「将棋」は古くから親しまれている日本のテーブルゲームの王道です。
しかし、駒の多さや盤面の広さ(横9マス×縦9マス)もあって、初心者ではルールを覚えるのが大変ですよね。
今回ピックアップした『どうぶつしょうぎ(公式)』は、女流棋士・北尾まどか氏により考案された、言わば「子供用将棋」。
コマに描かれるのも、「王将」などの文字ではなく、同じく女流棋士・藤田麻衣子氏による可愛いイラストが特徴的なゲームに仕上がっています。
まるで絵本アプリのようなトップ画面です。
子供向けということでルールも盤面も大胆にアレンジされています。
しかし、プレイすれば津強いゲームであることが分かります。
トップ画面のメニュー内容は次の通りです。
・どうぶつたちとあそぶ…CPU対戦モード
・家族や友達とあそぶ…対戦モード
・きろくのへや…対戦結果や棋譜が閲覧できます。
・せってい…サウンドなどの設定
・あそびかた…プレイ方法が記載されています。
ルールは非常にシンプルですし、コマの種類も4種類まで。
盤面だって3×4と非常に狭く、おかげで純粋にゲームとして将棋を楽しめる内容になっています。
ちなみに二人でプレイすることも可能で、この場合はスマホの両端で向かい合ってプレイするスタイルになります。
プレイヤー登録は最大6人まで。人物や動物のイラストアイコンを選択でき、アイコンを森チームもしくは空チームのスペースにスワイプしてセット。
後は「対局する」ボタンをタップして始めます。
「どうぶつたちとあそぶ」は難易度5段階で9種類の動物(CPU)相手に将棋をします。
もちろん、難易度に関係なく、ライオンが一番手強いです。対戦表の白い空間をタップして対戦相手の動物を選択しましょう。
対戦画面が表示されたら「対局する」ボタンを押してゲームスタートです。
次に先手か後手かを選択します。
「ランダム」を押すと、自動で先手を選択してくれます。
あくまでも個人的な感想ですが、やや後手有利かと。
コマは全部で4種類。ライオンが王将で、ひよこは「歩」に当たります。もちろん、敵陣地(盤面両端の1列目)に到着するとニワトリ(と金)に成ります。
ちなみにコマの端にある赤いポイントは、そのコマが移動できる方向を記したもの。
また、自分のターンでコマをタッチすると、移動可能範囲も表示される仕組みです。
もちろん将棋ですから、取ったコマは自分のコマとして盤面に配置可能です。
王手をすると、ちゃんと「王手!!」と表示されます。「キャッチ!!」は勝利宣言ですね。
序盤はCPU側の勇み足もあり、かんたんに勝てますが、レベルが上がってくるとなかなかかんたんには勝てなくなりますよ!
子供向けでありながら、大人の将棋ファンも唸らされること間違い有りません。
感覚的には「対戦型詰め将棋」と思ってください。
そう考えると、CPUの強さ以上に「遊び応え」を感じられる筈です。
しかも盤面が小さいおかげでプレイ時間も長丁場になりませんので、気軽に遊べます!
将棋ファンはもちろんですが、パズルゲームファンにもおすすめできる1本ですね。
©Madoka Kitao Maiko Fujita 2012/©G-mode