『SuperBeam』は、Wi-Fiや「Androidビーム(NFC)」を使って、ワイヤレスで簡単にスマホ・タブレット同士のファイル転送ができるアプリです。
転送までの手順もお手軽で、シーンや端末との相性に合わせて転送方法を変えることが可能なので、製造メーカーや販売キャリアの異なるAndroid同士でも大丈夫!
というわけでさっそく使ってみました。
『SuperBeam』を使ってファイルを送信したい場合、アプリを起動しておく必要はありません。
たとえばこの画像では「ギャラリー」アプリから画像を開いて「共有」メニューから『SuperBeam』を指定しています。
「共有」から『SuperBeam』を選ぶと、左上の「(ファイルを転送する)相手の端末は同じWi-Fiネットワークに接続していますか?」というダイアログが出ます。
「Yes」を選ぶと、アクセスポイント(AP)を経由したネットワーク内転送、「No」を選ぶとWi-Fi Directを使った方法で転送が行われるようです。
更に今回Wi-Fi以外の方法も試すために端末を機内モードにしてみたのですが、右側のように「本体設定を開いてNFCとAndroidビームを有効にしてください」というメッセージが表示されました。
Wi-Fi/Wi-Fi Directどちらの場合でも、送信側の端末の画面にはQRコードが表示されます。
ここでようやく受信側の端末で『SuperBeam』アプリを起動します。するとカメラ(QRコードリーダー)が起動するはずなので、相手の画面に出ているコードを読み取って通信を開始します。
ファイルを受信すると、端末の内部ストレージに「SuperBeam」という名前のフォルダが生成され、そこに格納されます。
Wi-Fi Directは、アクセスポイントを介さず端末同士でファイルを直接送信する方式です。
【ネットワーク内通信】
送信側のデバイス ⇒ Wi-Fi AP ⇒ 受信側のデバイス
【Wi-Fi Direct】
送信側のデバイス ⇒ 受信側のデバイス
Androidビーム(NFC)がお互いの端末をかざす必要があるのに対し、Wi-Fi Directはもうちょっと遠くまで届くのでお互いが手に持ったままの状態でも使えます。
ただし、予め相手の端末を登録しておく必要があります。
「設定 > Wi-Fi」と進み、メニューボタンを押すと出てくる項目に「Wi-Fi Direct」があります。
送信側・受信側でこの画面を開き、お互いの端末を「ピアデバイス」に登録しておきましょう。
「Androidビーム」とはAndroid 4.0から追加された機能で、NFC(近距離無線通信規格)を利用したものです。
これを使うと、端末同士を「かざす」ことでデータ送受信が行えるようになります。
Androidビームは、本体設定から有効化させると使えるようになります。送信側・受信側双方の端末で有効化してください。
ビーム転送が可能になったら、端末同士のNFCチップがある部分をかざします。
かざした時端末がブルッと震えたら認識成功、そのまま送信が終わるまで動かさずに待ちます。
※送信側の端末の画面にQRコードが表示されても、読み取る必要はありません。
Wi-Fi APのない外出先などでもWi-Fi Direct/Androidビームを使うことで転送できるので、このアプリは使う場所を選びません。
綺麗な写真が撮れた時などにサッと友だちに写真を渡せたり、Excelのひな形を部下に配ったり、活躍する場面はかなりありそうです。
オンラインストレージやSNSで回すほどでもない、直接送りたい(受け取りたい)!と思うことが多い方は一度試されてみてはいかがでしょうか。