【Androidニュースのまとめ】 2011年10月1日 − 2011年10月7日

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IT業界において先週最大の話題は米Appleの共同創業者の一人であり、前CEOであるスティーブ・ジョブズ氏の逝去だろう。まずはそのことに対して心からお悔やみ申し上げたい。ジョブズ氏は、Mac、iPod、iPhone、iPadなど業界の流れを大きく動かす革新的な作品を多数生み出し、世に送り出してきた。彼の死は本当に残念でならない。重ねてになるが、お悔やみ申し上げたい。そのような中での記事になるが、先週一週間の動きをまとめて紹介したい。


【新製品・新サービス】

(1) 東芝製7インチタブレット「REGZA Tablet AT3S0」

東芝は7インチタブレット「REGZA Tablet AT3S0」を10月下旬を目途に発売する。AT3S0は、7インチの広視野角LED液晶ディスプレイ(1280×800)を持ち、Android 3.2を採用するタブレット。プロセッサはNVIDIA Tegra 2 デュアルコア1GHzで、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は32GB。端末のサイズは約128×189×12.1mmで、重さは約379g。

 

解像度1280×800の7インチ液晶、Android 3.2という組み合わせのタブレットはまだ機種が少ないので、貴重な選択肢の一つになる。さらに、AT3S0には東芝製液晶テレビやブルーレイディスクレコーダーとの連携機能も備わっている。

(2) 東芝製10.1インチタブレット「REGZA Tablet AT700」

東芝は10.1インチサイズで、広視野角を持つLED液晶ディスプレイ(解像度1280×800)を搭載するAndroidタブレット「REGZA Tablet AT700」を12月中旬に発売する。AT700は、7.7mmの極薄軽量ボディが最大の魅力。重さは約558g。体感的にも非常に薄く、軽量だ。加えてデザインの質感も良い。

OSはAndroid 3.2、プロセッサは米TI製OMAP 4430デュアルコア1.2GHz、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は32GB。カメラは背面に5MP、前面に2MPの組み合わせ。ネットワークはWi-Fiのみで、3Gには対応しない。AT3S0と同様に東芝製AV機器との連携機能が利用できる点も魅力。

 

AT700は、これまでにリリースされてきた10.1インチタブレットの中でも魅力ある製品の一つに見える。リリース時にはぜひ触ってみてほしい。

(3) KDDI、音声メッセージをパケット網経由で相手に届けられるサービスを提供へ

KDDIは音声メッセージをパケット網経由で相手に届けられるサービス「災害時の音声メッセージお届けサービス(仮)」を来春を目途に提供開始する予定だ。これは災害時を想定して開発されたサービスで、規模の大きな地震や台風などの災害時に稼働する。平時には利用できない。

震度6以上の地震等の大規模災害が起きたとき、専用のサーバを立ち上げ、サービスが稼働する。ユーザーは自分のスマートフォンを使って音声メッセージを録音し、それを送り届けたい相手の宛先情報を付与した上でサーバへアップロードする。アップロードが完了すると、相手のスマートフォンに対してポップアップで通知が届く。相手は通知を受けた後、サーバへアクセスし、音声メッセージをダウンロードし、再生できる、という流れのサービスだ。

大規模災害時には音声で安否確認を取ろうとしても、混線から通信規制が実施され、音声通話が利用しにくい状況になる。そのため、パケット通信網を利用してメッセージを伝えよう、というサポートサービスになる。

利用イメージ(KDDI報道発表資料より)



【IT・エレクトロニクス展「CEATEC」で展示されたスマートフォン関連の話題】

(1) モバキャスにおけるmmbiのスマートフォン向け放送局名が「NOTTV」へ

アナログテレビ放送終了後の周波数帯を活用した新しいメディアサービス「モバキャス」が来春スタートする予定だが、NTTドコモの系列会社であるmmbiがモバキャス上でスマートフォン向けに提供する放送サービスの名称が「NOTTV」に決まった。CEATECの会場で正式に発表され、NOTTVのデモを体験できるスマートフォンが数多く参考展示された。

 

NOTTVは、主にフィーチャーフォン向けに提供されてきたワンセグなどと比較すると、より解像度の高い美しい映像を配信できるほか、より多彩なコンテンツを提供できる放送サービス。月額利用料が掛かる有料サービスになる見込みだが、スマートフォンにおいては魅力的なコンテンツの一つになることが期待されている。今のところ、mmbi以外の事業者がいないので、NOTTVしか放送局がない状態でのスタートになるが、NOTTVは3チャンネルを提供する予定だ。サービスのローンチは2012年4月の予定。

(2) ドコモ、料理をカメラで写すと料理名とカロリーを表示してくれ、食事履歴を残せるアプリを展示

NTTドコモは数多くの展示を行ったが、中でも面白いサービスがこれだ。一言でいえば、スマートフォン向けの食事記録アプリだが、料理の画像認識技術が導入されている。スマートフォンのカメラで料理を撮影すると、画像データがサーバへ送られ、料理データベースと照合され、料理名の候補が返ってくる。ユーザーはその候補リストの中から正しい料理名を選ぶだけで、日々の食事記録を取っていくことができる。料理データにはカロリー、コメントも残せる。

 

毎回の食事ごとにいちいち料理名を手入力する手間が不要なので、手軽な記録アプリとして使えそうだ。残念ながら一般公開予定日などは未定だが、リリースを期待したい。

(3) KDDI、音声振動素子搭載「新聴覚スマートフォン」を展示」

KDDIは工事現場などの騒音が多い場所でも携帯電話で音声通話ができるよう、音声振動素子を搭載した「新聴覚スマートフォン」のデモ機を展示した。音声振動素子を搭載された端末は、音を伝える際、スマートフォンの端末全体がやさしく振動する。端末を耳に触れると、その振動が耳内で音に変換されて音が聞こえる。

このとき端末全体が振動するので、端末のどの位置を耳に当てても問題がない。骨伝導スピーカー搭載機などと比べて、当てる位置の自由度が高い点が魅力。さらに、耳内で音に変換するため、耳の穴をイヤホンや耳栓で塞いでいても問題がないという利点がある。耳栓などよりも内側の耳内で振動が音に変換されるためだ。

音声振動素子を採用した場合、一般のスピーカーのような音穴も必要ないので、端末の防水・防塵性能を高める上でのメリットもある

仕組み(KDDI報道発表資料より)




【ソフトウェア更新情報】

(1) NTTドコモ向け端末

シャープ製「LYNX 3D SH-03C」へのソフトウェア更新の提供が6日より始まっている。今回の内容はエリアメール対応とYouTube 3Dの再生対応、スクリーンショット撮影機能追加が主。エリアメール対応では、緊急地震速報の利用が可能になるので、ユーザーの方はぜひ導入しておきたい。YouTube 3Dの再生対応では、新たに専用アプリがインストールされ、YouTube上の3Dチャンネルへアクセスし、3D動画を視聴することができる。

さらに、ホームキーと電源キーを同時に押すことで画面に表示されている映像をスクリーンショットとして保存することができるようになった。ソフトウェア更新の適用方法は、端末のビルド番号によって異なるので、下記リンク先で確認してほしい。

LYNX 3D SH-03Cのバージョンアップ情報 | お客様サポート | NTTドコモ

(2) KDDI(au)向け端末

シャープ製「IS01」「IS03」、富士通東芝製「REGZA Phone IS04」、台湾HTC製「HTC EVO WiMAX ISW11HT」「HTC EVO 3D ISW12HT」へのソフトウェア更新の配信が始まっている。

IS01とIS03に対するものは、Eメール送受信時の認証方法の強化や、「Gガイド番組表」と「ワンセグ」の連携機能、スクリーンショット撮影機能の追加など。IS04については、Android 2.1搭載端末に対するアップデートで、Eメール関係の改善になる。Android 2.2にアップデートされている端末・ユーザーに対するアップデートではないので注意してほしい。

HTC製品については、両端末とも共通の内容で、アプリインストールの際のセキュリティー強化となる。

3) ソフトバンクモバイル向け端末

シャープ製「003SH/005SH」、ディズニー・モバイル向け「DM009SH」に対するソフトウェア更新の提供が開始されている。3機種ともAndroid 2.3へのメジャーアップデートを主な内容とするもので、比較的大規模な更新になるので、ユーザーの方は導入しておきたい。

なお、003SHと005SHに対する主な機能改善内容は次の通り。

・メールの自動送信/送信予約機能追加
・メール受信時の、送信元をステータスバーに表示
・ロック解除画面で不在着信の確認が可能
・受話のワンタッチ対応
・おやすみ省エネ機能追加で電池持ちの向上
・アプリの一括消去機能追加
・ステータスパネルの改善
・魚眼レンズ風カメラ、ミニチュアライズカメラの追加
・「スマセレ」アプリの追加

【あとがき】
この週はスティーブ・ジョブズ氏の逝去により、他の全ての話題が霞んでしまったように思います。改めてお悔やみ申し上げます。GAPSISのGaAppsがお伝えしました。






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