KDDIが「INFOBAR A01」に新色「CHOCOPINK」を追加し、12月1日に発売する。また、不具合により販売が一時停止中のNTTドコモ向け「REGZA Phone T-01D」だが、11月28日に対策ソフトウェア更新がリリースされ、12月2日より販売が再開する。その他、いくつかの話題を振り返っていきたい。
【新商品】
(1) KDDI、「INFOBAR A01」の新色「CHOCOPINK」を12月1日発売
KDDIはiidaブランドのスマートフォン「INFOBAR A01」に新色「CHOCOPINK」を追加する。あわせてINFOBAR A01専用カバーもいくつかリリースする。発売日はどちらも12月1日。
CHOCOPINKが加わることで、INFOBAR A01のカラーラインナップは計5種になる。「KURO」「NISHIKIGOI」「CHOCOMINT」「HACCA」そしてCHOCOPINKだ。ピンク系統のカラーとはいえ、ドギツイ色ではなく、落ち着いたものなので大人の女性を中心に人気を集めそうだ。
(2) NTTドコモ、「REGZA Phone T-01D」の販売を12月2日より再開へ
ドコモは11月18日に発売した「REGZA Phone T-01D」の販売を12月2日より再開する。発売日に発覚した深刻な不具合によって、同日中に販売が一時停止された。問題となった事象は、電池残量が5％以下に低下した際もしくは初回電源投入時に音声通話やパケット通信ができないというもの。
すでに購入済みのユーザーに対しては11月28日より対策ソフトウェア更新が提供される。このソフトウェアを導入することで、問題となった不具合は解消される見込みだ。
(3) KDDI、3GとWiMAXに両対応したモバイルWi-Fiルーター「DATA08W」を12月1日に発売
KDDIは、3GとWiMAXの両方に対応したモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」（Huawei製）を12月1日に発売する。3Gはカバーエリアこそ広いものの通信速度は速くない、一方のWiMAXは通信速度こそ速いものの、カバーエリアは限られる。一長一短のあるネットワークに両対応するDATA08Wは、KDDIの扱うモバイルWi-Fiルーターの従来のラインナップと比べると、とても魅力的な製品になる可能性を秘めている。
スタミナ面は、WiMAXで約270分、3Gで約310分の連続通信が可能。連続待受時間は省電力モードで約100時間、Wi-Fiがオンかつ3Gでの場合が約7時間、Wi-FiがオンかつWiMAXでの場合が約12時間となっている。
同時接続可能なWi-Fi機器の台数は最大5台。サイズは約109×60×17.7mmで、重さは約125g。
【通信各社のサービス関連】
(1) KDDI、3GとWiMAXをあわせたデータ通信の新料金プランを12月1日より提供へ
KDDIは12月1日より3GとWiMAXをあわせたデータ通信の新料金プラン「WINシングルフラットWiMAX（シンプル）」を提供開始する。あわせて「WINシングルフラットおトク割」も実施する。新プランは「+WiMAX」に対応したデータ通信カードおよび、12月1日発売予定の「DATA08W」向けに提供される。
DATA08Wの登場にあわせて提供される新プランだが、WINシングルフラットおトク割を使うことで、最大25か月間、月額4,410円で利用できる。WINシングルフラットWiMAX（シンプル）の通常料金は月額6,510円だが、「誰でも割シングル」か「WINシングルセット割」を適用することで月額5,460円になる。さらに、WINシングルフラットおトク割を適用すれば、最大25か月間、月々1,050円の割引を受けられるので、最終的に月額利用料は4,410円になる。
(2) UQ WiMAX、地下鉄エリア拡大
UQコミュニケーションズは11月28日より都営地下鉄駅構内において、WiMAX無線設備の設置工事に着手し、地下鉄エリアの拡大を進める。まずは都営地下鉄から始め、将来的には中部・関西圏などの全国の主要鉄道路線においても駅やトンネル内でWiMAXを利用できるように整備する。
都営地下鉄では三田線の大手町駅から工事が開始され、三田線のその他の駅、浅草線、新宿線、大江戸線へと拡大される。工事が完了した駅などから順次サービスの提供が始まる。また、駅構内のみならずトンネル内での通信も利用できるようになる見込み。
(3) ソフトバンク、公衆無線LANサービスを「フラット型パケット定額サービス」加入で無料へ
ソフトバンクモバイルは12月1日より、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」の月額使用料490円を特定条件を満たしたユーザーに対しては無料化する。条件とは「パケットし放題フラット」もしくは「パケットし放題 for スマートフォン」、「（iPad専用）データ通信プラン」のいずれかのフラット型パケット定額サービスへ加入していること。
これらのプランを契約している方はソフトバンクWi-Fiスポットを無料で利用できる。申し込みは不要。また、2段階型のパケット定額サービスを利用している方の場合は申し込みは必要だが、申し込みから2年間に関しては無料で利用できる。これは2013年3月末までのキャンペーンとして提供されている。
【ソフトウェア更新】
(1) NTTドコモ向け端末
ドコモはタブレット「Optimus Pad L-06C」への最新のソフトウェア更新を11月24日より、スマートフォン「REGZA Phone T-01D」へのソフトウェア更新を28日より提供開始する。L-06Cへの内容は、特定条件化においてspモードメールアプリでメールを正常に送受信できない場合がある、という不具合への対処。
一方、T-01Dに対するものは、先に述べた販売一時停止に至る原因となった通信不具合への対処。
L-06Cへの更新はファイルが自動的にダウンロードされ、完了した後にポップアップが表示されるので、画面の指示に従っていけば導入できる。ただし、3G回線利用時にはパケット代が発生するので注意したい。T-01Dに関しては、ドコモのホームページにて詳細を確認した上で導入してほしい（本記事執筆時点では公開されていない）。
(2) KDDI（au）向け端末
KDDIは「Xperia acro IS11S」に対しては11月21日より、「Motorola Photon ISW11M」「HTC EVO ISW11HT」「HTC EVO 3D ISW12HT」へは24日より、Eメール（@ezweb.ne.jp）アプリのアップデートを提供開始した。下記の不具合が修正される。
・アプリを正常に起動しているのに「002エラー」が表示される不具合を修正。
・一部のデコレーション絵文字の本文への挿入ができない不具合を修正。
・一部メールの引用返信時にhtmlタグが表示される場合がある不具合を修正。
また、22日より「SIRIUSα IS06」「G’zOne IS11CA」「MIRACH IS11PT」「EIS01PT」に対する最新のソフトウェア更新が配信されている。これらの機種への更新内容は主に不具合修正。詳しくはKDDIのホームページで確認してほしい。
・ケータイアップデートのお知らせ | ケータイアップデート | au by KDDI
「REGZA Phone IS11T」へのソフトウェア更新も24日より提供されている。IS11Tへの更新内容は、スリープモードから復帰する際に端末が再起動する場合がある、という不具合の改善。
【あとがき】
この週は新商品の発表は乏しかったですね。しかし、ドコモ向け「REGZA Phone T-01D」の購入者や購入検討者にとっては落ち着かない一週間だったかもしれません。比較的大きな不具合問題だったこともあり、原因やその対応などに注目せざるを得ない日々だったはずです。
また、気になるニュースがもう一つ。セブン＆アイが電子マネー「nanaco」のスマートフォン対応を12月1日より開始します。nanacoも利用者数が多い電子マネーなので、嬉しいニュースです。詳しい内容は下記リンク先でご確認ください。
・電子マネー nanaco 【公式サイト】 ： トップページ
今週もGAPSISがお伝えしました！ 来週もお楽しみに！