MozillaがAndroid向けFirefoxのUIを刷新し、Adobe Flashの対応を開始した。また、GoogleはGoogle Playストア配信アプリにおけるアプリ内課金システムにおいて、定期購入プランを導入した。グリー、DeNAらソーシャルプラットフォーム各社はコンプガチャのガイドラインを策定し、6月末日を最終期限として完全に廃止することを決定した。
【アプリ】
(1) MozillaがFirefox BetaでUI刷新、Flashをサポート
Android向けにFirefoxを提供し、これまでアップデートを重ねてきたMozillaだが、最新のBetaにおいて大きな変革を持ち込んだ。これまでキープしてきたUIの路線を大幅に変更し、新しいメニュー・操作系に変更させた。これにより、Firefoxがまるで別のアプリに変わったかの錯覚を与える変化を遂げている。ぜひ使ってみてほしい。さらに、動作の高速化、スタートページの変更など、複数の変化と改善点がある。
【業界ニュース】
(1) Google Play配信アプリのアプリ内課金に定期購入プランが登場へ
米Googleは24日、Google Playで配信されるアプリ向けに提供しているアプリ内課金システム/サービスにおいて従来の売り切り型に加えて定期購入型の支払いプランを導入した。定期購入型プランではアプリのデベロッパー/パブリッシャーはユーザーに対してデジタルコンテンツを月額いくら、もしくは年額いくら、という形で販売することができる。
特に電子書籍ストアアプリや動画などの配信アプリなどでは非常に便利な機能と考えられる。それらのジャンルでは雑誌の定期購読や月額いくらで見放題、などのサービスがよく見られるからだ。そのような販売においてGoogleの決済サービスを使った課金システムをアプリに導入し、ユーザーに提供することができる。
(2) グリー、DeNA、サイバーエージェント、ミクシィらがコンプガチャのガイドラインを策定
NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィらソーシャルプラットフォーム事業6社は25日にコンプガチャに関するガイドラインを策定・公開した。各社はすでにコンプガチャの廃止に向けて動いていたが、消費者庁が「カード合わせ」に関する景品表示法上の考えを発表し、それを受けてガイドラインを策定した。ガイドラインに従い、ソーシャルプラットフォーム6社はコンプガチャを完全に廃止する。
まずは5月中にプラットフォーム事業者が提供するコンテンツにおいて新規・既存タイトル共にコンプガチャが廃止され、パートナー企業が提供するタイトルについても順次コンプガチャが廃止され、最終的には6月末日までに全てのコンプガチャが終了する予定だ。
【通信事業者、メーカーの話題】
(1) auの毎月割や誰でも割などの適用開始月が変更へ
auのユーザーの多くに関係のある規約変更が6月1日付で行われる。KDDIは「毎月割」の適用開始月を新規契約・機種変更の当月から翌月に変更する。「誰でも割」も同様にカウント開始が当月から翌月に変わり、端末購入代金の分割支払金の請求も当月から翌月利用分からの請求開始に変更される。
理由は従来の場合だと、月末近くで端末を購入した場合に毎月割を全額割引できないケースが発生していたためだ。翌月から適用ということにすれば、最初の適用月から不足なく割引することが可能となるため、今回の変更が決まった。
(2) NECカシオがMEDIASシリーズのグローバル展開をメキシコへ
NECカシオはタイ市場に続いてメキシコ市場へスマートフォン「MEDIAS」シリーズを投入する。同社にとってもグローバル展開第2弾の動きとなる。メキシコ市場へは「MEDIAS NEC-101T」を用意し、大手通信事業者Telcelに供給する。Telcel傘下の販売網で6月に発売となる。MEDIAS NEC-101Tは同社が得意とするスリムボディと防水・防塵性能が魅力のスマートフォン。
メキシコの携帯電話普及率は昨年末時点で約87％、スマートフォン比率は2割強。NECカシオはスマートフォンの普及が2012年度に進むと見て、メキシコで市場シェア70％以上を有するTelcel向けの提供に力を入れる。
【あとがき】
前週はKDDIとNTTドコモが夏モデルの新商品を発表したことで、数えきれないほどの新端末の情報が飛び交った一週間でしたが、この週はおとなしいものでした。端末の新発表は無く、業界ニュースがいくつかあった程度でしょうか。ですが、5月29日にはソフトバンクの発表会があります。再び新端末の話題に溢れる一週間が楽しみですね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに！