【Androidニュースのまとめ】 2012年4月21日 − 2012年4月27日
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この週はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが2011年度の決算発表を行った。各社ともスマートフォンが好調で増収増益を達成。また、先行してFDD-LTE方式の高速通信サービスを開始したNTTドコモやイー・アクセスに続くべく、ソフトバンクが今秋、KDDIも当初予定の12月から前倒しして同方式のサービスを提供開始する意向を示している。サービス面の話題では米Googleがオンラインストレージサービス「Google Drive」を発表している。オススメのサービスなので利用してみよう!
【通信各社の決算】
(1) NTTドコモ
ドコモは8期ぶりに増収増益を達成した。営業収益は4兆2,400億円、営業利益は8,745億円となった。2010年4月に発売した「Xperia」以来、ドコモはスマートフォンへ注力し始めたが、その効果は確実に表れており、2011年度のスマートフォン販売台数は882万台となった。スマートフォンの好調とパケット通信による増収が寄与している。
また、同社は今年、LTE方式のサービス「Xi」にさらに力を入れる。今夏のスマートフォン新モデルのうち約7割がXi対応機種になる。さらに、Xiのエリア整備も従来計画を前倒しして実施していくため、エリア拡大の速度が上がる。しかも、一部のエリアでは今年度内に下り最大速度が112.5Mbpsへアップグレードされる。
トラフィック急増への対策の一環として公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fi」のスポット数も拡大する。夏までに約3万スポットへ、その後10万スポット程度にまで増加させる見込み。
(2) KDDI
KDDIも増収増益を達成した。ただし、移動通信事業に関しては営業収益が2兆6,859億円で前年比1.5%減、営業利益は4,320億円で同3.1%増となっている。とはいえ、連結業績では前述したように増収増益であり、営業利益は11期連続での増益だ。やはりKDDIもスマートフォンの販売は好調で、昨年販売を開始したiPhone 4Sも順調に販売台数を伸ばしている。
傘下にUQコミュニケーションズを抱え、WiMAXという高速通信サービスを持つだけに、今のKDDIに急いでLTEを開始する理由はないのかもしれないが、同社は当初予定を前倒しし、LTEをできるだけ早く提供する意向を明かした。当初は12月にローンチ予定だったが、早期提供開始に向けて準備が進められている。
(3) ソフトバンク
ソフトバンクも増収増益を達成した。同社の代表取締役社長、孫正義氏は昨年KDDIがiPhoneの販売を開始したことが、同社のモバイル事業において過去最大の山場だったと語っている。孫氏は最低でも100万人程度のiPhoneユーザーが解約し、KDDIのiPhoneへ移るのではないかと懸念していたという。ところが蓋を開けてみると数万人の解約しかなく、杞憂に終わり、事業への打撃は最小限に留めることができた。同社の営業収益は3兆2,024億円で、営業利益は6,752億円。
同社は今秋、FDD-LTE方式のサービスを開始する。さらに、同社は新しくプラチナバンドと呼ばれる900MHz帯の電波を利用する権利を取得した。これを活かし、長い間繋がりにくいとされてきたソフトバンクの回線を大幅に強化する。すでにTD-LTE/AXGP方式のサービス「SoftBank 4G」を開始しているソフトバンクだが、900MHz帯の入手とFDD-LTE方式のサービス開始により、一気に回線状況が改善されるかもしれない。
【サービス/アプリ】
(1) Google、オンラインストレージサービス「Google Drive」を提供開始
Googleは25日、オンラインストレージサービス「Google Drive(Google ドライブ)」の提供を開始した。オンラインストレージサービスは、サービス事業者が用意したネットワークストレージ上に各ユーザー用の容量を用意してくれるサービスで、ユーザーはそこに様々なデータをアップロードし、保管することができる。そして、Google Driveや他社の同種のサービス、Dropbox、SkyDriveなどの便利な機能は、専用のソフトウェアをPCにインストールしておけば、ローカルデータとの同期を自動的にやってくれることだ。
データのアップロードなどもソフトウェアが勝手にやってくれるので、ユーザーはローカルフォルダを扱うのと同じ感覚でオンラインストレージ上のデータ/フォルダを扱うことができる。
しかも、今回のGoogle Driveでは最初からWindows/Mac用のソフトウェアが用意されるとともに、スマートフォン向けのアプリもリリースされている。スマートフォンはAndroidとiPhoneへの対応で、Android版はリリース済み、iPhone版は後日リリース予定となっている。これらのアプリからもファイルのダウンロードやアップロードが可能だ。
無料では5GBまでの容量を利用可能で、有料で容量を拡張することもできる。月額2.49ドルで25GB、同4.99ドルで100GB、同49.99ドルで1TB、同799.99ドルで16TBまで拡張できる。
(2) Microsoft、オンラインストレージサービス「SkyDrive」の機能を拡張
Microsoftは23日、オンラインストレージサービス「SkyDrive」の機能拡張を行った。Windows/Mac用の専用ソフトウェアをインストールすることで、ローカルフォルダとの同期が可能になり、これまで以上に使い勝手のよいサービスに生まれ変わっている。それに加えて、Windows PhoneとiPhone/iPad向けのアプリを使うことで、モバイル端末からの利用も快適に行うことができる。残念ながらAndroidはサポート外だが、将来的に対応される可能性もあるかもしれないので、今のうちにアカウントを取ってしまおう。少なくともPCを利用しているユーザーにはオススメの便利なサービスだ。
そして、4月22日以前からSkyDriveを利用しているユーザーの場合、1つでもファイルを保存していれば、無料の容量を通常の7GBから25GBへアップグレードすることができる。これは期間限定の特典なので、対象ユーザーの方は早めにアップグレードの操作を行っておきたい。
SkyDriveでは無料だと通常7GBを利用することが可能で、有料で容量の拡張もできる。年額10ドルで追加20GB、同25ドルで50GB、同50ドルで100GBを利用できる。
(3) ドコモが複数アカウントのメールを扱えるメーラー「CommuniCase」をリリース
ドコモは23日、spモードメールやGmail、その他一般のメールサービスのアカウントをまとめて扱うことのできるメーラーアプリ「CommuniCase」をリリースした。spモードメールアプリの代替アプリとして利用することもある程度は可能なので、関心のある方はチェックしてみてほしい。ただし、現時点では非対応機種も多く、完璧な代替アプリとして利用することはできない。それでも基本的なコンセプトは悪くないので、対応機種を持っている方は一度チェックしてみよう。
spモードのほか、様々なメールサービスのアカウントを統合的に扱うことができ、「統合」タブにおいて時間順に全てのアカウントのメールをまとめて表示してくれる。
ただし、spモードメールについてはspモードメールアプリかCommuniCaseのどちらか一方でしか受信できないので注意してほしい。メールデータは両アプリで共用できないので、例えばspモードメールアプリで受信したメールをCommuniCaseで読むことはできない。
詳しくはこちらをチェックしてほしい。
【キャンペーン】
(1) ドコモが「プラスXi割」を5月1日から提供開始
ドコモはこれまで提供してきた「Xi2(クロッシィクロッシィ)割キャンペーン」の内容を拡充し、5月1日より新しい名称「プラスXi割」として提供しなおす。「プラスXi割」では、FOMAもしくはXiの端末をすでに1台(1契約)利用中の方が、2契約目としてXiの端末をデータ通信プランで利用した場合に、その額が割引されておトクになる。
これまでの「Xi2割キャンペーン」では、1契約目もXiに限定されていたが、「プラスXi割」ではその制限がなくなり、FOMAでもいい。これにより、1台目にFOMAのフィーチャーフォンやスマートフォン、2台目にXi対応タブレットやモバイルWi-Fiルーター、という契約パターンでもキャンペーンを利用して割引を享受できる。
【あとがき】
通信各社が2011年度の決算発表を行い、昨年度の決算概況を説明するとともに2012年度の事業計画を明らかにしています。その中で各社揃ってLTE方式のサービスの拡充もしくは早期立ち上げを表明していることは注目です。特にKDDIは計画の前倒しを、ソフトバンクはLTEも含めて回線品質の改善に力を入れることを力強くアピールしています。今年は各地で地下鉄での携帯電話サービスのエリア整備も進むなど、通信環境が大きく改善されそうです。秋以降にはソフトバンクとKDDIのLTEサービスも立ち上がりますし、期待したいところです。
話は変わりますが、先日、「秘密結社 鷹の爪」の団員公式アプリがリリースされました。簡単に「(f・Д・)fた~か~の~つ~め~」とつぶやけます。熱烈なファンの方、もしくはちょっと変わったアラーム機能を利用したい方などはダウンロードしてみましょう。価格は無料です。
・鷹の爪団員アプリ – Google Play の Android アプリ
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!
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