スマートフォンの進化の速度は凄まじく、もはやパソコンで出来ることの多くがスマートフォンでいつでもどこでも出来るようになってきました。
とはいえ、まだまだ処理速度や保存容量はパソコンには敵わないのも事実。動画エンコードや大きなファイルの処理・保存などは現状、パソコンに頼らざるを得ません。
でも考えてみると「重い処理はパソコン、画面閲覧&操作はスマホ」にすれば万事解決ですよね!
というわけで、ネットワークの知識などが一切なくてもAndroidからパソコンを操作できるリモートデスクトップアプリ『LogMeIn Ignition』をご紹介いたします。ビジネスにもエンタメにも活用できますよ!
まずはPC側で、LogMeInのページにアクセスし、アカウントを登録します。メールアドレスとパスワードのみの簡単な登録です。
なおこのアカウントは有料版「Logmein Pro」の無料試用版となっています。30日後には無料版のアカウントになり、音声出力などが使えなくなるのでご注意ください。
そしてWindowsもしくはMsc用のクライアントソフトをインストールし、初期設定をしましょう。
必要なのはLogmeinとパソコンのアカウント設定程度で、日本語のウィザードに従っていけば特につまづく点はないでしょう。
次はAndroid側の設定です。
アプリ起動後、アカウント情報を入力してログインするだけ。もちろん2回目以降は省略可能です。
あとは使用するパソコンを選んで接続します。
横画面でデスクトップ全体を表示してみました。まるでAndroid端末にWindowsをインストールしたみたいですよね。知らない方に見せたらビックリすること間違いなしです!
パソコンや端末のスペック、回線速度などにもよりますが、TVや動画も比較的スムーズに表示され、音声も出力できます(Pro版のみ)。
解像度と画面サイズの大きいタブレット端末からなら、より快適に操作できるでしょう。
初期設定ではカーソルは画面中央に固定されています。主な操作方法は以下の通りです。
マウス操作や一般的なAndroidアプリとは操作感が少し異なりますが、慣れてしまえば快適です。
左下のキーボードアイコンからソフトウェアキーボードが使用できます。
QWERTYキーボードにして文字入力してみましょう。画面上部のボタンから「Shift」などの修飾キーも利用できます。
若干ラグがあるので長文を入力するのはつらいですが、検索欄への入力程度なら十分に使えるレベルです。
ちなみにこの文章も端末から書いていますよ!
もし正常に入力できない場合は、日本語入力アプリをAndroid標準に切り替えるなど、設定を見なおしてみましょう。
Windowsに搭載されている「Media Center」機能を使ってみました。大きめのUIが特徴なだけあって、小さな画面でも比較的操作がし易いのでオススメです。
防水端末を使っている方なら、「お風呂でパソコン内の動画を見る」なんて使い方も贅沢ですね。
今度は重い処理の代表格、動画エンコードのソフトをAndroidから操作してみました。
「出勤中、自宅パソコンに時間のかかる動画エンコード作業をさせたいが、確認メッセージが出るので完全自動化できない」といった問題も、本アプリを使って外出先から操作すれば解決ですね。
他にも「今日提出のプレゼン資料のファイル、自宅のパソコンに忘れてきた!」なんて時は、本アプリで「Dropbox」フォルダに放りこめばOK!
便利な使い方は他にも色々とあると思うので、ぜひ自分だけの便利な活用法を見つけてくださいね!
特に設定しなくとも上記のとおりに使えますが、お使いの環境に合わせて設定すればさらに快適度が上がります。
処理が重い場合は画面や音の品質を下げ、操作しづらい場合はパソコン側の解像度やスクロールモードを変更してみましょう。
なお、試用期間終了後も音声出力などを利用したい場合は、987円/月または5,691円/年の有料登録を行ないましょう。詳しくはLogmeInの国内代理店ページでご確認ください。
2,400円という価格はアプリとしては高価に思えますが、「手のひらサイズのデスクトップパソコン」と考えると破格ですよね!
ネットワークの知識や面倒な設定も不要なので、デスクトップ環境を手軽に持ち運びたい人はオススメです!