Android マーケットには実に様々なジャンルのアプリが登録されています。ジョーク系などの「一瞬だけ楽しめる物」も少なくないですが、多くは「役に立つ」ツール系アプリ。
カメラアプリやファイラーにメディアプレイヤーに始まり、Android OSの不足機能を補う物まで、まさしく数えきれないほどです。
また、そういったツール系以外にも、我々の見識を深めてくれる意味で「役に立つ」アプリも多いですよね。
そんな見識系アプリの中でも、まさしく「最右翼」と言えるのが今回ピックアップする『機長席 ~羽田空港から新千歳空港までのフライト音声を収録〜』です。
男の職場は東北上空高度4万フィート
本アプリはそのタイトル通り、ジャンボジェット機の機長席の様子を録音したアプリです。
ちなみに、そのジャンボ機とはボーイング777。東京の羽田空港から、北海道の新千歳空港までのフライトの模様が鮮明な録音で再現されています。
管制塔とのやり取りの多くは当然ながら英語ですが、日本語で流れる機内放送などの馴染みの深いシーンも聞きどころです。
そこはボーイング777のコックピット
スタート画面で選択できる項目の内容は次の通りです。
・ブリーフィング…今回のフライトの概要が記載されています。
・フライト…機長席の録音内容が楽しめます。
・資料集…貴重な写真やフライト関係の資料が閲覧できます。
さっそく「ブリーフィング」で当日のフライト状況をチェックしましょう。航空ドキュメンタリーの始まりです。
羽田空港を離陸し新千歳空港に着陸せよ!
離陸5分前の様子から録音はスタートします。ジェットエンジンの騒音がうるさいながらも、パイロットの会話は鮮明に聞き取れます。
更に、このアプリの素晴らしい点は、音声で流れる会話の一部始終がテキストで確認できることです。
英文もカタカナ表記で書き起こされていますし、当然対訳もあります。ある意味では「活きた英会話教材」と言えるでしょう。
音声は15秒、30秒単位で早送りと巻き戻しが可能なのも良いですね。
また、再生中に画面上段右端の「リスト」アイコンをタップすると、チャプターメニューが表示されます。
お気に入りのシーンや時間帯があれば、このチャプターメニューで何度も聞き返せますね。
再生を中断しても、前回のシーンからスタートすることもできます。
フライトもそろそろ終盤に差し掛かりました。
普段は我々乗客は気にすることもないのですが(当たり前ですね)、ジャンボの機長席では目まぐるしく様々な通信が交わされているのが分かるというのは非常に貴重な体験ではないでしょか?
ときおり表示される資料の画像も、フライト中の緊迫感が感じられる演出です。
全てが貴重な迫真の航空ドキュメンタリーだ
スタート画面の「資料室」を選択すると、収録時のフライトにまつわる映像資料が閲覧できます。
これも、普段は到底お目にかかることがない資料ですから興味深いでよね。
航空ファンの方なら垂涎モノ、といった感じでしょうか?
「東北・北海道南航空図」に至っては、英語表記とは言え地名が分かるくらいで、あとは何を指し示すものかも見当がつきませんでした。
最後に、スタート画面から「このアプリについて」を選択すると、このアプリの楽しみ方などが記載されています。
正直、アプリ的にはお高めな…と思われる方も多いと思いますが、ドキュメンタリーとしての資料的価値を考えると価格以上に楽しめる1本です!