『Unified Remote』は、Android端末を同じネットワーク内にあるWindows PCのリモートコントローラーしてしまうアプリです。
あなたのスマホがただのマウスやキーボードではない、非常にスマートな多機能入力デバイスになります。
これだけの機能が手に収まるサイズのスマホで実現できてしまうからすごい!
導入のためにセッティングが必要になりますので、そちらの解説も織り交ぜつつレビューしていきたいと思います。
まず「リモート操作」から利用できる機能の概要を紹介します。
たくさんあるので以下のように種類別に分けてみました。
・Basic Input/Scroll Wheel…マウス操作
・Keyboard/Navigation/Numpad…キーボード入力
・Power…電源のオン・オフ
・File Manager/Start…エクスプローラやスタートメニューの操作
・Task Manager…タスクの切り替えや終了
・Slide Show…パワーポイントの操作
・メディアコントロール系
このように、マウスやキーボード入力だけでなく、非常に多くの機能を持っています。
それではよく使う機能をピックアップしてレビューしていきましょう。
操作性もばっちりのマウス機能
「Basic Input」ではマウスやタッチパッドのようにカーソルの操作が可能です。
この画面を指でなぞると画面上のカーソルが動きます。
右クリックやドラッグの仕方などは画面にガイドも表示されているので、特に解説は必要ないでしょう。
マルチタッチや長押しによって、この画面ひとつでマウスで行う操作を網羅しているのが良いですね。
慣れればスマホの画面を見なくても操作ができるようになるでしょう。
スマートフォンからPC内のファイルを開く
「File Manager」は手元の端末がエクスプローラになります。
ファイルを探して選択するとPC側でそのファイルを開くことができます。
使用感はAndroidのファイルマネージャと変わりないので使い慣れている方は難なく使いこなせるでしょう。
類似の機能として、「Start」では同じようにスタートメニューの中のプログラムを開くことができます。
実用性抜群!スライドショーのリモート操作
続いて実用性の高いスライドショーの機能について説明しましょう。
これはずばりパワーポイントなどで作成したスライドショーを実行する機能です。
1枚ずつスライドを送るのはもちろん、、ワンタッチでスライドショーの実行/終了ができたり、スライド番号を指定してジャンプすることができます。
実際にプレゼンテーションを行う現場で大いに役立つでしょう。
このような機能を持った専用の機器はありますが、別途機器を用意しなくてもスマホだけで、しかも無料でできてしまうのが大変便利です。
~導入のための設定~
それでは導入の設定について解説します。
導入にはPC側に専用ソフトウェアと、.NET Framework 4のインストールが必要になります。
インストールが済んだら「Unified Remote Server」を起動します。
「Status」がStartedになっていればスマートフォンとの接続が可能な状態です。
続いてスマートフォン側の設定です。
まず、端末とPCが同じ無線LAN環境にあることと、上記のUnified Remote ServerがPC側で起動していることを確認してください。
PCとスマートフォンを接続するには、ダッシュボード(初期画面)から「サーバー」へ進みます。
初回の接続時は「追加」をタップしてください。
既に設定済みのサーバーがあればリストから選択できます。
サーバー追加の方法は「Automatic」を選択すると良いでしょう。この際アクセスがブロックされる可能性があるのでPC側の表示を確認してください。
マニュアルからはIPアドレスなどを手動で入力することで接続します。
「リモート操作」を開いた際、画面上部にエラーメッセージが出ていなければ機器は正しく接続されています。
ここでは一部の機能しか解説していませんが、Wake on LANにも対応した電源操作や、YouTubeの再生コントロールなど、他にも便利な機能を多数揃えています。
また、設定からよく使う機能を「クイック切替」に登録したり、使わない機能を非表示にすることも可能ですので、それぞれのユーザーに合った使い方ができるようにもなっています。
より多くの操作に対応した有料版の『Unified Remote Full』もあります。
興味のある方はぜひそちらもチェックしてみてください。
最後に公式の解説動画をご覧ください。
解説は英語ですが実際に使っているところを確認できるので、参考になると思います。