳しくは下記リンク先で確認してほしい。

AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH/007SH Jをご利用中の
お客さまへ | SoftBank

【その他の話題&あとがき】

IFA2011が開催され、本記事で紹介した製品以外にも多数のAndroid端末が発表されています。個人的には東芝のAT200、HTCのJetstream、サムスン電子のGalaxy Noteへ強い関心を持ちましたが、Xperia arc Sも競合機種と比較するとCPUスペックに見劣りはあるものの、美しいデザインは健在です。今後どのような機種が国内投入されるのか注目したいところです。

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