フルHD以上の解像度を持つタブレット「Nexus 10」の販売が日本でも始まった。また、「Nexus 7」の3G対応モデルもリリースされた。そのほか、富士通から「ARROWS Tab Wi-Fi FAR70B」が、UQコミュニケーションズから「URoad-Aero」が発表されている。業界ニュースでは、NHN Japanがゲーム事業とウェブ事業で会社を分割し、ウェブ事業会社が「LINE株式会社」(仮称)になることが明らかになった。
(1) 10インチタブレット「Nexus 10」
Nexus 10
米Googleが昨年10月に発表し、一部の国と地域ではすでに販売が開始されていた10インチタブレット「Nexus 10」の日本での販売が2月5日より始まった。Nexus 10は約10.055インチサイズで2,560×1,600ドットの解像度を持つディスプレイを搭載するタブレットで、10インチクラスのAndroidタブレットとしては最も高精細なディスプレイを持つ製品になる。
OSはAndroid 4.2で、マルチユーザー機能を利用できることもNexus 10の特徴だ。家族など複数人で同じ端末を使う際、その環境設定やアプリのデータなどをユーザー別に管理・利用する事が可能だ。ネットワークはモバイル通信には非対応で、Wi-Fiのみ。
価格は内蔵ストレージ容量が16GBのモデル36,800円、32GBモデルで44,800円となっている。
・Nexus: Ask Me Anything|YouTube
(2) 7インチタブレット「Nexus 7」にモバイル通信対応モデルが登場
Nexus 7
ASUSTek Computer Inc.は2月9日、7インチタブレット「Nexus 7」のモバイル通信対応モデルをリリースした。これまでNexus 7はモバイル通信に非対応のWi-Fiモデルのみが国内では販売されていたが、新たにモバイル通信に対応するモデルが登場することで、外出時などにNexus 7単体でネットワークを利用できるようになる。
対応する通信方式はW-CDMA(HSPA+)で、周波数は850、900、1,700、1,900、2,100MHz帯に対応する。国内ではNTTドコモ、ソフトバンクモバイルのSIMカード及び通信サービスを利用できる見込み。当然ながらSIMロックフリーなので海外の通信事業者での利用も可能だ。
価格は29,800円で、内蔵ストレージ容量は32GBだ。
(3) 富士通、「ARROWS Tab Wi-Fi FAR70B」を発売へ
富士通はWi-Fi専用タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi FAR70B」を2月15日に発売する。FAR70Bは、NTTドコモ向けモデル「ARROWS Tab F-05E」のWi-Fi版に相当するモデルで、全国の家電量販店や富士通のオンラインショッピングサイト「WEB MART」などで販売される。
F-05Eからモバイル通信機能を省き、NTTドコモ向けモデルならではのプリインストールアプリ、NOTTV対応などをカットしたものがFAR70Bとみていい。それ以外の基本的な仕様はほぼ同等だ。ディスプレイは10.1インチのフルHD液晶で、プロセッサはNVIDIA Tegra 3だ。さらに、バッテリー容量が10,080mAhと大きい特徴も変わりない。そして、超急速充電機能も備えるので、大容量バッテリーながら約5時間ほどでフル充電できる。
(4) UQコミュニケーションズ、「URoad-Aero」を発表
URoad-Aero。ホワイトモデルはクレードルにセットした状態。
UQコミュニケーションズは2月6日、WiMAX対応モバイルWi-Fiルーターの新モデル「URoad-Aero」(シンセイコーポレーション製)を発表した。URoad-Aeroは「URoad-SS10」の後継機種だが、ハードウェアのチップを始め、外観デザインなど、大幅に改善・変化が盛り込まれた魅力あるルーターとなっている。さらに、「URoad」シリーズとしては初となるクレードルも用意される。
URoad-Aeroは8.4mm厚と薄く、74gと軽いボディが大きな魅力。それでいて2,090mAhのバッテリーを積み、連続で12時間の通信が可能となっている。また、バッテリーは背面カバーを外して交換もできる。
独自機能としてタイマー予約機能を搭載する。これは、スマートフォン向けアプリ「URoad Magic」とあわせて利用する。予め設定した時間になると休止モードから起動できたり、逆に休止モードへ移行できる機能だ。毎日同じ時間に出かける方、就寝する方などに便利だろう。
(5) ノジマ、テレビ用スティック型端末「スマテレスティック」を発売へ
スマテレスティック
ノジマは自社のプライベートブランドである「ELSONIC」から、テレビに接続するスティック型端末「スマテレスティック」(SMST-01EM)をリリースする。発売日は2月12日で、同社店舗、直販サイトなどで販売される。標準価格は19,800円だが、2月末までは記念セールとして17,800円だ。なお、本体にはワイヤレスキーボードも同梱される。
スマテレスティックにはAndroid 4.0が搭載され、テレビの画面上でAndroid OS及びアプリを利用することができる。テレビにはHDMI端子を介して接続する。ネットワークはWi-Fiを利用し、電源はUSB端子から取る。テレビを手軽にスマートテレビ化できるアイテムだ。
(1) NHN Japanが体制変更
無料通話・無料メールアプリ「LINE」の勢いが止まらないNHN Japanが体制を変更する予定だ。同社はウェブサービス事業とゲーム事業で会社の分割を検討している。ウェブサービス事業はNHN Japanが引き続き担うものの、会社名を「LINE株式会社」(仮称)へ変更する予定。ゲーム事業は「Hangame株式会社」(仮称)が担当する。
NHN Japanのウェブサービス事業には「NAVER」「livedoor」など広く知られるサービスがあるが、これらもLINE株式会社で担当する。ゲーム事業では、LINE向けに提供するスマートフォン・タイトルのほか、「ハンゲーム」など、PC向けタイトルも含めて様々なタイトルを開発・提供していく予定。
Nexus 10がようやく発売になりました。残念ながらNexus 4の日本発売はありませんでしたが、Nexus 7に続きNexus 10は登場しました。超高精細ディスプレイを持つAndroidタブレットはこれが初めてです。最近ではフルHDスマートフォンも続々登場していますので、ピクセル密度の高いディスプレイにも慣れてきましたが、やはりタブレットでのそれは単純にサイズが大きいので迫力がありますね。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!