【Androidニュースのまとめ】 2012年6月2日 − 2012年6月8日


KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクに続き、イー・アクセス(イー・モバイル)が新商品発表会を開催した。同社からは先行披露されたスマートフォン「GS03」に加えて、タブレット「GT01」とモバイルWi-Fiルーター「GL04P」が新たに発表された。また、シャープはソフトバンク向けスマートフォン「PANTONE 5 107SH」に搭載する業界最小サイズの放射線センサモジュールを改めて発表した。



新商品

 
(1) イー・モバイル向けタブレット「GT01」




GT01はファーウェイ製タブレット。10.1インチのフルHD IPS液晶を持つAndroid 4.0搭載タブレットで、プロセッサにはARM Cortex-A9を4コア積んだファーウェイ製の「K3V2」を採用する。内蔵メモリは2GB RAM、16GB ROM。ハードウェアの基本スペックが高い製品だ。
ネットワークはWi-Fi(無線LAN)のみの対応なので、単体での販売のほか、イー・モバイルのモバイルWi-Fiルーターとのセット割引などが期待される。
発表時には製品の最終仕様が確定していなかったため、本体サイズなど、細かい仕様は未定だ。最終仕様は後日公開される予定となっている。

(2) 世界初LTE Category 4対応モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE GL04P」




イー・モバイルの今夏商戦向けの新商品2つ目はモバイルWi-FiルーターのGL04Pだ。こちらもファーウェイ製。GL04Pは、LTEの規格「UE Category 4」に対応した製品で、理論的には帯域幅20MHzにおいて下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsの通信速度を実現できる。
ただし、現状、イー・モバイルのLTEサービス「EMOBILE LTE」では上限速度が下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsなので、GL04Pでもそこまでしか出せない。
しかし、将来EMOBILE LTEの通信速度は引き上げられる予定で、それに対応できる能力を今の段階から持っている製品いうことになる。
GL04Pは、EMOBILE LTEとEMOBILE G4に両対応し、3,000mAhの容量のバッテリーを積む。LTEでは最大9時間の連続通信が可能だ。本体のサイズは約102×66×14.5mmで、重さは約140g。

(3) シャープ、業界最小サイズの放射線センサモジュールを発表




シャープは6日、業界最小サイズとなる放射線センサモジュール「QM1H0M005x」を発表した。同社はこのモジュールをセットメーカーへ販売する予定で、サンプル価格は10,500円、量産時期は8月31日の計画となっている。最初に搭載されるコンシューマ―製品はソフトバンクモバイル向けスマートフォン「PANTONE 5 107SH」だ。
107SHは、世界初の放射線測定機能付スマートフォンとして市場へ投入される。
今回同社が開発したモジュールは約25×20×2.5mmと小型サイズで、スマートフォンなどのモバイル機器への搭載も可能となっている。ガンマ線を電流に変換するフォトダイオードと専用ICで構成され、通常動作時の消費電力は7.5mW、測定範囲は0.05μSv/h~20μSv/hだ。

PlayStationとXbox 360

 
(1) SCE、「PlayStation Suite」を「PlayStation Mobile」に変更。台湾HTCもプラットフォーム加入へ

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「PlayStation Suite」の名称を「PlayStation Mobile」へ変更する。さらに、同プラットフォームに台湾HTC製スマートフォン「HTC One X」「HTC One S」「HTC One V」が対応することが明らかになった。

PlayStation MobileはPlayStationの世界をスマートフォンやタブレットなどのユーザーにも提供するプラットフォームで、Android搭載機を対象としている。利用可能端末は認証プログラム「PlayStation Certified」に参加し、ライセンスを取得したものだけだ。これまではソニー製端末でしか利用できなかったが、新たにHTC Oneシリーズが仲間に加わる。

(2) Xbox 360とスマートフォン/タブレット/PCなどを連携させる「Xbox SmartGlass」

米Microsoftは米国時間4日、「Xbox SmartGlass」を発表した。Xbox SmartGlassはXbox 360における外部機器との新しい連携機能のことで、スマートフォンやタブレット、PCなどと繋ぎ、エンターテインメントの新しい楽しみ方を提供する。Xbox 360は通常、ケーブル接続したテレビなどのディスプレイに映像を映し出してゲームや動画コンテンツを楽しむようになっている。

しかし、Xbox SmartGlassを利用すれば、Xbox 360に接続したスマートフォンをゲーム中のサブディスプレイ、サブコントローラーとして使うことや、本来テレビなどのディスプレイでしか視聴できなかった動画をモバイル端末で視聴したり、といったことが可能になる。スマートフォン/タブレットなどをもう一つのディスプレイ、新たなコントロール機器として利用できるようになるので、新しい体験が生まれるはずだ。

主なソフトウェア更新情報

 
(1) ドコモ、GALAXY NEXUSへの最新ソフトを提供開始

NTTドコモは7日以降、「GALAXY NEXUS SC-04D」に対する最新ソフトウェアの提供を開始した。最新のソフトウェアはGoogleのサーバから順次自動配信され、ファイルのダウンロードも自動的に行われる。ダウンロードが完了すると、その旨を示すポップアップが画面に表示されるので、あとは画面の指示に従ってアップデート操作を進めよう。

今回のソフトウェアを導入すれば、GALAXY NEXUSでもテザリングが利用可能となる。また、SIMロック解除に関する機能改善も図られる。詳しくは下記ページを参照してほしい。

GALAXY NEXUS SC-04Dの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ

(2) ソフトバンク、HTC Desireの緊急地震速報対応を中止

ソフトバンクはHTC製スマートフォン「HTC Desire」(X06HT/X06HTII)の緊急地震速報への対応を中止すると発表した。当初、ソフトバンクはHTC Desireへ緊急地震速報に対応させるためのソフトウェア更新を提供する予定だった。しかし、現実には準備が整わず、提供されないこととなった。残念だが、HTC Desireでは緊急地震速報を利用できない。これまで通り、一般の緊急地震速報アプリで代用することになる。

SoftBank X06HT/X06HTIIをご利用中のお客さまへ | ソフトバンクモバイル

あとがき

 
米国でゲーム見本市「E3」が開催され、SCE、Microsoftからいくつかの新発表がありました。特にMicrosoftのXbox SmartGlassは市販のモバイル端末とXbox 360を連携させる技術として注目を集めています。Xbox 360をホームエンターテインメントの中枢システムに据え、これを介してテレビ、スマートフォン、タブレット、PCなどのデバイスが連携します。そして、複数端末のスクリーンでコンテンツをシームレスに楽しむことが可能になります。少なくとも米国では今年中にローンチする予定なので、実際にどのような使われ方をされるのか期待したいところです。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!