【Androidニュースのまとめ】 2011年9月03日 − 2011年9月09日

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NTTドコモは8日、新製品発表会を開催し、次世代通信規格「LTE」の通信サービス「Xi」に対応したタブレットを2機種発表した。富士通製「ARROWS Tab LTE F-01D」と韓国サムスン電子製「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」だ。両機種ともAndroid 3.2を搭載した軽量端末。一見似た端末だが、それぞれに違いを持つ。特にF-01Dはハンドジェスチャーコントロール機能や防水機能が魅力だ。




【NTTドコモ、Xiタブレット発表会】

(1) 富士通製Xi対応タブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」

F-01Dは、防水性能、ハンドジェスチャーコントロール機能と軽量性が魅力のタブレット。また、エンターテインメント性が高い点も特徴だ。OSはAndroid 3.2。10.1インチ、解像度1280×800の広いスクリーンを快適に利用することができる。ハードウェア仕様はXiに対応している点以外は競合製品と比較して標準的レベルで、プロセッサはデュアルコア 1GHz、ストレージ容量は16GB、Wi-Fi、Bluetoothなどを搭載する。カメラは背面8MP、前面1.3MPの構成。

 

IPX5/7相当の防水性能を持つので、お風呂や水回りで安心して使用できる。さらに、本来であれば指や画面が濡れていると正確なタッチ操作ができないものだが、F-01Dはそれをある程度克服した。前面カメラで手の動きを追い、画面に触れずに一部の操作をすることが可能なのだ。「ハンドジェスチャーコントロール」というこの機能はお風呂やキッチンなどでの使用時に便利だ。

エンターテインメント性では、DTCP-IPをサポートしたメディアプレイヤーのプリセットが大きい。DLNA機能も搭載し、レコーダーに保存された動画をネットワーク経由でF-01Dで視聴することもできるし、さらにはワンセグ、ステレオスピーカーも備えられている。端末のサイズは約262×181×11.3mmで、重さは約597g。10月中旬以降に発売予定。

※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
富士通製「ARROWS Tab LTE F-01D」デモ機ハンズオン

(2) サムスン電子製「GLAAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」

GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01Dは、F-01Dと比較するとホームエンターテインメント用途よりもややビジネス寄りで、よりオーソドックスなAndroid 3.2タブレットといった感が強い。やはり軽量性に優れており、わずか565gしかない。さらに、非常に薄い点も魅力。厚さは8.6mmだ。サイズは257×175mm。

 

ハードウェア仕様はQualcomm Snapdragon 1.5GHz デュアルコアプロセッサ、16GBストレージ、背面3MP/前面2MPのカメラ、Wi-Fi、Bluetooth(3.0+EDR)など。ディスプレイは10.1インチ液晶で、解像度は1280×800。テザリングにも対応しているので、Wi-Fi機器をSC-01D経由でインターネットに接続することができる。なお、microSDカードスロットがないのが残念だが、ドックコネクタにSDカードアダプタを接続すればSDカードを利用することはできる。他にもUSBアダプタを使えばUSBマウス、キーボードなども利用できる。10月上旬以降に発売予定。

※Android端末からご覧の方は以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧ください。
サムスン電子製「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」デモ機ハンズオン

(3) NTTドコモ、Xiに新料金プランを導入へ

ドコモはSC-01Dの発売に合わせて10月上旬よりXiの新料金プランを4つ導入する。タイプは2つ、それぞれに2年間の契約縛りの有無があり、計4プランということになる。1つ目は「Xiデータプラン フラット」で、2年縛りがあるものは末尾に「にねん」がつく。もう1つは「Xiデータプラン2」。フラット型には下限額の設定がなく、一定額タイプの料金プランになる。Xiデータプラン2の方は、2段階制。

料金プランイメージ図(NTTドコモ報道発表資料より)

フラット型は月々7GBまでの利用であれば7,455円/月、2年縛りがあると5,985円/月、データ通信利用量が7GBを超えた場合には月末まで速度制限が掛けられ、最大128kbpsしか利用できない。ただし、2GBあたり2,625円を支払えば速度制限無しで通信することもできる。

一方、Xiデータプラン2では、下限が3,970円、上限が7,980円、2年縛りがあると2,500円~6,510円。下限額で利用できるのは9,524KBまで。それを超えると24,800KBまでは1KBあたり0.2625円加算され、以降は7GBまでフラットとなり、上限額が適用される。フラット型と同様に7GBを超えると速度制限が掛けられる。速度制限を回避したい場合は2,625円/2GBの追加費用が必要だ。

また、ドコモは2012年4月末まではキャンペーンを実施しており、通常価格よりも安価に利用できる。加えて、2012年9月末まで速度制限は導入されないので、それまでの間については7GBの壁を気にする必要はない。

【Android OS、アプリ/サービスの話題】

(1) Androidの次期バージョン「Ice Cream Sandwich」が10月~11月にリリースへ

Android OSの次期メジャーアップデート「Ice Cream Sandwich」(開発コード)が10月もしくは11月にもリリースされる予定にあることが明らかになった。米Googleの会長を務めるEric Schmidt氏が参加した米Salesforce.com主催のイベントの中でこの件に関する言及があった。Schmidt氏はIce Cream Sandwichを10月か11月に投入すると述べている。





Ice Cream Sandwichでは、Android 2.x系とAndroid 3.x系が統合される。同じOSで幅広いデバイスをサポートできるようになるので、現在の複雑な状況がようやく解消される。


(2) KDDIがauスマートフォン向けに「安心アプリ制限」を提供

安心アプリ制限は、保護者が子供に持たせるスマートフォンなどで、使用できるアプリを制限させたりできる機能を持つアプリだ。Android Marketとau one Marketで無料配信されている。このアプリを利用すれば、その端末において、アプリの利用制限、追加インストール制限、Wi-Fiの利用制限を設定することができる。この設定は子供が勝手に解除できないように、パスワードを掛けておくことも可能だ。

 


安心アプリ制限 – Android マーケット

(3) JR東日本、山手線社内でWi-Fiを介してスマホ向け情報サービスを試行へ

山手線を利用する方にとっては10月4日から11月2日までの間は興味深い試行サービスをチェックできる期間になる。JR東日本はその間、山手線の1編成に対して、Wi-Fiベースの情報配信サービス「山手線トレインネット」を導入するからだ。この編成に運よく乗りあわせた方は、スマートフォンのWi-Fi設定から「Trainnet」と名付けられたアクセスポイントを選び、接続してみよう。




山手線沿線のニュース、鉄道運行情報、駅情報、乗換案内、車内状況、コミックや動画、店舗のキャンペーン情報などを利用することができる。9月20日に山手線トレインネットの公式サイトも開設される。

【ソフトウェア更新情報】

(1) ソフトバンクモバイル向け008Z

5日より008Zへのソフトウェア更新の配信が開始された。Wi-Fi機能を改善するもの。008Zに登録されたステルス設定のアクセスポイントに自動で接続できるようになる。ステルス設定とは、アクセスポイント名を第三者へ公開されない設定のこと。3G/Wi-Fi回線を利用して更新を導入することができる。

シンプルスマートフォン SoftBank 008Zをご利用中のお客さまへ | SoftBank

(2) ソフトバンクモバイル向けSweety 003P

9日より003Pへのソフトウェア更新の提供が開始された。主に不具合修正を内容とする。通話中に受話器から耳を離しても画面が点灯せずに、終話できない場合があるという問題への対処。他にもいくつかの改善内容がある。ソフトウェア更新は3G/Wi-Fi回線を利用してダウンロード・導入できる。

Sweety SoftBank 003P をご利用中のお客さまへ | SoftBank

(3) イー・モバイル向けHTC Aria

7日より、HTC Ariaへのソフトウェア更新の提供が開始された。プリセットされている「メール」アプリの機能改善が主な内容。連続したドット「.」が含まれるメールアドレス宛のメール送信が可能になる。

HTC Aria™(S31HT)をご利用のお客さまへ

【あとがき】

この週の最大の話題はドコモの発表会ですね。F-01DもSC-01Dも悪くない端末でした。会場で展示された両モデルのデモ機では、ソフトウェアの反応が完全ではない印象もありましたが、一般的に発売日までにはブラッシュアップされてくるので、おそらく大丈夫ではないでしょうか。何と言ってもハードウェアの基本仕様は非常に魅力的ですから。特に筆者の個人的感想としては軽量性が素晴らしいです。数値で比較すると競合製品とわずか数十グラムの差に過ぎませんが、体感的にはまるで違います。

また、F-01Dはホームエンターテインメント機としてとても良い端末になる可能性を秘めています。何より防水性能を持つため、お風呂で気軽に使える点は、長風呂派には嬉しいところでしょう。

今後のスマートフォン新製品にも期待したいですね。GAPSISのGaAppsがお伝えしました! 来週もお楽しみに!






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