【Androidニュースのまとめ】 2012年3月24日 − 2012年3月30日

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この週は通信各社のサービスエリア拡大に関するニュースが多かった。毎日のようにエリア拡大の話題が飛び交い、特に公共交通機関での通信環境が改善されつつある。また、日本通信からNTTドコモのLTE通信網を利用したSIMカード「カメレオンSIM」が発売になった。端末ではNTTドコモ向けスマートフォン「GALAXY Note SC-05D」が発表されている。




【新商品】

(1) NTTドコモ向けスマートフォン「GALAXY Note SC-05D」

NTTドコモは3月28日に韓国サムスン電子製スマートフォン「GALAXY Note SC-05D」を発表した。GALAXY Noteはスマートフォンにカテゴリされて販売されるものの、実際にはタブレットとスマートフォンの中間的な位置づけの端末だ。GALAXY Noteの最大の特長は「Sペン」にある。専用のスタイラスペン「Sペン」によるジェスチャ操作や手書き入力機能が優れている。




静電容量方式のディスプレイに対応した一般的な安価なペンと異なり、Sペンにはペンタブレットで有名なワコムの技術が活きている。電池非搭載ながらボタンも搭載され、それを活かすことで様々な操作を可能としている。

また、Xiに対応する点とバッテリー容量が2,500mAhと大きい点も魅力だ。発売日は4月6日の予定。



(2) 日本通信、ドコモのLTE網を利用したSIMカード「カメレオンSIM」を発売




日本通信は3月31日、NTTドコモのLTE網を利用した通信サービスを利用することのできるプリペイド型のSIMカード「カメレオンSIM」を発売した。カメレオンSIMは、プラン変更を途中でできる点が特徴で、初期投資額は市場想定価格で5,800円程度。この価格に手数料3,150円分と21日間のLTE+3Gの高速定額料が含まれている。


21日間もしくはその後の10日間で3つのプランから改めてプランを選ぶことになる。U300定額(2,480円/30日間)、高速定額(5,400円/30日間)、1GBフェア(8,800円/120日間)のうちのどれかだ。最初の21日間については高速定額と同等環境で通信サービスを利用できる。これは下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの速度(*対応端末、対応エリアに限る)でLTE網をフル活用できるプラン。

一方、U300定額は通信速度に制限が掛かったプランで、1GBフェアは通信量ごとのプランだ。

NTTドコモのLTE網の整備はまだ不十分で利用できないエリアも多い。その整備状況や用途次第でプランを柔軟に変更していける利点がカメレオンSIMの魅力とされている。

【既存端末へのソフトウェア更新情報】

(1) NTTドコモが既存端末に対するAndroid 4.0へのバージョンアップ計画を発表

NTTドコモは既存端末のうち、多数のモデルに対してAndroid 4.0へのバージョンアップを提供する方針を明らかにした。7月以降に順次リリースされる予定だ。

スマートフォンのwithシリーズでは「REGZA Phone T-01D」、「AQUOS PHONE SH-01D」、「LUMIX Phone P-02D」、「PRADA phone by LG L-02D」、「MEDIAS ES N-05D」、「Xperia acro HD SO-03D」、NEXTシリーズでは、「GALAXY S II SC-02C」、「GALAXY S II LTE SC-03D」、「Optimus LTE L-01D」、「ARROWS X LTE F-05D」、「MEDIAS LTE N-04D」、「Xperia NX SO-02D」、「P-04D」、「AQUOS PHONE SH-06D/SH-06D NERV」、タブレットでは「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」、「ARROWS Tab LTE F-01D」、「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」、「MEDIAS TAB N-06D」がリストアップされている。

なお、「Disney Mobile on docomo F-08D」、「Disney Mobile on docomo P-05D」「F-12C」、「Xperia PLAY SO-01D」、「Xperia ray SO-03C」、「Xperia acro SO-02C」、「Xperia arc SO-01C」は現在検討中の機種で、今後提供されることが決まった場合には改めて案内される見込み。

【通信サービスのエリア拡大情報】

(1) ドコモ、KDDI、ソフトバンク、イー・アクセス共通のエリア拡大

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスら通信4社共通のエリア拡大のニュースが2件ある。一つは、東京メトロにおけるエリア拡大で、3月30日に南北線の本駒込駅から赤羽岩淵駅間において各社の携帯電話サービスが利用可能になった。駅構内、トンネル内どちらでも利用可能だ。さらに、年内には東京メトロ全線へ展開される予定。

加えて、都営新宿線の新宿駅から九段下駅についても携帯電話サービスの利用が可能になった。こちらも駅構内及びトンネル内が対象だ。

(2) 山手線、中央線の各駅で各社の公衆無線LANサービスが利用可能へ




JR東日本は3月30日より、山手線全駅、中央線の各駅、計36駅において通信各社の公衆無線LANサービスの提供を開始した。NTTドコモの「docomo Wi-Fi」、KDDIの「au Wi-Fi SPOT」、ソフトバンクモバイルの「ソフトバンクWi-Fiスポット」、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」が利用できるようになっている。



(3) KDDI、公衆無線LANサービスを各地へ導入

3月30日、ついにKDDIの公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」のスポット数が10万を突破した。10万スポット到達への道のりの中で、同社は新たに東京駅の八重洲地下街、相模鉄道の駅構内、JR四国の主要駅、ワーナー・マイカル・シネマズの劇場ロビーへの導入を果たしている。

八重洲地下街では3月30日より、相模鉄道では3月26日より、JR四国の主要駅では3月29日より、ワーナー・マイカル・シネマズの劇場ロビーでは3月28日より順次提供開始となった。

(4) UQコミュニケーションズ、WiMAXのエリア拡大

UQコミュニケーションズもここ最近、特に公共交通機関や地下街などへのWiMAXサービスの導入に注力している。東京駅の八重洲地下街全域、相模鉄道の駅構内・列車内、東急線地下駅、JR東日本で新たに13駅、東京メトロの駅構内やトンネル内でインフラ整備を行っている。

八重洲地下街では3月30日より、相模鉄道では3月27日より、東急線地下駅では田園都市線の中央林間駅を皮切りに3月30日よりWiMAXサービスの提供が順次開始された。また、JR東日本では東北新幹線、長野新幹線の駅などで新たに基地局を追加し、計153駅でのWiMAXの整備が完了した。

さらに、東京メトロでは丸ノ内線の中野富士見町駅にて3月31日よりWiMAXサービスの提供が始まっている。東京メトロ全線へのエリア拡大は2012年度中に完了する見込み。

【あとがき】

2011年度末を迎えたこともあり、通信各社からのエリア拡大のニュースが駆け込みで続々と発表されました。首都圏在住の方もしくは通勤・通学などで地下鉄を利用する機会の多いユーザーにとっては2012年は通信環境が大きく改善される年になります。東京メトロにおいても年内には各社の携帯電話サービスのインフラ整備が完了する見通しです。

また、カテゴライズしにくいサイズの端末、「GALAXY Note」ですが、感触は上々です。期待せずに触ったこともあってか、逆に感心する端末でした。魅力はSペンの存在に尽きます。あとはXiと大容量バッテリーも魅力でしょうか。ですが、Sペンを使ったアクションは良いです。例えば「Google マップ」をキャプチャし、待ち合わせ場所を手書きでメモし、その画像を友人にメールで送る、といったことがカンタンに行えてしまいます。

発売も間近ですし、関心のある方は一度触ってみることをオススメします。

なお、一つお詫び事項がございます。前回の記事のあとがきにおいて、今回はAndroidのイベント「Android Bazaar and Conference 2012」の概要をお伝えする予定と記しました。しかし、実際には取材情報をまとめる作業が遅れたため、今回の記事で取り上げることができませんでした。大変申し訳ございません。

GAPSISがお伝えしました。 来週もお楽しみに!






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