米Googleは30日、Androidの最新バージョン4.2を発表し、あわせて「Nexus」ブランドのスマートフォン「Nexus 4」と、約10インチサイズで2560×1600ピクセルの解像度を持つタブレット「Nexus 10」を披露した。さらに、7インチ・タブレット「Nexus 7」の32GBモデルも新発売している。
(1) Android 4.2
Android 4.2はAndroid 4.1(開発コード「Jelly Bean」)をベースに、いくつかの新機能の追加と改善が図られたバージョンになる。開発コードは「Jelly Bean」のまま据え置かれた。ただし、Android 4.2は「New flavor of Jelly Bean」と表現され、Jelly Beanの新味になる。
改善点ではスピードとシンプルさが全く新しい次元に突入している。
さらに新機能では、360度パノラマ写真を撮影できる「Photo Sphere」、複数人のユーザーで同じ端末を使う場合にユーザー別に環境を分けられる「マルチユーザー」機能、ジェスチャ入力が可能になった新キーボード、Wi-Fi経由で外部ディスプレイ出力が可能な「Miracast」への対応、充電中や待受時に画面に様々な情報を表示できる「Daydream」機能がある。
Photo Sphereのイメージ図
Photo Sphere, the new camera experience on Nexus 4|YouTube
Miracast対応のイメージ図
Daydreamでは写真も表示できる
(2) Nexus 4
Nexus 4
Nexus 4は「Nexus」ブランドの新しいスマートフォンだ。製造メーカーはLGエレクトロニクス。もちろん最新OSであるAndroid 4.2を搭載しての登場となる。ディスプレイは約4.7インチで、解像度は1280×768だ。プロセッサはQualcomm Snapdragon S4 Proで、クアッドコア1.5GHzだ。内蔵メモリは2GB RAM、ストレージ容量は8GBもしくは16GB。バッテリー容量は2100mAhで、ワイヤレス充電にも対応する。
カメラは約800万画素のメインカメラと約130万画素のサブカメラの構成。本体サイズは約133.9×68.7×9.1mmで、重さは約139g。Google Playでは11月13日に発売予定だ。
(3) Nexus 10
Nexus 10は超高精細な表示が可能な液晶ディスプレイを持つタブレットだ。約10インチで2560×1600ピクセル(300ppi)という、米Appleの製品に採用されている「Retina Display」と比較してもピクセル密度が上となる。OSはNexus 4と同じくAndroid 4.2で、こちらではマルチユーザー機能も利用できる。製造メーカーはサムスン電子だ。
Google Playでの発売日は11月13日で、日本での販売価格は16GBモデルが36,800円、32GBモデルが44,800円になる。
さらに、バッテリー容量が9000mAhと大きい点も特徴。本体サイズは約263.9×177.6×8.6mmで、重さは約603g。プロセッサはデュアルコア1.7GHz、内蔵メモリは2GB、ネットワーク対応はWi-Fiのみとなる。
Nexus: Ask Me Anything|YouTube
(4) Nexus 7の32GBモデル
Googleは7インチ・タブレットNexus 7のストレージ容量が32GBのモデルを発売した。日本での価格は24,800円。先行発売された8GBモデル、16GBモデルと比べて、ストレージ容量以外の違いはない。
(1) 4G LTE対応データ通信端末
米Apple製スマートフォン「iPhone 5」に続いて、auの4G LTEに対応した端末が登場した。11月2日に主に法人向けに販売開始となったモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER LTE」とUSB接続型端末「USB STICK LTE」だ。どちらもファーウェイ製。これらの製品は4G LTE及び3Gに対応したデータ通信端末で、Wi-Fi WALKER LTEについては公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」にも対応する。
左:Wi-Fi WALKER LTE
右:USB STICK LTE
どちらも法人向け製品だが、個人ユーザーも購入は可能だ。
KDDIはこれらの製品の発売にあわせて新プランも用意した。月額5,985円の「LTE フラット for DATA」だ。データ通信の利用には別途ISP「LTE NET for DATA」(月額525円)への加入も必要になる。なお、「LTE フラット for DATA」は「誰でも割シングル」に契約した場合は5,985円だが、そうでない場合には7,035円になる。
(1) UQ WiMAX 2+(仮称)
UQコミュニケーションズは次世代のWiMAX通信サービス「WiMAX 2+(ワイマックスツープラス)」(仮称)の提供に向けて具体的な検討に着手した。10月30日にWiMAX Forumが「WiMAX Release 2.1」規格を発表したことを受けて、同社はこの規格の採用を検討開始した。WiMAX 2+はWiMAX Release 2.1を採用したサービスとして準備される見込みだ。
WiMAX Release 2.1はWiMAX Release 1.0を含む従来の規格との親和性を確保しつつ高速化を図ったもの。さらにTD-LTE方式との互換性確保もされる。UQコミュニケーションズはこの規格を採用したサービスを準備するとともに、総務省に対して新たな20MHz幅の周波数割当も求める意向を示している。この新しい周波数帯にWiMAX Release 2.1を導入する予定だ。
Googleから超高精細ディスプレイを持つNexus 10、スマートフォンNexus 4、そして最新OSであるAndroid 4.2が発表されました。中でも大きなインパクトを与えたもはNexus 10でしょう。Retina Displayを超える精細さを実現したディスプレイは一見の価値ありでしょう。Nexusシリーズは今後国内でもこれまで以上に注目のシリーズになっていくかもしれませんね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!