メールとコミュニケーションアプリを融合したようなメールサービスの誕生です。ヤフーが提供する『Yahoo! コミュニケーションメール』は、LINEのようなチャット形式のユーザーインターフェースでメッセージのやり取りができながらも、件名や添付ファイルといったメールの機能ももちろん使えます。電話帳に登録したユーザー以外からのメールは表示されないので、幅広い年齢層で安心して利用できるメッセージツールです。
まずは新規登録からです。認証には携帯電話のSMS機能を使用します。SMSによって認証番号が送られてきますので、番号を入力します。認証番号は、機種によっては自動で入力されます。
認証後、メールアドレスの作成とパスワードの設定です。メールアドレスには英数字・記号「−」「_」「.」が使え、3文字以上28文字以内である必要があります。作成したメールアドレスは変更できません。なお、既存のヤフーメールアドレスと違って「@yahoo.co.jp」ではなく「@yahoo.ne.jp」を使用します。
登録が終わったら友人や知人にメールアドレス教えましょう。スマートフォンの電話帳を自動的に読み込みますので、教えたい相手を選択します。複数チェックしても、自動的にBCCにて送信されるので安心です。
なお、連絡を取りたい相手がこのメールアプリを使っている必要はありません。電話帳にさえ登録してあれば、会社や学校のメールアドレス、フリーメール、携帯メールなどどのアドレスでも使えます。ただし、「@yahoo.ne.jp」ドメインを拒否されていますと、相手は受信できません。
メールを作成する場合、受信BOXに相手がいる場合はそちらを選択します。新しい相手を選択する場合は右上のボタンを押し、電話帳から送信したい相手を選びます。複数人を選べばグループとしてやり取りが可能です。
件名や画像(送信できる添付ファイルは画像のみ)も送信できます。オリジナルの絵文字のほか、ドコモ・au・ソフトバンクの絵文字も使えますので、相手に最適な絵文字が送れます。
メールアプリですので、添付ファイルはもちろんのこと、HTML形式のような文字装飾されたメールの受信も可能です。ただし、アプリから送信する場合、文字装飾はできません。
メールの本文を長押しするとメニューが出てきて詳細が表示されます。
添付ファイルは、画面上のクリップマークを押すと詳細が表示されます。テキストファイルやオフィスファイルも受信できますが、アプリ内で開くことはできず、端末に保存されます。他のアプリで開くことは可能です。
長文メールも受信できます。全文は表示されず、「続きを読む」形式になっています。
メールを受信したら通知エリアにて通知されますので、見逃しもありません。設定画面からはバイブやサウンドなど各種設定も可能です。
スマートフォン内の電話帳に登録してあるメールアドレス以外からの受信通知はしないため、迷惑メールを見ることはありません。しかし、サーバーではメールを受け取っているため、設定を変更することによって後から受信することは可能です。なお、アドレス変更を知らせるメールは「その他BOX」で受信されます。
また、スマートフォンに登録されている電話帳のデータはサーバーにアップロードされないので、他の利用者を検索したり、友だち通知されるような仕組みはありません。
メールはサーバーに保存されるため、機種変更をしてもデータの引き継ぎをすることなく使用することができます。特別な操作はいりません。新しい機種でログインするだけです。また、複数の端末で使用することも可能なので、スマートフォンが故障した場合でもすぐに使用できます。
迷惑メールが表示されなかったり、サーバーに電話帳をアップロードしないなど、安心感を持って使用することができます。LINEで賛否両論のある「既読」表示もありません。ただし、標準のメールと違って、CC/BCC機能、フォルダー機能、検索、削除といった機能はありませんが、少し豪華なメッセージツールとして面白いアプリだと思います。今後の機能強化にも期待したいところです。