【Androidニュースのまとめ】 2013年5月25日 ~ 2013年5月31日

日本マイクロソフトは5月29日にタブレットPC「Surface Pro」を発表した。
Windows 8 Proを搭載した「Surface」シリーズのハイエンドモデルで、中身は基本的にPCと同じだ。
それでいてタブレットライクな使い方ができる。

また、NECからNTTドコモ(以下、ドコモ)のFOMA/Xi網に対応したモバイルWi-Fiルーター「AtermMR02LN」が発表された。

そして、この週最大の話題はKDDIのau 4G LTEにおいて2日間連続で発生した長時間に及ぶ通信障害だ。

新商品

(1) Microsoft Surface Pro

Surface ProはタブレットPCというカテゴリの製品になるが、「iPad」やAndroidを搭載したタブレットとは実質的に別カテゴリといっていいだろう。前述したように中身は基本的にPCそのものだからだ。
Windows 8 Pro、そしてOffice Home and Business 2013を搭載し、PCと同じようにWindows 8を扱うことができる。
ただし、キーボードは付属しないので、Surfaceシリーズの「Type Cover」「Touch Cover」といったキーボードを別途購入して利用することになる。

iPadやAndroidタブレットは基本的に各種データ、ウェブサイトなどを閲覧するために用いる端末であり、PCのようにデータを作り出す側の用途には不向きだ。
一方、Surface Proは見た目こそタブレットだが、実体はPCであり、仕事にも使うことができる。

とはいえ、一見するとタブレットカテゴリの製品なのかPCカテゴリの製品なのか分かりづらく、また、サイズや重さも11インチクラスの薄型ノートPCと大して変わらないので、仕事用途を重視するユーザーがどちらを選ぶのかは分からない。

国内でどのようなローンチを迎えることになるのか注目だろう。

下に掲載した動画でSurface Proの概要を確認することができる。

(2) ドコモの通信網に対応したルーター「AtermMR02LN」

NEC及びNECアクセステクニカは5月30日、ドコモのFOMA/Xi網に対応したモバイルWi-Fiルーター「AtermMR02LN」を発表した。
AtermMR02LNはドコモの通信網に対応するが、現時点ではドコモ自身からの販売予定は公開されておらず、ドコモの通信網を利用して通信サービスを提供するMVNO各社から販売される予定となっている。例えば、「BIGLOBE LTE・3G」「@nifty do LTE」「hi-ho LTE typeD」などで利用できる。

能力的にはXiでは下り最大100Mbps、上り最大37.5Mbpsに対応し、LTE及び3Gともに3バンドに対応する。

また、スマートフォンとの連携機能が特徴の一つとなっており、スマートフォンからのリモート操作によって休止状態への移行、そこからの起動が可能だ。
さらに、モバイルバッテリー機能を搭載し、スマートフォンなどのモバイル機器への充電が可能となっている。

(3) スマホやタブレット、デジカメ等に使える多関節スタンド「Breffo Spiderpodium」
スマートフォンやPC向けの周辺機器などを扱うアクト・ツーから魅力的な多目的スタンドが登場した。
Breffo社の多関節スタンド「Spiderpodium」がアクト・ツーのオンラインショップact2ストアで販売開始となっている。

このSpiderpodiumはまるで「クモ」のような形状をしており、複数の多関節の足を持つ。
この足を好きな形に曲げてスマートフォンやタブレット、デジカメなどをホールドしつつ、地面やデスクなどの上に設置できる。
しかも、足は本当に複雑な形状に形作ることができるので、自転車のハンドルや木の枝などの棒状の場所に設置することも可能だ。

通信サービス

(1) ドコモが「お乗りかえXiスマホ割」を提供開始

ドコモは6月1日より「お乗りかえXiスマホ割」の提供を開始した。このキャンペーンは、MNPを利用してXi対応スマートフォンを購入する方に「タイプXiにねん」の基本使用料780円を実質1年間無料にするというものだ。
現時点では7月以降も提供されるかどうかは決まっていないが、もし月内で終了するのであれば6月は購入に適したタイミングといえるかもしれない(※本体価格の下落など、他の要素も考慮すると必ずしも6月が良いとは言い切れません)。

なお、対象端末はXi対応スマートフォンのみで、タブレットは対象外だ。

(2) au 4G LTEで2日間連続でデータ通信障害が発生

au 4G LTEにおいて5月29日の5時20分から23時13分、30日の13時4分から23時50分にデータ通信障害が発生した。障害の内容は4G LTE対応機種においてLTEでのデータ通信が利用できない、もしくは利用しづらい状態の発生であり、対象エリアは東京都、神奈川県、山梨県の3都県の一部エリア。29日の障害の影響数は最大56万、30日は最大64万とされている。

大規模かつ長時間に及ぶ障害のため、大きな影響を与え、またとても注目されたトラブルとなる。

原因は東京都多摩市の同社ネットワークセンターに設置された基地局制御装置のトラブルだ。
しかも、今回のトラブルではハードウェアの故障とソフトウェアのバグが発生したことで、復旧までに長時間を要すことになっている。

あとがき

Surface Proが6月7日に日本でも発売になります。先に発売済みの「Surface RT」はiPad対抗モデルと言えますが、今回のSurface Proは薄型ノートPCやタッチ対応のノートPCの対抗モデルといってよいような製品です。もちろんタブレット対抗でもあると思いますが。いまいち中途半端感もあるSurface Proですが、個人的には悪くない気もします。全国の大手家電量販店の店頭に並ぶ予定なので、気になる方はぜひチェックしてみましょう。

GAPSISがお伝えしました。次回もお楽しみに!