【Androidニュースのまとめ】 2012年2月11日 − 2012年2月17日
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NTTドコモ、mmbiが16日に新商品発表会を開催し、モバイル向けマルチメディア放送「モバキャス」及びその放送局「NOTTV」の概要と対応端末を発表した。対応端末はスマートフォン「AQUOS PHONE SH-06D」とタブレット「MEDIAS TAB N-06D」。また、ソフトバンクからスリムでスタイリッシュなボディが魅力のスマートフォン「102P」が発表された。ほかにもこの週はいくつかの話題があったので紹介していきたい。
【新商品】
(1) ソフトバンク向けスマートフォン「102P」
ソフトバンクモバイルは3月上旬以降にパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「102P」を発売する。この端末はNTTドコモのディズニー・モバイル P-05Dとベースが同じスマートフォンだ。ディズニー・モバイルならではのデザイン仕様やコンテンツは含まれないものの、基本的なボディ形状・デザイン、ハードウェア仕様は同等。
約7.8mのスリムかつスタイリッシュなデザインが魅力のボディと、デキの良いソフトウェア、軽快な動作性能、明るく美しい表示が可能な有機ELディスプレイ、防水・防塵性能が特長。
ディスプレイのサイズは4.3インチで解像度は960×540。HD解像度ではないが、とても美しい表示が可能だ。カメラは有効画素数約820万画素で、ネットワークではULTRA SPEEDに対応する。すなわち下り最大21Mbpsだ。ボディサイズは約62×123×7.8mmで、重さは約103g。カラーラインナップはスカイハイブルー、ブラック、シルバーの3色展開。
(2) ドコモ向けスマートフォン「AQUOS PHONE SH-06D」
SH-06Dはモバキャスに対応する第一弾端末として3月に発売予定。高画質映像を存分に楽しめるよう、4.5インチのHD液晶を搭載し、端末を横向きにセットできる卓上ホルダも用意される。卓上ホルダにもアンテナが用意されている。また、モバキャスのNOTTVのほか、従来のワンセグを視聴することも可能だ。動画視聴をスマートフォン利用の上で重要視するユーザー向きの端末といえるだろう。
カラー:ブルーブラック
ハードウェアの仕様は最近のハイスペックモデルと同等レベルで、1.2GHzのデュアルコアCPU、Android 2.3、有効画素数約800万画素カメラ、FOMAハイスピード対応など。ワンセグに加えて、おサイフケータイ、赤外線通信、防水・防塵性能も備える。端末のサイズはやや大きく、約128×66×11.8mm、重さは約145g、カラーラインナップはマゼンタレッド、ブルーブラック、ホワイトの3色が用意される。
デザインはいかにもシャープ製端末と言える直線的でシンプルなデザインだ。万人向けだろう。
(3) ドコモ向けタブレット「MEDIAS TAB N-06D」
ドコモは4月にNECカシオ製タブレットN-06Dを発売する。この端末はモバキャス対応第二弾モデルになる。タブレットとしては第一弾だ。しかも、9.7インチや10.1インチ端末と比べると選択肢が少ない7インチ・ディスプレイを持つタブレットとして登場する。7インチタブレットは軽いので持ち運びもラクだ。その意味でもN-06Dは良い選択肢になるかもしれない。
ただし、OSはAndroid 2.3。Android 3.x系でもAndroid 4.0でもないため、使用している時の感覚は「大きいスマートフォン」といったイメージ。だからといって日常利用において特別問題はないものの、Android 3.xや4.0を望んだ層もいたことと思われるので、その点は残念だ。なお、将来的な3.xへのアップデートは予定されておらず、仮に提供されるとしても4.0になる見込み。具体的な計画は未定だが、少なくとも4.0へのアップデートの検討はするということだ。
主な仕様はCPUが1.2GHzデュアルコア、ディスプレイは7インチ、1280×800解像度の液晶、ネットワークはXi、FOMA(ハイスピード対応)、Wi-Fiをサポートする。テザリングも利用可能だ。さらに、「大きなスマートフォン」としてワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水・防塵性能も備える。実際にスマートフォンとして使ってもいい。
サイズは約120×200×9.9mmで、重さは約350g。
(4) サムスン電子製タブレット「GALAXY Tab 2 (7.0)」
韓国サムスン電子は13日、Android 4.0搭載タブレット「GALAXY Tab 2 (7.0)」を発表した。GALAXY Tab 2 (7.0)は同社初となるAndroid 4.0タブレットとして、3月にグローバル展開される。ディスプレイのサイズは7インチで、解像度は1024×600。やや解像度が低い点が残念だが、Android 4.0を採用した点の魅力は大きい。
CPUは1GHzデュアルコア、カメラは背面/前面が300万画素/32万画素の構成、ネットワークはHSPA+、Wi-Fiに対応。バッテリー容量は4000mAhで、端末のサイズは約193.7×122.4×10.5mm、重さは約344gといった仕様だ。際立った特長はないものの、やはりAndroid 4.0を搭載することが最大の魅力になる。
【業界ニュース】
(1) ソニー・エリクソンがソニーモバイルコミュニケーションズへ
ソニーによるソニー・エリクソンの100%子会社化が中央ヨーロッパ時間の15日に完了した。スウェーデンの通信機器大手エリクソンが持つソニー・エリクソン株を全てソニーが買収する形で取引が行われ、現在はソニーの100%子会社となった。また、社名も2月中にソニーモバイルコミュニケーションズ ABに変更される予定だ。
ソニーは携帯電話事業を手に入れることで、エレクトロニクス事業の各製品の融合を推し進める。スマートフォン、タブレット、テレビ、PCなど様々な製品の融合を行い、魅力ある製品ラインナップの構成を目指す。なお、今後のスマートフォンのブランドはソニー・エリクソンからソニーに変わる。すでに発表された新商品はソニー・エリクソンブランドのままリリースされるが、将来のモデルはソニーブランドの製品になる。
(2) シャープ、ハイエンド端末を中心に4.0へのバージョンアップを提供へ
現在の国内市場ではドコモの「GALAXY NEXUS」のみがAndroid 4.0を搭載している。第二弾搭載端末はソフトバンク向けの104SHになる見込み。依然として数の少ないAndroid 4.0搭載端末だが、シャープは今後、既存のモデルに対するバージョンアップを提供することを明らかにした。
既存の端末及び今後発売される端末の中でAndroid 2.3を搭載したハイエンドモデルを中心にAndroid 4.0へのバージョンアップ対応が行われる予定だ。具体的な対応機種は今後準備ができ次第、順次発表される。
(3) KDDI、今年度に5件の重大な事故を発生させたことで総務省から指導
総務省は15日、KDDIに対して携帯電話サービスにおける事故の再発防止を含む対策を講じるよう指導を行った。3月30日までに対策実施報告をするように指導した。同社へ指導が入ることになった理由は、今年度に重大な事故を5件発生させたため。2011年4月30日、11月2日、2012年1月25日、2月9日、2月11日に通信障害を発生させている。
これらの障害が起きた原因として、総務省はKDDIがシステムの信頼性向上対策を十分に講じていなかったからだと指摘している。
総務省は今後のユーザー増、トラフィック増に対応するための電気通信設備の配備、設備の故障に対応するための適切な予備設備の配備、監視体制の構築などに取り組むように要求している。
【あとがき】
ドコモの発表会ではSH-06D、N-06Dのほか、2012年度上期にモバキャス対応端末が新たに5機種加わることも明らかにされています。将来的にはドコモのスマートフォン、タブレットの多くの端末でモバキャスを利用できる環境が整備される見込みです。モバキャス向け放送局NOTTVのコンテンツも4月のスタート以降も順次拡充される予定です。有料サービスなので爆発的な速度で普及するのは難しいと思いますが、魅力あるコンテンツが揃えばそれに伴いユーザー数も増えてくるでしょう。まずはローンチを楽しみにしたいところです。
GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!
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