いよいよ携帯3社の冬モデルが出揃いましたね。
今回の発表により、いよいよ3社ともAndroidでのLTE通信が可能になりました!
最大100Mbpsでの高速通信ですから、PCからのテザリング利用でも固定回線並みのネットサーフィンが可能でしょう。またソフトバンクはプラチナバンド対応で、繋がりやすさをアピールしています。
…さて、上記に出てきた3つの用語、皆さんは意味を説明できますか?
自信のない方は、この記事を読んでおさらいしちゃいましょう!
現在主流となっている通信規格「3G」を発展させた、次世代通信規格。
厳密には「3.9G」という分類ですが、「4G」という呼称も認可されています。
各社LTEサービスの比較(2012年10月現在)
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | イー・モバイル |
サービス名称 | docomo LTE Xi(クロッシィ) | 4G LTE | SoftBank 4G LTE | EMOBILE LTE |
最大受信速度 | 100Mbps | 75Mbps | 75Mbps | 75Mbps |
最大送信速度 | 37.5Mbps | 25Mbps | 25Mbps | 25Mbps |
通信量制限 | 1GB /直近 3日 7GB/当月※ |
366MB/24時間 |
※ソフトバンクはテザリングなしの場合7GB制限なし
最大のメリットは通信速度
一般的な3G通信の最大速度が「受信14Mbps / 送信5.7Mbps」であるのに対し、現行のLTEは最大で「受信100Mbps / 送信37.5Mbps」。
また規格上の最大速度は受信326Mbps / 送信86Mbpsで、今後の更なる高速化も期待できます。
さらに接続・伝送遅延の低下や、周波数利用効率のアップ→基地局コスト低下、といったメリットもあります。
基地局も急速に増えてはいますが、まだカバー率は十分とは言えません。
よって現行のLTE対応機種は、「LTE圏外では3G接続に自動切り替え」という措置が取られています。
スマホとPCをWi-Fi・Bluetooth・USBなどで接続して、PCでモバイル通信を利用すること。
自宅やWi-Fiスポット以外でも、携帯の電波さえ入ればPCでインターネットができます。
ただしテザリング利用の場合、パケット定額の上限が上がったり、通信量が制限されたりしますので注意が必要です。
Android 2.2以降の標準機能なのですが、キャリア・端末によっては封印されている場合もあります。
ちなみに「デザリング」ではなく「テザリング(Tethering)」ですので、お間違えの無いよう。
700~900MHzの周波数帯域の総称。
室内や山間部でも電波が届きやすいとされ、モバイル通信においては理想的な周波数と言われています。
日本では電波法によって各企業が使える周波数帯は決められており、これまでプラチナバンドの利用権はTVのアナログ放送、そしてドコモとauが取得していました。
TVの地デジ化に伴い空いた枠を、2012年にソフトバンクとイー・モバイルが新たに取得しました。
・700MHz …ドコモ・au・イー・モバイル(新規取得)
・800MHz …ドコモ・au(もともと取得済)
・900MHz …ソフトバンク(新規取得)
取得時の報道やCMの印象から「プラチナバンドはソフトバンクだけ」という誤解もありますが、ドコモとauは800MHz帯をもともと保有していたため、これで条件が対等になったに過ぎません。
とはいえ、これまで「繋がりにくい」と言われていたソフトバンクだけに、プラチナバンドによる電波状況の改善には期待できるでしょう。