【Androidニュースのまとめ】 2012年10月13日 ~ 2012年10月19日


ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)、NTTドコモ(以下、ドコモ)に続きKDDIが17日に新商品発表会を開催し、今冬商戦向けの新モデルを発表した。機種数は10で、うち8機種が11月2日に一斉に発売される。また、ソフトバンクは米通信事業者Sprint Nextelを買収することを明らかにした。取引完了後、ソフトバンクは世界第3位の携帯電話事業者へ浮上することになる。

KDDI、au新商品発表会

(1) 冬モデル10機種




ソフトバンクは今冬・来春モデル、ドコモは今冬モデル、そしてKDDIも今冬モデルを発表した。ソフトバンクのみが来春までを含めたラインナップを披露した一方で、ドコモとKDDIは今冬モデルの発表だけに止めている。ただし、KDDIは来春モデルのうち1機種、「INFOBAR A02」のみは先行して存在のみ明かしている。


また、KDDIの新モデル10機種は、そのうち8機種が11月2日に一斉発売される。これは世界初だ。
内訳は下記の通り。





HTC J butterfly(12月上旬発売)
Xperia VL
GALAXY SIII Progre
AQUOS PHONE SERIE
ARROWS ef
Optimus G
DIGNO S
VEGA
G’zOne TYPE-L
AQUOS PAD(12月中旬発売)


リスト中、発売日を書いていない8機種は全て11月2日にリリースされる。また、AQUOS PADはタブレットで、それ以外はスマートフォンだ。フィーチャーフォンは含まれていない。

今回のフラッグシップモデルはHTC J Butterflyで、フルHDの超高精細ディスプレイ、Android 4.1、高性能カメラが魅力。F2.0の明るいレンズ、88度の広角レンズの採用により、スマートフォンのカメラの利用シーンが広がる。また、DIGNO S、VEGA、G’zOne TYPE-Lは、他社のラインナップにはない、auならではの機種で、それぞれに特色を持つ。





HTC J butterfly

DIGNO Sは2,520mAhの大容量バッテリーを搭載し、急速充電に対応する。VEGAは画面に触れずに、離れた位置で手や指、モノをかざす、動かすだけで操作ができる機能を持つ。G’zOne TYPE-Lは、G’zOneならではのアプリ群「G’z Gear」が魅力で、今回のモデルでは新たに気圧センサーを搭載し、気圧を調べることもできる。


Xperia VL、GALAXY SIII Progre、AQUOS PHONE SERIE、ARROWS ef、Optimus Gなどは他社向けにも似たスペックのモデルが供給されるため、ここでは説明を割愛する。

(2) Optimized Handover

KDDIは3Gと4G LTEのネットワーク切り替えを瞬時に行うことができる技術「Optimized Handover」を11月1日より全国で導入する。現時点では4G LTEに対応した端末は「iPhone 5」だけだが、11月2日以降に一気に増える。これらの機種はいずれも3Gと4G LTEに対応し、それぞれのエリアへの出入りによってネットワークの切り替えが行われる。




従来は4G LTEから3Gへの移動時、通信開始に必要な処理は3Gシステムへの切り替え後に行っていたため、通信の途切れ時間が発生していた。しかし、Optimized Handoverでは、3Gシステムでの通信開始に必要な処理を4G LTEシステム側であらかじめ行っておく。


これにより、4G LTEから3Gエリアへ移動した際でも、途切れ時間を抑え、スムースに通信の切り替えが可能になるとされる。

新商品

(1) ロジテック、ポータブルDVDドライブ「LDR-PS8WU2BKW」




ロジテックINAソリューションズは11月上旬に、ポータブルDVDドライブ「LDR-PS8WU2BKW」を発売する。このドライブにはWi-Fiが内蔵され、ケーブルレスでPCやスマートフォン/タブレットと接続することができる。Androidスマートフォン/タブレット、iPhone/iPadから直接アクセスできるので、とても便利なアイテムだ。


また、ドライブは±R/RW等の書き込みも可能で、バッファアンダーラン対策としてUSBメモリを活用する。本体にはUSB端子が備わっており、そこにUSBメモリを挿せば、ディスク書き込み時に活用できる。USBメモリはそれ以外にも普通のUSBメモリとしてアクセスして使うことが可能だ。


業界ニュース

(1) ソフトバンクが米Sprint Nextelを買収へ

ソフトバンクは15日、Sprint Nextelを買収することを正式に発表した。約201億ドル(約1兆5,709億円)の投資を行い、最終的に70%の株を保有する形となり、Sprint Nextelを連結子会社とする。投資のうち121億ドルは既存株式の取得にあて、残りの80億ドルは増資の引受にあてられる。この80億ドルはSprint Nextelにとって貴重な資金になるため、今後の事業改善に使われる。

米携帯電話市場では、Verizon Wirelessがシェア32%でトップ、2位に30%でAT&T、3位に16%のSprint Nextelが続く。4位はT-Mobileだ。契約数はVerizon Wirelessが1億1,100万、AT&Tが1億500万、Sprint Nextelが5,600万だ。一方、日本ではドコモが6,100万、ソフトバンクが3,950万、KDDI(au)が3,600万となっている。ソフトバンクとSprint Nextelの数字を合算すると、9,600万に達し、一気に世界的な携帯電話事業者への浮上する。

携帯電話事業における売上高ベースでは中国のChina Mobile、米Verizon Wirelessに続く世界3位だ。



(2) 東京モノレールで、走行中の列車内でも公衆無線LANが利用可能に




東京モノレールで、走行中の列車内でも通信が可能な公衆無線LANサービスが提供される。2013年3月末までに8編成に、2014年3月末までに全20編成に導入される。各列車内には、UQコミュニケーションズのWiMAXをバックホール回線とした公衆無線LANのアクセスポイントが設置される。これにより走行中でも通信が可能な環境が提供される。


実際に乗客が利用できるサービスはKDDIの「au Wi-Fi SPOT」とワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」だ。

なお、駅構内については既に「au Wi-Fi SPOT」と「Wi2 300」が導入済みだ。

その他の話題

(1) ブラウザアプリ「Sleipnir」がオフライン表示に対応




Android向けのブラウザアプリ「Sleipnir Mobile for Android」の最新バージョン 2.4がリリースされ、新たにオフライン表示に対応した。この機能が便利なので紹介したい。新バージョンでは、読み込まれたウェブページは自動的にファイルとして保存されるようになる。キャプチャ画像ではなく、ウェブページとしてキチンと保存される。そのため、読み込み後に地下鉄などに乗り、オフライン状態になったとしても、再度読み込みのためにインターネットにアクセスすることなく、そのまま表示して読むことができる。ページ内のリンクももちろん使える。

頻繁に地下鉄に乗る方には便利な機能だ。

オフライン表示機能は自動的に働くもので、ユーザーが何らかの設定をいじるような必要はない。ただし、Android 3.0以降の端末でなければこの機能は利用できないので注意してほしい。

あとがき

KDDIの新モデルも発表されました。今回のラインナップでは、同社自身が言うようにHTC J butterflyがフラッグシップモデルとなります。私もデモ機を触りましたが、この端末は素晴らしいです。5インチのフルHD画面は本当に精細で、キレイです。おそらくこのクオリティに慣れてしまうと、同サイズでのHD以下の解像度の画面には戻れないと思います。さらに、HTC J butterflyの良さは、デザインが垢抜けたことです。従来のHTC製品のデザインには野暮ったい印象もありましたが(もちろん、デザインは好みの問題なので、筆者の主観としてです)、HTC J butterflyは垢抜けた、オシャレなプロモーションをしています。前面の縁にはRが形成され、高級感漂う光沢をしています。しかも、サイドの縁ギリギリまで画面があるので、縁部分が非常に狭いです。全面が画面のような印象となります。それでいて持ちやすい。

また、背面を見ると従来のHTC製品のデザインの流れを継承しています。

非常に良いデザインとスペックの端末です。さらに、実際の体感性能も素晴らしいです。パソコンも同様ですが、スマートフォンも動作パフォーマンスはカタログ性能からだけでは読み取れないものですが、HTC J butterflyはパフォーマンスも良いです。かなりオススメの端末と言えると思います。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!