System Monitor : 端末のメンテナンスが捗る!死角なしの超強力システムモニター!Androidアプリ

これはぜひ有料版のご購入をおすすめしたいアプリです。
『System Monitor』は、Android端末の目に見えない部分である「CPUの挙動」「RAMの占有率」「データ通信容量」「バッテリー残量」などを可視化してくれるアプリです。
詳細な確認はもちろんのこと、アプリを起動するとリアルタイムに情報を更新してくれるので「何もしてない時にコアがどのくらい休んでるか?」「バックグラウンドでどのくらいデータ通信をしているのか?」などが非常にわかりやすくなっています。
本アプリには無料版(System Monitor Lite)もありますので、初めて触る方はまずそちらで動作確認などをなさってください。
今回紹介する有料版ではアプリの制限が解除され、とても便利な機能が使えるようになっています。

グラフ表示で状況が見やすい!CPUは”コア”ごとの動作も見られる!

このように、クアッドコアプロセッサ搭載モデルで見ると4つのコアをそれぞれモニタリングしてくれていることがわかります。
もちろん縦画面でも見られます。
「OFFLINE」と表示されている時は、そのコアは使用されていません。ちょっとスマホを机に置いて眺めてみましたが、SnapdragonS4 Pro(Xperia Z)とTegra 3(Nexus 7)はどちらも待機時はコアが1つしか動いていませんでした。

こちらが待機時(画面は点灯しているものの一切触れていない状態)のCPU使用率。
ちょっと小さいですが、画面左下に駆動周波数が記載されています。
(恐らく)最低値と思われる値が撮れたと思うのですが、Tegra 3が340MHz、Snapdragonが384MHzでした。
また、この画面をスクリーンショットに撮った際、Tegra 3はコアが2つ、Snapdragonはコアが1つ動きました。こういう違いが見られるのもなかなか面白いですね。

CPUだけでなく、RAMやバッテリー残量、データ通信容量などの推移もグラフで確認できます。

更に興味を惹いたものがこちら。
「ディスクI/O(右側の画像)」というものなのですが、ストレージにアクセス(ファイルの保存や読み出し)を行う際の速度を記録してくれているようです。
容量の大きな動画などを再生中にこのグラフを見るとどうなるのか、ちょっと気になりますね。

見やすいグラフをウィジェットで

『System Monitor』(フルバージョン)は見やすいウィジェットも各種揃えてくれています。
中でも「Cpu Frequencies」ウィジェットは、サークル型のなかなかカッコイイデザインをしているだけでなく、タップするごとに内容が変わります。
例えばこの画像では、左側が「384MHzでの駆動時間は全体の57%を占める(3日と9時間)」ことを指し、右側は矢印で隠れてしまいましたが「Deep Sleep(スリープ状態)でいた時間が全体の33%を占める(1日と23時間)」ことを指しています。
個人的な経験談になりますが、以前使っていた機種で何もしてないのに勝手に端末の画面が点灯してしまう事態をなんとか自力で改善させた際、このようなアプリで「画面消灯時にきちんとDeep Sleepになっているか」を確認することがあり、非常に助かった思い出があります。
詳細情報というのは意外と幅広く役立てることができるので、知っておいて損はないと思います。

フルバージョンで使える3種類の特殊ウィジェット

無料版で制限されている項目を確認してみました。
フルバージョンでは更にこれだけの機能が使えるようになります。

またこれら以外にも、アプリをフォアグラウンドに置いておかなくても監視を続行する「バックグラウンドモニタリング」と、モニタリングする”期間”を指定できる「スケジュールモニタリング」機能も搭載しています。

アプリ設定の「バックグラウンドモニタリング」項目の中にスケジュール設定があり、指定した期間内のCPU、RAM、ディスクI/O、ネットワークトラフィックを記録します。

例えば寝ている時間帯を指定しておくことで触っていない時に端末がきちんと待機状態になっているか確認したり、反対に端末を使い続けているところを計測してRAMやバッテリー消費の大きいアプリなどを特定したり、色々使えます。

『System Monitor』には非常に多くの機能が搭載されており、あらゆる動作に対して詳細なモニタリングが可能となっているのが大きな魅力です。
なんだか最近動作が遅い…ちゃんとコア全部使ってるの?とか、
アプリの強制終了が増えてきた…RAMを圧迫してるのはどれだ?とか、
電池の減りが早すぎる…温度も高い…何が原因だ?などの、Androidが抱えている多くの問題を自己診断する際にぜひご活用ください。