「怖い、嫌だ」と言いつつも、なぜか日本人は怪談や都市伝説といった類の話が大好きです。
現にデジタル万能の現代においても、それらの話は決して途絶えることはありません。
むしろインターネットという新たな媒体を得て、これまで以上に静かに、速やかに、そして広く伝播しています。
この『ネットで流れた怖い話』は、そうした「現代の怪談事情」にのっとったアプリと言えます。ネットの闇でまことしやかに囁かれる怖い話を、ネットを巡回することなく手軽に読むことができますよ。
本アプリはAndroid マーケットの書籍&文献カテゴリで無料アプリ1位にもなった、大人気の「怪談閲覧」アプリです。
本アプリはすべての怪談がインストールパッケージ内に収録済みなので、読む時に通信が発生せず、オフラインでも読むことができます。
動作も軽快で、いつでもどこでも快適に怪談を読めるのが特徴です。
よって新着の怪談の追加は、本体のアップデート時に行われます。
レビュー時点で150本もの記事が収録されていました。
記事には5分程度でサクっと読める1話完結のものから、複数本の記事にまたがった長編まで、バリエーション豊富です。
記事は主に「2ちゃんねる」のオカルト板などに書き込まれた話が集められています。
私の個人的な一押しは「姦姦蛇螺」というお話。
田舎へ行くと、今の時代であっても「神域」や「聖域」と言われるような、入ってはいけないとされる場所がありますが、これはその禁を破った少年たちの話。
伝承や儀式の描写など、妙なリアリティにあふれた恐怖譚です。
また「怖い」の定義もいろいろとあるようで、心霊系の怪談だけではないのも特徴です。
「ストーカーに追われているんです助けてください」のようなリアルで「怖い」話から、「勇者『魔王倒したし帰るか』」などの変化球なお話もあります。
また中には笑えるお話もあります。「幽霊だけど何か質問ある?」では、幽霊さんの様々な苦悩が語られています。
なお怪談は、読者(ユーザー)からの投稿も随時受け付けているそうです。
ちなみにAndroid マーケットに投稿用のメールアドレスがあるので、皆さんのとっておきの怖い話を他のユーザーに紹介してみてはいかがでしょうか?
飲み会などのネタ集めや暇つぶしとして、重宝しそうなアプリです。
特に、通信が使えない地下鉄をよく利用される方にはオススメです。
もっとも、終電間際の無人な車内で読むのは決してオススメできませんが…。