【Androidニュースのまとめ】 2012年2月25日 − 2012年3月2日

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2月27日からスペイン・バルセロナでモバイル業界の見本市「Mobile World Congress 2012」(以下、MWC)が開催された。端末メーカー各社はこのイベントで様々な新商品を発表。ソニーからはXperiaシリーズの新モデルXperia PとUが披露された。また、国内に目を移すとプラチナバンドと呼ばれる900MHz帯の周波数の割当をソフトバンクモバイルが受けることが決まった。大きな話題がいくつか飛び交った一週間を振り返りたい。




(1) ソニー、Xperia PとXperia Uを発表

ソニーはXperiaの次世代モデル「Xperia NXT」シリーズの新商品「Xperia P」と「Xperia U」を発表した。Xperia NXTシリーズは「Xperia S」(国内では「Xperia NX」)を合わせて3モデルが揃ったことになる。共通する特徴は透明素材「Floating Prism」を採用したデザインだ。その上でディスプレイの大きさ、CPU、カメラなどの仕様が異なる。

Xperia Pのディスプレイは4.0インチ、解像度960×540で、Sよりもやや小さい。また、屋外でも見やすい「WhiteMagic」ディスプレイ技術が採用されている。CPUはデュアルコア1GHz、OSはAndroid 2.3、メインカメラは約800万画素など。NFC、DLNAなどにも対応する。なお、OSは第2四半期にAndroid 4.0へのアップデートが用意される予定。発売時期も第2四半期だ。

一方のXperia Uのディスプレイはさらに小型の3.5インチだ。解像度は854×480。CPUはデュアルコア1GHzで、OSはAndroid 2.3、メインカメラは約500万画素というスペック構成だ。OSについてはPと同様にAndroid 4.0へのアップデートの予定がある。発売時期は第2四半期だ。

下にXperia PとXperia Uのデモ動画を掲載する。
※Android端末からご覧の方は、以下のリンクよりYouTubeアプリを起動してご覧下さい。

Xperia™ P – Experience bright

Xperia™ U – Powerful and personal

(2) ファーウェイのクアッドコアCPU搭載製品

中国Huawei(ファーウェイ)はMWCでクアッドコアCPUを搭載したスマートフォン「Ascend D quad」やタブレット「MediaPad 10 FHD」などを発表した。





Ascend D quadはクアッドコア1.2GHz/1.5GHzプロセッサ「K3V2」を搭載したスマートフォンで、ディスプレイは4.5インチのHD液晶、OSはAndroid 4.0だ。バッテリー容量は1,800mAh。このハイスペックのハードを薄さ8.9mmのボディに収める。シリーズラインナップとして、2,500mAhのバッテリーを搭載する「Ascend D quadXL」や「Ascend D1」も用意される。それぞれ第2四半期にリリースされる予定だ。







続いてMediaPad 10 FHDだが、この製品の最大の特長は10インチのフルHD・IPS液晶を採用していること。フルHDなので解像度は1920×1200になる。従来機と比べ物にならない精細な表示が楽しめる。プロセッサはクアッドコアで、OSはAndroid 4.0。さらにLTEを含む複数の通信規格へ対応する。
とてもハイスペックなハードだが、やはり薄いボディになっている。僅か8.8mmだ。リリース時期は第2四半期の予定。

(3) HTC、Tegra 3搭載スマートフォン「HTC One X」を発表




HTCはMWCでクアッドコアCPU搭載スマートフォン「HTC One X」を発表した。しかし、実は厳密にいえばHTC One Xはクアッドコアではなく、4-Plus-1のコアを持つプロセッサを搭載する。米NVIDIA製のTegra 3を採用しているからだ。Tegra 3はメインの4コアに加えて、省電力に貢献するための「コンパニオンコア」が搭載されている。このコンパニオンコアの存在によって4-Plus-1と呼ばれることになっている。低負荷時には省電力性能の高いコンパニオンコアだけで駆動する。


ほかにもHTCはデュアルコアCPU搭載スマートフォン「HTC One S」や、シングルコア1GHzのCPUを搭載するエントリークラス向けのスマートフォン「HTC One V」も披露している。

(4) UQ WiMAX、薄型Wi-Fiルーター「URoad-SS10」




UQコミュニケーションズは9日に薄型のモバイルWi-Fiルーター「URoad-SS10」(シンセイコーポレーション製)を発売する。URoad-SS10は、薄いボディと連続9時間の通信が可能なスタミナ性能が特長のモバイルWi-Fiルーター。


薄さ11.8mmは、国内の主要通信キャリアが販売する製品の中で最薄だ。さらに、連続通信時間約9時間、連続待受時間約20時間、連続待機時間約250時間のスタミナ性能を持つ。通信性能面ではWiMAXハイパワーに対応する。WiMAXハイパワーでは弱電界において従来機種以上に電波を掴みやすい。加えて、上り速度も向上する。

【通信サービス】
(1) ソフトバンクが900MHz帯の割当を受ける




2.1GHz帯などの高い周波数帯と比べて、建物などの障害物があっても電波が届きやすい性質を持つ900MHz帯の割当をソフトバンクモバイルが受けることが決定し、総務省はその使用認可を与えた。これにより、ソフトバンクモバイルは800MHzを持つNTTドコモ、KDDIと並びうる、品質の高い通信環境を提供できるようになる可能性が高まった。


同社は900MHz帯を使った通信サービスを7月25日より提供開始する予定。

900MHz帯を使用できる端末はiPhone 4/4SやiPad 2、HTC製スマートフォン、PANTONE 4など、既存のものでは一部に留まるが、今年の夏モデルでは全機種が対応する予定だ。

この周波数帯のサービスが始まると、従来は2.1GHz帯に集中していたトラフィックが、900MHz帯と2.1GHz帯に分散されることになる。これにより、非対応機種でも通信環境が改善されるものと期待される。

(2) イー・モバイル、LTEサービスの詳細を発表




イー・アクセスは高速通信サービス「EMOBILE LTE」を15日より提供開始すると発表した。下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの次世代通信サービスだ。料金プランは、契約種別「にねん」、「にねん+アシスト1600」で月々の合計料金が3,880円、「にねん+アシスト2900」で5,480円、「ベーシック」で5,060円となった。なお、アシストが付くものは、月額割の割引を含めた金額。
アシストを利用すれば、端末購入時の支払額は実質0円になってくる。

対応端末はモバイルWi-Fiルーター「GL01P」と「GL02P」、USBデータ通信機器「GL03D」の3機種。GL01Pは15日、GL02Pは27日に発売予定だ。

【業界ニュース】
(1) Androidの累計アクティベート数がついに3億を超える

GoogleはMWCの期間中、Androidのこれまでの成長を発表した。現在では一日のアクティベート数は85万件に及び、累計では3億件を突破した。一日あたりのアクティベート数は前年同時期(MWC 2011の時期)と比べて250%程度の伸びになる。

さらに、Android Marketで配信されているアプリ数が45万を超えた事も明らかにされた。こちらも前年同時期と比べて約3倍という成長振りだ。

(2) HTCがKDDIと協力し、日本の市場に特化した商品を開発へ

HTCが日本の市場向けにカスタマイズしたスマートフォンを開発することについてKDDIと合意に至ったと発表した。両社は協業することで、日本市場に特化したスマートフォンを開発し、投入する。国内市場における既存のHTCのスマートフォンは、ほぼグローバルモデルそのままといった仕様でリリースされてきたが、今後は日本の市場向けに本格的なカスタマイズが施されたモデルも出てくるようだ。HTC製品は基本的な質が高いため、ラインナップの幅が広がることは嬉しい展開だ。

【あとがき】
MWCがついに開催されました。本記事ではソニー、HTC、ファーウェイの製品について触れましたが、実際には他の主要メーカーも新商品を発表しています。いずれのメーカーにもスペックの高い製品が含まれており、2012年のハイエンド市場がクアッドコアCPU搭載機になることはこの時点で確定したといってよいでしょう。

Android 4.0を搭載した第一弾端末GALAXY NEXUSはデュアルコアCPU搭載機ですが、ストレスフリーの体感性能かといえばそうではありません。様々なシーンで若干のもたつきが発生します。もちろん性能はCPUだけによりませんが、より快適にサクサク動く、スペックの高い、もしくは十分な調整が施された端末の登場には期待したいところです。

GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!







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