パナソニックから業界初となるAndroid対応炊飯ジャーが発表された。スマートフォンとの連携機能を利用してごはんを炊くことができる。また、2画面折り畳み型タブレット「Sony Tablet P」にWi-Fiモデルが、WiMAX対応スマートフォン「GALAXY SII WiMAX」に新カラーが登場する。他にも通信キャリアからいくつかの話題がある。
【新商品】
(1) パナソニック、炊飯ジャー「SR-SX2シリーズ」を発表
パナソニックから炊飯ジャーの新商品「SR-SX2シリーズ」が発表された。6月1日に発売だ。容量別、カラー別に合計4モデルがラインナップされる。SR-SX2シリーズは、ごはんを美味しく炊き上げる能力の向上に加えて、Androidとの連携機能を有する。ごはんを炊く性能に関しては、「大火力おどり炊き」と「200℃スチーム」が大きな魅力。これらの機能により、従来品よりも、ふっくらとした、ハリとツヤのあるごはんが出来上がる。炊飯ジャーとしての基本性能の高いはやはり重要だ。
そして、もう一つの特長であるAndroidとの連携機能も面白い。おサイフケータイに対応したAndroidスマートフォンに専用アプリをインストールすることで、SR-SX2シリーズとの連携が可能になる。炊飯ジャー本体にスマートフォンをタッチするだけで炊飯設定を本体へ転送し、炊き上げることができる。また、料理のレシピに合った炊飯設定をスマートフォンから送り込むこともできる。炊飯ジャーを様々な料理に活用する方には便利な機能だ。
(2) ソニー、Sony Tablet PのWi-Fiモデルを発売へ
ソニーは4月21日に「Sony Tablet P」のWi-Fiモデルを発売する。これまで、「Sony Tablet S」の3G+Wi-Fiモデル、Wi-Fiモデル、Sony Tablet Pの3G+Wi-Fiモデルの3タイプがリリース済みだったが、新たにPのWi-Fiモデルが登場する。これによってラインナップが一通り揃った。
3G+Wi-Fiモデルとのハードウェア仕様の違いは、3Gに対応しない点くらいだが、それに伴い連続待受時間や駆動時間が伸びている。また、重さが若干軽くなる。パッケージ同梱品の変更もある。3G+Wi-Fiモデルには2GB、Wi-Fiモデルには16GBのmicroSDカードが付属する。
本製品は銀座、名古屋、大阪で先行展示が行われているので、関心のある方は事前にチェックしよう。
(3) GALAXY SII WiMAXにセラミックホワイト・モデルが登場
KDDIは24日、スマートフォン「GALAXY SII WiMAX」に新しいカラーを追加した。シンプルなセラミックホワイトだ。中部地方では同日から、関東では25日、中国・九州・沖縄では28日、その他の地域では30日に発売予定だ。地域別に発売日が異なるので注意してほしい。ハードウェアの基本的な仕様はカラー以外に変更ない。
【通信キャリア】
(1) 携帯各社の通信サービスが名古屋市営地下鉄で利用可能へ
ドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイルの携帯電話通信サービスが名古屋市営地下鉄の駅間トンネル内でも利用可能になる。27日に東山線の名古屋駅-今池駅間からスタートし、順次各駅間へ拡大される予定。該当区間では、駅構内だけでなく、走行中の車両内(トンネル内)でも携帯電話の通信サービスが利用可能。東山線の他の区間や名城線、名港線、鶴舞線、桜通線では4月以降に順次整備される予定。
今回のインフラ整備により、該当区間では音声通話はもちろんデータ通信も利用できる。ただし、車内のマナーは順守しよう。
(2) ドコモ、iコンシェルのスマートフォン対応を開始
ひつじのしつじ君が大活躍する「iコンシェル」のスマートフォンが22日に実施された。月額使用料が105円かかる有料サービスだが、従来からのユーザーには嬉しいだろう。また、4月30日までにspモードでiコンシェルに契約した方は、月額使用料が最大60日間無料になる。
スマートフォン向けiコンシェルもiモード向けサービスと基本コンセプトは同じ。ユーザーの生活を様々な点からサポートする。交通情報やイベント情報、天候、暮らしのガイド、終電アラームやスケジュール機能など様々な機能が提供される。
(3) KDDI、公衆無線LANサービスを京王電鉄バスや函館市の交通機関、観光スポットに導入へ
KDDIが公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」のスポット増設に注力していることは周知のことと思うが、ここ最近のスポット新設のニュースは立て続けだ。23日から函館市電車内、函館山ロープウェイ山麓駅、五稜郭タワーアトリウム、函館市地域交流まちづくりセンター、函館駅商業協同組合(駅二組合)、渡島蔬菜農業協同組合(朝市ドーム)でau Wi-Fi SPOT
が利用可能になった。
さらに、3月末には空港連絡バス、4月以降には函館市電車 停留所、5月末には津軽海峡フェリーターミナル、函館駅前バス案内待合所、金森赤レンガ倉庫、旧イギリス領事館、元町観光案内所、函館駅観光案内所、函館朝市どんぶり横丁でも利用できるようになる。
他に、京王電鉄バス及び同社のグループ5社が運営する路線バスの車内へも展開される。28日から東京23区および調布市内を走行するバスから提供開始され、6月末を目途に路線バスの全車両に展開される。
(4) 日本通信、1年未満の解約時に違約金を設定へ
日本通信は20日16時以降の申し込みより、同社の通信サービス「talkingSIM U300」、「talkingSIMプラチナ」において、1年間の最低利用期間を設定し、それ未満で解約した場合に違約金が生ずるように規約を改定した。違約金の額は10,500円。1年未満で解約した場合にはこの額を支払う必要がある。
この改定は、他のキャリアが行うMNPの過度なインセンティブへの公開抗議として実施するものと同社は説明する。同社は抗議文書の中で次のように背景について述べている。
携帯キャリアは、事業者間競争が激化する中、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)による転入に対して、キャリアショップ等と連携して1回線あたり3万円から7万円程度のキャッシュバックを支払っています。一方、当社は、音声付きSIMサービスの中に、最低利用期間がないものを設けています。ところが、この状況を利用することにより、最低利用期間がない当社のSIMを申し込み、直後にMNPで携帯キャリアに移動し、それを即座に解約することで、1回線あたり数万円のキャッシュを手に入れることができてしまいます
【ソフトウェア更新情報】
(1) ソニー、Sony TabletにAndroid 4.0.3へのアップデートを提供へ
ソニーは4月下旬を目途にSony Tabletに対して大きなアップデートを提供する。今回のアップデートにはOSのバージョンアップも含まれ、一気にAndroid 4.0.3へ変わる。Android 3.2から4.0.3へのバージョンアップではUIの変化もあるので、ユーザーにとっては戸惑いも生じるかもしれないが、最新のOSによる様々な利点も合せて得られる。
また、ソニー製ブルーレイディスクレコーダーとの連携機能も搭載される。ブルーレイディスクレコーダーと連携し、レコーダー内に保存されたビデオや、放送中のテレビ番組をSony Tabletで視聴できるようになる。他にもいくつかの新機能があるのでユーザーの方は楽しみに待とう。
【あとがき】
パナソニックの炊飯ジャーにおけるAndroidとの連携機能には驚きです。しかし、おそらく様々な分野で今後は色々な形でのAndroidとの連携事例がみられるはずです。スマートフォン、タブレット以外でも注目していきたいですね。
ところで、24日に東京大学でAndroidの大規模イベント「Android Bazaar and Conference 2012」が開催されました。次週の本コーナーでもその概要をお伝えする予定ですが、GAPSISでも特集を組んで様々な取材記事を個別に順次上げていきますので、宜しければそちらもご覧下さい!
GAPSISがお伝えしました! 来週もお楽しみに!