【Androidニュースのまとめ】 2012年10月6日 ~ 2012年10月12日

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ついに今冬・来春向けの新モデルが発表され始めた。ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)が10月9日に、NTTドコモ(以下、ドコモ)が11日に新商品発表会を開催し、今冬以降に発売する新商品を披露した。KDDIは10月17日に開催予定で、それを終えた段階で携帯電話各社の新商品が出揃うことになる。先週・今週は携帯電話業界においては今年後半で最も盛り上がる時期といえるだろう。

ソフトバンク新商品発表会





ソフトバンクは今回の発表会でスマートフォンは計6機種の新モデルを発表した。うち3機種が年内に発売予定となるので、便宜上ここではそれらを今冬モデル、来年以降に発売予定のモデルを来春モデルとして紹介する。





左上から右回りで「ARROWS A 201F」「AQUOS PHONE Xx 203SH」「PANTONE 6 200SH」「STREAM 201HW」「HONEY BEE 201K」「RAZR M 201M」。


≪STREAM 201HW≫
ファーウェイ製、10月10日発売

STREAMは「SoftBank 4G」初のスマートフォンとして既に発売済み。これまではSoftBank 4Gに対応した端末はデータ通信端末のみだったが、スマートフォンが初めて登場した。下り最大76Mbpsに対応し、プラチナバンドもサポートする。OSはAndroid 4.0で、CPUはデュアルコア1.5GHz、ディスプレイは約4.3インチ、960×540ドットのスーパー有機ELで、本体サイズは約133×65×9.9mm、バッテリー容量は1,930mAhだ。余計な機能がなく、良い意味でオーソドックスなAndroid端末に仕上がっている。

≪RAZR M 201M≫
Motorola製、10月下旬以降発売

Motorola製スマートフォンがソフトバンクから初めて登場する。同社が9月に発表した「RAZR M」だ。米国モデルと若干仕様が異なり、おサイフケータイに対応する。Android 4.0、デュアルコア1.5GHzのCPU、約4.3インチ、960×540ドットの有機EL、SoftBank 4Gなどの基本仕様はSTREAMと同等。しかし、「RAZR」シリーズならではのケブラーファイバーの採用や、「Smart Action」機能などはRAZR Mの大きな特徴。本体サイズは約61×123×8.3mm。

≪PANTONE 6 200SH≫
シャープ製、12月下旬以降発売

国内メーカーによるSoftBank 4G対応スマートフォンとしてはPANTONE 6が初になる。「PANTONE」シリーズならではのカラフルなカラーバリエーションは健在。計25色を用意し、さらに「SoftBank SELECTION」からは専用のデザインシールもリリースされる。前面の縁部分がカットされたオシャレな外観、プリズムのような煌めきを持つ「グラデーションエッジガラス」もデザイン上の魅力。国内定番機能をサポートするAndroid 4.0端末だ。

(2) 来春モデル(3機種)

≪HONEY BEE 201K≫
京セラ製、2013年1月下旬以降発売

「HONEY BEE」スマートフォンの第2弾が201Kだ。シリーズならではのポップなデザインは継承。5色の明るいカラーバリエーションを擁する。さらに、端末右上に用意された「ちょい足しリング」が便利だ。大型のストラップも取り付け可能で、さらに、着信時などに連動して光るイルミネーション機能まで搭載されている。この「ちょい足しリング」は侮れない。OSはAndroid 4.1。ソフトバンク向けスマートフォンでは初のAndroid 4.1端末になる。

≪ARROWS A 201F≫
富士通製、2013年2月上旬以降発売

Android 4.1、クアッドコアCPU、4.7インチHD液晶、2,420mAhバッテリー、国内定番機能+NFC、防水・防塵仕様搭載と、考え得る限りのハイスペック要素を全て盛り込んだモンスターマシン。その代り、サイズは犠牲になっており、約65×129×10.9mmと、やや厚く、約145gとやや重い。富士通独自の「ヒューマンセントリックエンジン」も健在だ。

≪AQUOS PHONE Xx 203SH≫
シャープ製、2013年3月上旬以降発売

ARROWS Aと同様、ハイスペックマシン。Android 4.1、クアッドコアCPU、4.9インチHD液晶、2,200mAhバッテリー、国内定番機能+NFC、防水・防塵仕様を搭載する。さらにHD液晶はシャープの「S-CGSilicon液晶システム」を採用しているため、省電力性能が高い。かつ、「SVエンジン3」で美しい表示が可能。カメラの有効画素数も約1,630万画素と、最高クラスだ。

(3) ソフトバンクがavexと組んで音楽・映像配信サービス「UULA」を提供へ



ソフトバンクはエイベックス・グループと組み、音楽・映像配信サービス「UULA(ウーラ)」を12月から提供する。すでに運営会社UULAの設立は完了し、サービス提供に向けた準備が始まっている。月額490円で音楽・映像コンテンツが見放題のサービスで、50,000以上のコンテンツが用意される。対象端末はAndroid 4.0以降、iPhone/iPad、SmartTV(※後述)で、iPhone/iPadは今後対応の予定。

UULA(ウーラ) コンセプト・ムービー|YouTube


(4) テレビ向け小型スティック「SmartTV」

テレビ向けの小型スティック端末「SmartTV(スマテレ)」が12月に発売になる。HDMI端子とmicroUSB端子を備えた小型スティックで、Wi-Fiを介して映像コンテンツをストリーミング再生させることができる。操作はスマートフォンから可能。「TSUTAYA TV」「BBTV NEXT」「Gyao!」「UULA」を楽しめる。月額490円で利用できる。

(5) 下り最大110Mbps対応モバイルWi-Fiルーター「102HW」

102HWは今秋モデル。「SoftBank 4G」の理論的最大速度である下り最大110Mbpsに対応した初の端末で、10月19日に発売される。本体サイズは約66×104.8×15.5mmで、重さは約135g。バッテリー容量は3,000mAh。microSDカードスロットを備え、このカード内のデータは簡易的なNASとしての利用もできる。

ドコモ

ドコモは今冬モデルを発表した。ソフトバンクは来春モデルも含めた発表だが、ドコモの場合は今回披露された新モデルは、1機種を除き(「L-03E」)、全て年内に発売する。内訳はスマートフォン・タブレットが10機種、フィーチャーフォンが4機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種、フォトパネルが1機種だ。





≪ARROWS V F-04E≫
富士通製、11月~12月発売

ハイスペックの“全部入り”スマートフォン。クアッドコアCPU、大容量ストレージ、2,420mAhバッテリー、4.7インチのHD液晶が特徴。国内定番機能は全てサポートする。

≪MEDIAS U N-02E≫
NECカシオ製、11月~12月発売

米国防総省制定のMIL規格準拠の落下試験をクリアした耐衝撃構造を持つタフなスマートフォン。防水・防塵性能も持つ。Android 4.0、デュアルコアCPU、4.0インチ、480×800ドット、1,720mAhバッテリーと、ミドルエンド向けスペックだが、“タフさ”は最強。国内定番機能もサポートする。

≪N-02E ONE PIECE≫
NECカシオ製、12月発売

N-02Eの「ONE PIECE」とのコラボレーション・モデル。特別デザイン、特別コンテンツのプリインストール、特別デザインの充電台が用意される。ワンピースのファンなら垂涎の仕様で、50,000台限定販売となる。

≪Optimus LIFE L-02E≫
LGエレクトロニクス製、11月~12月発売

N-02Eと同様、ミドルエンド向けのスペックを持つスマートフォンだが、スタイリッシュなデザイン、着信情報を隠してくれるシークレット機能など、Optimus LIFEならではの特徴も持つ。また、Optimusシリーズで継続搭載されてきている「ワンタッチメモ」「タイムキャッチショット」「ライブスナップショット」はOptimus LIFEでも健在だ。

≪Xperia AX SO-01E≫
ソニーモバイルコミュニケーションズ製、11月~12月発売

「Xperia V」の日本市場向けモデルが「Xperia AX」だ。ソニー独自技術を活かした高品質な映像表現力、サウンド再生能力、“Xperia”シリーズならではのエレガントなデザインが大きな魅力。また、国内定番機能、防水・防塵性能にも対応する。

≪ARROWS Kiss F-03E≫
富士通製、12月発売

女性向け端末「ARROWS Kiss」シリーズの最新モデル。従来の「Kiss」シリーズは、スペックの見劣りがあったが、今回はスペックを落とさずに女性向け仕様にしたスマートフォンとなっている。デザイン、内部コンテンツに加え、タッチペンなども備える。

≪Disney mobile on docomo N-03E≫
NECカシオ製、12月発売

NECカシオ製のDisney Mobileが登場する。豊富なカラーバリエーション、4.7インチと大型の有機ELディスプレイ、クアッドコアCPU搭載と、ハイスペックな端末でもある。さらに、ディズニーランド/シーへ行く機会の多いユーザーに便利な「東京ディズニーリゾート 待ち時間ナビ」アプリがプリインストールされる。このアプリでは、マップ上に待ち時間が表示され、効率的に1日を過ごすことができる。

≪GALAXY Note II SC-02E≫
サムスン電子製、11月発売予定

「GALAXY Note」の後継機種。クアッドコアCPUによる高速化、Sペンの精度・機能向上、バッテリー容量増量など、正常進化を遂げた端末。OSもAndroid 4.1だ。実際の体感性能も前モデルを大きく上回る。

≪AQUOS PHONE ZETA SH-02E≫
シャープ製、11月~12月発売

シャープの新世代ディスプレイ「IGZO」を搭載する初のスマートフォン。クアッドコアCPU、2,320mAhバッテリー、1,630万画素カメラなどを搭載するハイスペックモデルでもある。

≪GALAXY S III α SC-03E≫
サムスン電子製、12月発売

「GALAXY SIII」のマイナーアップグレード機種。プロセッサがクアッドコアになり、体感性能が向上している。とはいえ、あまり大きな変化はなく、GALAXY SIIIのユーザーが買い替えるには、悩みどころかもしれない。

(2) タブレット「ARROWS Tab F-05E」




富士通製タブレットで、12月に発売予定。10.1インチのフルHD液晶を搭載する端末。ドコモのタブレットのラインナップの中では、これまでで一番解像度が高い。また、10.1インチ端末としては一般的クラスである約580gの重さながら、10,080mAhという超大容量バッテリーを搭載する。まるで“バッテリー・モンスター”なタブレットだ。

(3) モバイルWi-Fiルーター「L-03E」





Xi対応モバイルWi-Fiルーターの中で“最強”の座に君臨しそうな端末。3,600mAhの、交換可能な大容量バッテリーを搭載することに加え、見やすいカラー液晶を搭載し、端末単体でいくつかの基本設定を変えられるようにスライド式の十字キーまで備える。そして、外部端末を充電できる「モバイルチャージャー」機能も搭載する。至れり尽くせりの豪華なモバイルWi-Fiルーターだ。

(4) 「spモードメール」を「ドコモメール」に変更へ

ドコモは「spモードメール」を「ドコモメール」に変更することを明らかにした。2013年1月をめどに実施する。システムをクラウド化し、マルチデバイスへ対応させる。複数のスマートフォンやタブレット、PCからの利用が可能になるので、利便性が大きく向上するほか、メイン端末の紛失・盗難時、機種変更時のデータ移行も手軽にできる。そもそもメールデータはクラウド上に保存されるので、バックアップの必要すらない。





あとがき

多くの端末が一斉に発表されました。特にドコモは壮観です。ソフトバンクは来春までを含めた新モデルですが、ドコモの場合は今冬だけのモデルでこれだけの数です。ドコモはすでに今秋モデルも発表済みです。来年になれば来春モデルも登場するはずですから、ラインナップの豊富さは際立っています。数だけで見るとさすがに選びきれないレベルですが、よく見ると各モデル、個性が異なるので、意外と選択肢は絞りやすいかもしれません。

いよいよ各社とも高速通信が可能なLTE対応モデルのみになってきましたので、3Gからの移行を検討する時期に来ているかもしれません。とはいえ、筆者の自宅のようにXiの入らないエリアに住んでいる方にとっては、“まだFOMAでいいよ”という状況かもしれませんが……。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!







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