【Androidニュースのまとめ】 2013年5月4日 ~ 2013年5月10日

ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)が他社に先行して5月7日に今夏モデルの新商品の発表会を開催し、複数の機種を発表した。また、NTTドコモ(以下、ドコモ)が動画配信サービス「dビデオ」のPC対応、公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fi」の拡充などを発表している。

ソフトバンク 2013夏モデル

(1) 概要


ソフトバンク 2013夏モデル発表会

ソフトバンクの夏モデルはAndroidスマートフォンが6機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種、GPS端末が1機種、「みまもりケータイ」シリーズが1機種の計9機種だ。さらに、グループ企業のソフトバンクBBが用意したスマートフォン向けのACアダプター「itomaki」シリーズもお披露目された。また、健康・フィットネス系のサービス「SoftBank HealthCare」も発表されている。

なお、スマートフォン6機種のなかには先行発表された「シンプルスマホ」と「みまもりケータイ3 202Z」も含まれているので、ここでは紹介を割愛する。「みまもりGPS 201Z」も同じく先行発表されているので割愛する。

(2) AQUOS PHONE Xx 206SH(シャープ製)


206SHは、「AQUON PHONE Xx」の最新モデルで、今回のラインナップにおいて富士通製「ARROWS A 202F」と並ぶトップモデルだ。美しい映像でテレビ放送を楽しめる「フルセグ」への対応、そしてその録画対応、F値1.9の明るいレンズを採用したメインカメラ、そして5インチ・フルHD液晶などが魅力の端末だ。

(3) ARROWS A 202F(富士通製)

AQUOS PHONE Xx 206SHと並ぶトップモデルの一角を占めるのがARROWS A 202Fだ。やはり5インチ・フルHD液晶を搭載し、フルセグに対応する。ただし、こちらはフルセグ画質での録画はできない。それでも3020mAhと大容量のバッテリー搭載や、富士通独自のヒューマンセントリックエンジンなどの魅力は健在だ。


(4) AQUOS PHONE ss 205SH(シャープ製)

107SH以来となる放射線測定機能搭載モデルが205SHだ。107SHよりも測定時間が短いことが大きな魅力で、約1分間で調べることができる。さらに、ボディ幅が約60mmと小さく、片手で操作できるコンパクトさも特徴の一つ。最近のハイエンドモデルは大型化が進んでいるため、小型端末を望む方には手頃な端末だ。


(5) DIGNO R 202K(京セラ製)

DIGNO R 202Kも比較的コンパクトな端末だ。しかも、約94gと軽い。防水対応スマートフォンとしては世界最軽量となる。さらに、ディスプレイ全体が振動して音を伝える「スマートソニックレシーバー」という機能を搭載している。この機能によって、従来の通話スピーカーよりも相手の声をクリアに聞くことができるようだ。ディスプレイサイズは約4.3インチ。


(6) Disney Mobile on SoftBank DM015K(京セラ製)

DM015KはDIGNO R 202Kをベースにディズニー・モバイル仕様のカスタマイズを施した端末となる。そのため、ハードウェアの仕様は同じだ。「マルチキャラクター」をテーマに開発され、端末背面にディズニーキャラクターが大きくデザインされる。また、10種類以上のケースも用意される。


(C)Disney.

(7) Pocket WiFi 203Z(ZTE製)

ソフトバンクとイー・アクセスの両ネットワークに対応したモバイルWi-Fiルーター。「SoftBank 4G」、「SoftBank 3G(ULTRA SPEED対応)」、「EMOBILE LTE/3G」(1.7GHz)に対応する。バッテリー容量が5,000mAhと大きい点も特徴。


ドコモ

(1) 「dビデオ powered by BeeTV」がPCへ対応

ドコモの「dビデオ powered by BeeTV」(以下、dビデオ)がPCと一部のWi-Fiタブレットに対応する。5月16日から対応開始となり、Windows PC/Mac、そしてタブレットの「Nexus 7」と「Nexus 10」でもdビデオを利用できるようになる。

dビデオをそれらの端末で利用するには、すでにドコモのスマートフォンかタブレットにおいてdビデオを契約し、「docomo ID」も取得している必要がある。一つの契約、一つのアカウントにつき最大で5台まで端末登録ができる。契約端末で既に1台分は占められてしまうので、残り4台まで、スマートフォンやタブレット、「dstick」、PC、Nexus 7/10を登録できる。

PC、Nexus 7/10からの視聴の場合は、dビデオにウェブブラウザからアクセスし、「docomo ID」でログインすればいい。特に複雑な操作等は必要ない。


利用イメージ

(2) docomo Wi-Fiが高速&高セキュリティ化

ドコモが運営する「docomo Wi-Fi」が高速化&高セキュリティ化される。13日より順次対応し、7月下旬までにはほぼ全てのアクセスポイントへの導入が完了する。今回の高速化は、アクセスポイントのWi-Fi規格の変更で、IEEE802.11nに対応する。これにより、最大速度が54Mbpsから72.2Mbpsに引き上げられる。また、セキュリティの向上に関しては、Wi-Fiセキュリティ方式の一つである「WPA2」に対応する。これにより、従来よりも高いセキュリティでdocomo Wi-Fiにアクセスできる。

(3) 既存製品へのOSアップデート計画

ドコモは8日、既存製品に対するAndroid OSのアップデートの提供計画を発表した。下記製品に対してはAndroid 4.1へのバージョンアップが提供される予定。

・GALAXY S III SC-06D
・AQUOS PHONE ZETA SH-09D
・Optimus it L-05D
・MEDIAS X N-07D
・REGZA Phone T-02D
・Xperia GX SO-04D
・Xperia SX SO-05D
・AQUOS PHONE sv SH-10D
・AQUOS PHONE si SH-01E
・Optimus G L-01E
・Xperia AX SO-01E
・AQUOS PHONE ZETA SH-02E
・MEDIAS U N-02E
・SH-01E Vivienne Westwood
・ARROWS Tab F-05E
・Disney Mobile on docomo N-03
・ARROWS Kiss F-03E
・N-02E ONE PIECE
・Optimus LIFE L-02E
・GALAXY Note SC-05D(Android4.0バージョンアップ提供中)

さらに、下記製品にはAndroid 4.2へのバージョンアップが提供される予定。

・GALAXY NEXUS SC-04D(すでに提供開始済み)
・ARROWS X F-10D
・ARROWS V F-04E

あとがき

いよいよ夏モデル発表会のシーズンの到来ですね。トップバッターはソフトバンクでした。今後のドコモ、KDDIの発表会も楽しみですが、今回のソフトバンクのラインナップにおける最大の特徴は「フルセグ」対応でしょうね。スマートフォンのディスプレイは大型化、高解像度化が進み、いまや最新のハイエンドモデルではテレビと同じ解像度をポケットサイズの小型ディスプレイに詰め込んでいるわけです。しかし、テレビを見ようとしても、いまだ「ワンセグ」です。解像度が低すぎて、とてもではないですが、長時間じっくり視聴しようとは思えませんよね。ですが、フルセグでは高解像度でテレビ番組を楽しめます。5インチサイズであれば、結構じっくり視聴しようという気にさせてくれます。

今後はフルセグ対応も機種選びの際の基準の一つになりそうです。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!