ソニーはグローバルモデルである「Xperia V」をベースに日本市場向けカスタマイズを施したスマートフォン「Xperia AX」を発表した。NTTドコモ(以下、ドコモ)から今冬発売される。さらにドコモは今冬の新商品を一部先行発表した。Xperia AXに加え、「N-02E ONE PIECE」と「Disney Mobile on docomo N-03E」、「GALAXY Note II SC-02E」だ。また、ソフトバンクによるイー・アクセスの完全子会社化が発表された。
(1) ソニー、Xperia AXを発表
ソニーモバイルコミュニケーションズはXperia AXを年内に日本で発売する。少なくともドコモが今冬向け新商品のラインナップの一つとして発売することが明らかにされている。Xperia AXはグローバルモデルであるXperia Vをベースとした端末で、約4.3インチのHD液晶ディスプレイ、デュアルコアCPUを搭載し、LTEに対応する。ソニー独自の高画質技術「モバイルブラビアエンジン2」、さらに高品質なサウンドを手軽に楽しめる「ClearAudio+」も搭載する。
Xperia AX
基本的に“全部入り”であり、おサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグ、防水・防塵性能を備える。また、NFCにも対応する。
ベースモデルのXperia V
(2) ドコモ 2012冬モデルの一部
ドコモは11日に開催する新商品発表会を前に、4つの機種を先行公開した。Xperia AX(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)、N-02E ONE PIECE(NECカシオ製)、Disney Mobile on docomo N-03E(NECカシオ製)、GALAXY Note II SC-02E(サムスン電子製)だ。
1枚目:N-02E ONE PIECE、2枚目:充電スタンド
N-02E ONE OIECEは人気漫画「ONE PIECE」とのコラボレーション端末で、特製の充電スタンドまで用意される。細かい仕様は現時点では未公表だが、11日に明かされる見込み。
Disney Mobile on docomo N-03Eはドコモ向けディズニー・モバイルの新端末だ。富士通製、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製と続き、今回はNECカシオ製の端末が登場する。やはり詳細は不明だが、少なくとも5色のカラーラインナップが用意されることは確かなようだ。
GALAXY Note II SC-02E
そしてGALAXY Note II SC-02Eは、「GALAXY Note」の後継機種であり、基本的にはグローバルモデルと同等仕様と見られる。専用タッチペン「Sペン」の性能・機能向上や画面サイズの変更など、細かいスペック変更や改善点がある。
(3) HTC One X+
台湾HTCは、「HTC One X」の後継機種「HTC One X+」を発表した。10月に欧州・北アジア、11月に南アジアで発売する。日本市場への展開予定は不明。最新のOS、Android 4.1(Jelly Bean)を搭載し、クアッドコアCPUであるNVIDIA Tegra 3(1.7GHz駆動)を採用する。
ディスプレイサイズは約4.7インチで、解像度は1280×720。クロック数が高いTegra 3の恩恵によりパフォーマンスが高速化した点、内蔵ストレージが64GBと大きい点などが魅力。
(1) Google日本語入力に「Godanキーボード」が追加
Android向け「Google日本語入力」アプリに新しいキーボード「Godanキーボード」が登場した。最新バージョンへアップデートすれば利用可能になる。Godanキーボードは、ケータイ配列、QWERTY配列とは全く異なる並びのキーボードで、快適にローマ字入力をすることができる。中央を3列に分割し、左から母音、子音1、子音2と各5段のキーが並ぶ。
母音が左列に纏められていることから、左手の指を母音専用に、右手の指を子音専用に割り振ることで、大した訓練期間を必要とせずに、すぐにある程度の速度で入力できるようになる。配列が単純なことから、キー配置も覚えやすい。
もちろん左手・右手の割当は個人個人の自由であり、片手操作でも快適に入力できる。
Google日本語入力からGodanキーボードのご提案|YouTube
(1) ソフトバンクがイー・アクセスを完全子会社化
左から順にイー・アクセス代表取締役会長 千本倖生氏、ソフトバンク 代表取締役社長 孫正義氏
ソフトバンクはイー・アクセスを完全子会社化すると発表した。ソフトバンクを親会社、イー・アクセスを子会社とする株式交換で実現する。この件に伴い、ソフトバンクモバイルとイー・アクセスの業務提携も行われる。
イー・アクセスが保有する1.7GHz帯のネットワークと、ソフトバンクモバイルの900MHz帯/2.1GHz帯のネットワークの共用化が図られ、両社のユーザーにとってはネットワーク環境が改善されることになる。
ネットワークの共用化、すなわち相互利用が実現するのは、端末側での準備も必要になるため、例えばiPhone 5の場合でも来春が目途とされ、まだ先の話だ。しかし、今後、ネットワーク環境が改善されることは確かだ。また、両社が経営統合することにより、ソフトバンクグループは携帯電話業界で3位から2位へポジションアップする。
8月末時点での契約数はドコモが6,063万、KDDI(au)が3,589万人、ソフトバンクモバイルが3,491万人、イー・アクセスが420万人。経営統合する両社の数字を合算すると3,911万人になり、KDDIを上回る。
今週から、いよいよ今冬向けの新商品発表会の時期の始まります。各社がどのようなラインナップを用意しているのか、ワクワクする一週間になりそうですね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!