【Androidニュースのまとめ】 2012年2月4日 − 2012年2月10日

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この週は前週までと比較するとややおとなしい一週間だった。目を引く新商品の発表もなかった。しかし、ソフトバンク向けスマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」がAndroid 4.0を搭載して2月下旬に発売されることが決定したことや、GoogleがAndroid向けのChromeをリリースしたことなど、注目すべき話題もいくつかあった。今回はこの2件を中心に紹介したい。




(1) ソフトバンク向け「AQUOS PHONE 104SH」

ソフトバンクは昨年発表したシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」を2月下旬以降に発売することを明らかにした。昨秋に開催された2011冬、2012春向け新商品発表会ですでにお披露目済みのスマートフォンだが、登場は今春予定だったため、詳細は不透明のままだった。


左:ライジングサン、右:ディープオーシャン

当初から最新バージョンのOSを搭載する予定とされてきたが、実際にAndroid 4.0を搭載してリリースされる。国内ではNTTドコモが販売する「GALAXY NEXUS」に続き、2モデル目のAndroid 4.0搭載端末だ。

さらに、104SHはこれまでのシャープ製端末とは違い、国内定番機能(ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信)をサポートしない。その代わり、高速動作性能やスペックの向上に注力されている。

1.5GHzデュアルコアCPU、4.5インチのHD液晶、1,210万画素カメラ、下り最大21Mbpsの「ULTRA SPEED」対応など、Android 4.0を搭載する点を含めて、ソフトバンクが扱うAndroidスマートフォンの中ではこれまでで最強のスマートフォンと言っても過言ではない仕様になっている。

この春大注目のスマートフォンだ。

【新アプリ】

(1) Chrome for Android Beta

米Googleは7日、Android向けのウェブブラウザ・アプリ「Chrome for Android Beta」をリリースした。同社はこれまでデスクトップ向けにChromeを提供したが、今回、新たにAndroidもプラットフォームに加わった。Android向けChromeは開発中のベータ版ながら、すでにChromeならではの高速性能と多機能、デスクトップ版との同期機能を備えた魅力的なアプリに仕上がっている。ただし、ハードウェアアクセラレーションを利用するため、動作要件がAndroid 4.0以降と厳しい点は残念だ。とはいえ、いずれは4.0が普及するはずなので、現在2.3以下の機種を利用している方も、将来の楽しみとなるだろう。




Android向けChromeの主な魅力は3点ある。1つは高速性能だ。ページの表示、タブの表示、バックやフォワードなどの各種操作など、様々な面で高速化が図られている。例えばGoogle検索をした際に一番上の結果のページはバックグラウンドで先読みされるため、タップすると瞬時に表示される。こういった細かい点でも速度が考慮されている。


2点目の魅力はUIだ。

Androidの標準ブラウザよりもUIが随分と洗練されている。例えば「戻る」「進む」の操作を画面の左右端をタップしたまま左右にスワイプする操作で行うことができる。慣れると非常に快適だ。また、タブを閉じる操作もタブの一覧表示中に左右にスワイプするだけ。

さらに、リンクが密集してタップしにくい場所の場合は、タップすることで自動的にズームしてくれる処理も利用できる。

そして3点目はデスクトップ版との同期だ。同じアカウントを利用すれば、デスクトップ版Chromeとブックマーク、履歴などを共有・同期することができる。例えばデスクトップ版で見ていたページをシームレスにスマートフォンで見ることができる。また、履歴も共有できるので、過去に見ていたページも端末を問わず利用できる。

非常に便利で魅力的なブラウザだ。

下にGAPSISでの紹介記事からのデモ動画を掲載。ある程度の動作を掴めると思う。

※Android端末からご覧の方は、下記リンクからYoutubeアプリを起動してご覧下さい。
Chrome for Android Betaの動作紹介

【通信事業者】

(1) イー・アクセスが今後3年間の中期事業戦略を発表

イー・アクセスは9日、今後3年間に向けた中期事業戦略を発表した。同社は過去3年間、順調な成長を見せてきたが、今後3年間でも同様の成長を目指す。業績目標では、今期(予想)では売上高が2,030億円のところ2015年3月期では3,500億円へ、営業利益では250億円から3年後には500億円へ、経常利益では125億円から400億円へと、大幅な増収を目標とする。

また、イー・モバイルの加入者は今期予想では400万件だが、2015年3月期では660万件を目指す。


同社は今後のユーザー獲得に向け、今後3年間で約1,000億円の設備投資を計画している。この数字にはプラチナバンドへの投資額は含まれていないので、プラチナバンドを獲得できた場合には変更になる。

設備投資では、ネットワークのLTE化、データ通信速度の高速化、カバーエリアの拡大などが取り組まれる課題として挙げられている。

同社はこの3月にLTEの商用サービスを開始し、2013年3月までにエリアカバー率70%を目指す。さらに、LTEの商用化後は、LTE対応スマートフォンの投入も予定されている。投入時期は未公表だが、いずれ発売される機種を楽しみにしたいところだ。

【ソフトウェア更新】

(1) ドコモ向けGALAXY NEXUS SC-04D

SC-04Dに対する機能バージョンアップが9日から再開された。今回のバージョンアップは昨年12月21日に提供開始されるもすぐに一時中止されたもの。当時のソフトウェアではバージョンアップ後に端末が正常に起動しない場合があることが確認されたため、提供が一時中止となっていた。

今回、その不具合対策が行われたバージョンが改めてリリースされている。内容はエリアメールへの対応で、緊急地震速報を利用できるようになる。

バージョンアップはGoogleのサーバから自動配信される。

(2) ドコモ向けGALAXY SII LTE SC-03D

SC-03Dへの機能バージョンアップが13日午前10時以降にリリースされる予定だ(本記事執筆は12日なので、まだリリースされていない)。内容はエリアメールにおける「災害・避難情報」への対応。これまではSC-03Dにおけるエリアメールでは「災害・避難情報」は非対応だった。また、不具合対策もある。画面が消えた状態から復帰した際に、設定していた画面の明るさが反映されない場合があるという不具合が改善される。

バージョンアップは端末単体でもPCを使った方法でも導入できる。端末単体のときはホーム画面からメニューキーを押し、「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」と進め、あとは画面に表示される指示に従って操作を行う。

(3) ドコモ向けOptimus Pad L-06C

L-06Cに対する機能バージョンアップが13日午前10時以降にリリースされる予定だ(本記事執筆は12日なので、まだリリースされていない)。内容はエリアメールへの対応。「緊急地震速報」「災害・避難情報」を利用できるようになる。ほかにも、ギャラリーに保存された動画のサムネイルが表示されない場合がある問題の改善もある。

L-06CへのバージョンアップはGoogleのサーバから自動配信され、ダウンロードが完了するとその旨を示す通知が届く。

(4) ドコモ向けOptimus bright L-07CとOptimus chat L-04C

L-07CとL-04Cへの機能バージョンアップが16日午前10時から提供開始予定となっている。内容は両機種とも同じで、エリアメールへの対応だ。どちらの機種もアップデートの導入はパソコンを利用して行う。最近の機種とやや面倒な作業が必要となるので、ユーザーの方は下記ページで詳細をチェックしてほしい。

NTTドコモ/Optimus bright L-07Cの製品アップデート情報

NTTドコモ/Optimus chat L-04Cの製品アップデート情報

【あとがき】
今週は先週までと比べるとややおとなしい一週間でした。せいぜい大きな話題や注目すべき話題といえば104SHとChromeのニュースくらいです。そのため、今回はこの2つの話を中心にお伝えしました。104SHはシャープとしてもXperiaやGalaxyといった人気シリーズに対抗すべく投入するハイエンド向けモデルになります。特にGalaxyのような海外メーカー製端末の中でもハイスペックの端末を意識したモデルです。国内ではAndroid 4.0を搭載する2つ目のスマートフォンでもありますし、楽しみです。

そして、Android向けChromeは素晴らしいの一言に尽きます。このアプリを使いたいが為にGALAXY NEXSUSや104SHを購入するのもアリではないか、とも思います。

GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!






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