NTTドコモ(以下、ドコモ)とイー・アクセスから新商品の発表が行われた。ドコモからはスマートフォン・タブレットなど計11機種が、イー・アクセスからは新機種が3機種と既存機種の新カラーが1つ発表されている。ドコモの新機種は「ツートップ」の一角を占める「Xperia A SO-04E」はすでに販売開始となっている。
(1) 概要
ドコモ 2013夏モデル
ドコモの夏モデルは計11機種。先行して夏モデルの発表会をしたソフトバンクモバイルは計9機種であり、スマートフォンは6機種にとどまるので、いつものようにドコモの方がラインナップは豊富だ。ドコモの場合、スマートフォンが9機種、タブレットが1機種、「らくらくホン」シリーズ最新モデルが1機種という内訳になる。
また、ドコモは製品カテゴリの見直しも行った。従来の「with」シリーズや「NEXT」シリーズの分類が廃止され、今後は「ドコモ スマートフォン」「ドコモ タブレット」「ドコモ ケータイ」「ドコモ らくらくホン」「ドコモ キッズ・ジュニア」というカテゴリで分類される。スマートフォンの内部分類が無くなったので、以前よりも分かりやすいだろう。
(2) ドコモ スマートフォン
スマートフォンは全部で9機種。ドコモ自身が「ツートップ」と称して推す2機種「Xperia A SO-04E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)と「GALAXY S4 SC-04E」(サムスン電子製)が目玉とされるが、他にも魅力的なラインナップが揃う。フルHDのIGZO液晶が魅力の「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」(シャープ製)、約5.2インチの大画面とフルセグが魅力の「ARROWS NX F-06E」(富士通製)、そして、コンパクトながらスペックに妥協のない「AQUOS PHONE si SH-07E」(シャープ製)、「Optimus G Pro」をコンパクトサイズに凝縮したかのような端末「Optimus it L-05E」(LGエレクトロニクス製)、約4.7インチでフルHD解像度という超高精細画面が魅力の「ELUGA P P-03E」(パナソニック製)、美しいイルミネーションが魅力の「MEDIAS X N-06E」(NECカシオ製)、そして「Disney Mobile on docomo F-07E」。背面のイルミネーションがとても美しいモデルだ。
ドコモはXperia AとGALAXY S4を推している
前述したように、ツートップの2機種への注目度がやはり高い。しかし、実際にはこの2機種の性能や特徴が特別良いというわけではない。他の機種も魅力的なので、しっかりと情報をチェックした上で購入したい。
筆者としては、フルセグ対応のARROWS NX、コンパクトながら快適なパフォーマンスを実現したAQUOS PHONE si、カメラが高性能化したELUGA P、オシャレなDisney Mobile on docomo F-07E辺りはオススメだ。特にテレビを日頃から見る方にはARROWS NXは魅力的だと思う。フルセグを一度見てしまうとワンセグには戻れなくなってしまう。それほどハッキリとした差がある。
ELUGA P。とても高精細な画面と高性能カメラが魅力。
AQUOS PAD。
(3) ドコモ タブレット
タブレットは「AQUOS PAD SH-08E」(シャープ製)1機種が発表されている。この端末はドコモの過去の7インチ・タブレットにおいて、最高の端末になるかもしれない。ARROWS NXと同じくフルセグに対応し、画面はWUXGA(1920×1200)のIGZO液晶だ。この2点だけでも非常に大きな魅力だ。そして、4,200mAhのバッテリー、Qualcomm APQ8064T(クアッドコア1.7GHz)を搭載している点、ボディサイズが約190×107×9.9mmで持ちやすく薄い点、何より約285gと軽いことも魅力だ。
家庭でのフルセグ視聴においては、卓上ホルダに有線のアンテナケーブルを接続すれば、より安定した状態での視聴も可能となっている。7インチでWUXGAの画面であれば、フルセグをはじめとした動画コンテンツを楽しむ端末として本当に魅力を感じる。
(4) ドコモ らくらくホン
昨年の夏モデルとして登場した「らくらくスマートフォン」の後継機種となる「らくらくスマートフォン2 F-08E」(富士通製)が今夏発売される。らくらくスマートフォン2ではXiに対応する。初代はFOMA機だったが、今回からXi対応になり、併せて専用のパケット定額サービス「Xiらくらくパケ・ホーダイ」も提供される。
らくらくスマートフォン2は、Xi対応になったほか、画面サイズの拡大、CPUの高速化(Qualcomm APQ8064T 1.7GHz クアッドコア)、バッテリー容量の増加など、様々な点で進化を果たしている。
(1) 概要
イー・アクセス(以下、イー・モバイル)は14日に新商品を4つ発表した。内訳は新機種が3つと、既存機種の新カラーが1つだ。新機種はスマートフォン「ARROWS S EM01F」(富士通製)とモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi GL09P」(ZTE製)、USBスティック型のデータ通信端末「GL08D」(ファーウェイ製)で、新カラーはスマートフォン「STREAM X GL07S」(ファーウェイ製)にホワイトモデルが用意された。
STREAM X GL07Sの新色
(2) 新機種
ARROWS S EM01F
まず、ARROWS Sはイー・モバイルの新機種でありながら、ソフトバンクモバイルの通信網を利用するという点で特殊な端末だ。イー・モバイルの通信網ではなく、SoftBank 3Gと4Gに対応する。それでいてイー・モバイルの料金プランで利用することになる。とはいえ、「Pocket WiFiウィジェット」がプリインストールされるなど、イー・モバイル仕様の端末としてリリースされる。
次にPocket WiFi GL09Pだが、こちらもソフトバンクモバイルの新機種「Pocket WiFi 203Z」と基本的に同じものとなる。ソフトバンクモバイルとイー・モバイルの両通信網に対応したルーターだ。さらに、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」も利用できる。バッテリー容量が5,000mAhと大きい点と、外部機器へUSBで給電できる点も特徴。
Pocket WiFi GL09P
最後にGL08Dについて。この機種は「GL03D」の後継機種となり、軽量化に成功している。重さは約38gと非常に軽い。イー・モバイルのLTEと3G、GSMに対応している。
GL08D
ドコモの新機種が発表されました。昨年の同時期と比べると新機種の数は約半分ですが、良い意味で上手く絞られた気がしますし、春モデルとの区別もついています。ツートップと呼ばれるXperia AとGALAXY S4がどこまで売れるかは分かりませんが、「Xperia」シリーズについては春モデルの「Xperia Z」も継続して売れることになるでしょうし、「ELUGA」シリーズも春モデルの「ELUGA X」はやはり人気をキープしそうです。それでいて、今回はコンパクトでハイスペックな機種が増えていますので、5インチ級の端末が大きすぎると感じる方には魅力的なラインナップだと思います。
GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!