新年明けましておめでとうございます。1週間のお休みの後の今年1回目のニュースまとめ記事になります。今年も宜しくお願いします! 年末年始は主な企業からの新商品の発表等のニュースはありませんでしたが、それでもいくつかの注目すべき話題は登場しています。それらを紹介していきたいと思います。
【新商品】
(1) ドコモ、GALAXY SII LTE SC-03Dにセラミック ホワイトを追加
NTTドコモは1月下旬以降に「GALAXY SII LTE SC-03D」の新色「セラミック ホワイト」を発売する。従来は「ダーク グレー」1色の展開だったが、今後は2色からの選択が可能だ。1月18日から全国のドコモショップで事前予約の受付が始まるので、早期入手を希望する方は早めに予約に行きたい。
発売日は1月下旬以降から2月を目安とされている。
【業界の話題】
(1) ドコモが富士通、NEC、パナソニック、サムスン電子らと半導体開発へ
NTTドコモは昨年12月27日、富士通、富士通セミコンダクター、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、韓国サムスン電子ら5社と共に、半導体開発を行う合弁会社を設立すると発表した。
新たに設立される会社では各社の技術が集約され、モバイル端末向けの半導体のさらなる省電力化や小型化を目指し、LTE及び次世代通信規格LTE-Advancedへの対応も検討される。開発された半導体は国内外の端末メーカーへ販売する方針。まずは1月中旬を目途に準備会社をドコモが設立し、3月下旬に合弁会社への移行が行われる予定。
【通信各社の話題】
(1) 12月20日から発生したドコモのspモード不具合の顛末
NTTドコモでは昨年12月20日にspモードの通信設備に障害が発生し、これに起因したspモードメールに関する大規模なトラブルが生じた。spモードメールのアドレスが他のユーザーのアドレスに置き換わって設定されてしまう、という問題で、同社は問題を重要視し、spモードの各サービスも一時的に中止した。
結果的にメールアドレスが置き換わったユーザー数は6,878人とされ、全国的に多くのユーザーに影響が出たことが判明した。だが、問題は解決され、26日には一時停止されていた全てのサービスが再開されている。
ドコモは今回の問題を重く受け止め、ネットワークの安定的な運用や処理能力の向上などを全社横断的に検討・実現するために、「ネットワーク基盤高度化対策本部」を社内に設置することを決めた。同社幹部、計38名のメンバーで構成され、スマートフォンの普及に伴うトラフィック増への対応などが図られる。
(2) KDDI、auケータイの契約事務手数料を改定へ
携帯電話端末を新規契約する際に発生する契約事務手数料はドコモ、ソフトバンク、ウィルコム、イー・アクセスの4社は3,150円だが、KDDI(au)のみが2,835円に据え置かれてきた。ところが、KDDIも他社と同額の3,150円に改定されることが6日に発表された。
2月14日より適用されるので、それ以降にauの端末を新規で契約する際には3,150円の契約事務手数料が掛かるようになる。値上げの理由は、昨今の機種の多様化や不正利用防止、法律改正等への対応を行いつつ、事務手続きを円滑に行うため、とされている。
(3) UQ WiMAXの上り最高速度が10Mbpsから15.4Mbpsへ。UQ、auの対応端末が発表される
昨年12月28日からUQコミュニケーションズの通信サービス「UQ WiMAX」のデータ通信速度が改善された。上り最大速度が10Mbpsから15.4Mbpsへ引き上げられた。ただし、対応する端末でしかこのメリットは享受できない。非対応端末では従来通り最大10Mbpsでの利用となる。
UQが取り扱う端末で対応するものは、UQブランドのデータ通信カード「UD01NA」「UD03NA」、シャープ製タブレット「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」、NECアクセステクニカのWi-Fiルーター「WM-3300R」「WM-3400RN」「WM-3500R」、アイ・オー・データ機器の「WMX-GWMR」、シンセイコーポレーションの「URoad-Home」「URoad-8000」「URoad-9000」。
一方、KDDIが取り扱う端末で対応するものは、スマートフォン「MOTOROLA Photon ISW11M」「DIGNO ISW11K」、Wi-Fiルーター「DATA08W」の3機種となっている。
【ソフトウェア更新情報】
(1) ドコモ向け端末
サムスン電子製「GALAXY SII SC-02C」、シャープ製「AQUOS PHONE SH-01D」に対する最新のソフトウェア更新がリリースされている。GALAXY SIIに関しては10日午前10時から、AQUOS PHONE SH-01Dは昨年12月27日からだ。
GALAXY SIIは、エリアメールへの対応、「動画再生中にまれに音声が途切れる場合がある」問題と「一部のソフトウェアバージョンでテザリングが正常に終了しない場合がある」問題への対策。一方、AQUOS PHONE SH-01Dについては、「充電機器『FOMA ACアダプタ02』で充電した場合に稀に充電できない場合がある」という事象の改善だ。
詳細は下記リンク先を確認してほしい。
・GALAXY S II SC-02Cの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
・AQUOS PHONE SH-01Dの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
(2) KDDI向け端末
富士通製「ARROWS Z ISW11F」、シャープ製「AQUOS PHONE IS11SH/IS12SH」、「INFOBAR A01」に対する最新のソフトウェアがリリースされている。
ISW11Fは、「電池の消耗が早くなる場合がある」と「WiMAX機能ON時に『auかんたん決済』が利用できない」という事象への対策。IS11SH/IS12SH/INFOBAR A01の3機種については共通で、トヨタ自動車が提供するG-BOOKとのBluetooth接続においてハンズフリー接続などの一部動作が不安定な場合がある事象の改善だ。
(3) ソフトバンク向け端末
シャープ製003SH、006SH、007SH、102SHの4機種に最新のソフトウェアがリリースされている。003SHから007SHの3機種については、パケット通信利用時の通信効率を改善する内容。102SHは、画面表示上は圏内なのにもかかわらず、音声着信ができない場合がある問題と、音楽再生中に画面遷移が遅くなる場合がある事象の改善となる。
【あとがき】
年末年始の2週間に関しては、やはり多くの企業がお休みのため、いつもと比べると大きなニュースは少なかったですね。しかし、年が明けてすぐ、米国では世界最大の家電見本市「2012 International CES」が開幕します。米ラスベガスで10日に開幕予定ですが、その前から一部のメーカーらはプレスカンファレンスを開き、新商品を続々と発表する見込みです。
次回の記事ではCESの話も盛り込んでお伝えできれば、と思います。
皆様、今年も宜しくお願い致します。GAPSISがお伝えしました!