Bitcasa : 無料で10GB!月10ドルで無制限!話題のクラウドストレージを試してみた!無料Androidアプリ

イイ…これイイかも!
『Bitcasa』はDropboxやSkyDriveなどと同じクラウドストレージサービスです。
無料のアカウントを作成すると10GBの容量が貰え、更に増やしたい場合は月額/年額制プランを契約することによって容量無制限で使うこともできます。
すでに『Dropbox』『Box.net』などのクラウドストレージが定番化している今となっては…と思っていたのですが、いざ試してみると驚くほど使いやすく、また対応製品が幅広いため自由度が非常に高いこともポイントとなり、すっかり気に入っちゃいました。
さっそく概要を紹介します。

PC(ブラウザ/ローカル)サポートバッチリ、スマホはWindowsPhoneにまで対応!

『Bitcasa』はオンライン上にファイルを保管できるサービスですので、当然ブラウザからアクセスできるウェブサービスが存在します。
これと併せてDropboxなどのようにPCのローカル領域に同期用フォルダを作成することもでき、WindowsとMacで利用可能になっています。
更にモバイルデバイスも、Android/iOS/Windows8まで対応しており、複数のデバイスを持つ人も強力にサポート。
そしてChrome用エクステンションまであります。←これが意外と便利だったことも後述します。

Bitcasaって?

『Bitcasa』がどのようなものか、少し調べてみました。
それによると、今年8月28日に日本語に対応し、東京にローカルキャッシュ機能を持ちファイルアップロードのスピードを向上させるなどの取り組みによって質の高いサービスの提供を目指しているようです。
更に「容量無制限」を簡単に与える(有料プランは月額10ドル、年額なら99ドルと、Dropboxで100GB貰うのと変わらない)理由については、ユーザーがアップロードしたファイルを分析し”重複”がある(過去に別のユーザーが全く同じファイルをアップロードしている)場合にはアップロードされず、既にBitcasa上に存在するファイルを共用するような仕組みを取ることで容量を節約しているんだそうです。(参考
ファイルをBitcasaにアップロードする際には暗号化処理も行われるので、安全性にも配慮されています。

さっそく使ってみた

まず、公式サイトのダウンロードページからBitcasaのパソコン用クライアントを入手します。
Win/Macどちらも対応しています。
今回はMac用クライアントをダウンロードしました。

Mac用クライアントをインストールします。

Mac用クライアントのインストールガイドは英語でした。※後ほどスマホを使ってサインアップを行ったところ全て日本語だったので、英語が苦手な場合はスマホでアカウントを作ると良いでしょう。
「Create a new account」にチェックを入れて新規アカウントを作成します。

アカウント情報には「性」「名」「メールアドレス」「パスワード」「デバイスのニックネーム」が必要です。
デバイスのニックネームは自分がわかるものなら何でも大丈夫です。

基本情報の入力が済むと、続いて秘密の質問の設定に入ります。
秘密の質問は2個必要です(スマホから行うとここも日本語です)。

アカウント作成が完了するとチュートリアルが流れます。

チュートリアルの最後で、ローカルに保存したドキュメントなどのフォルダをまとめてBitcasa上にアップロードすることができます。
バックアップ目的の場合や容量無制限のプランを契約する場合はアップロードしてしまうと良いかもしれませんね。

なお今回、「All My Folders」にチェックを入れたところ、DropboxやBitTrrent Syncの同期フォルダまで纏めて『Bitcasa』上に保存されました。
クラウドストレージ自体のバックアップやサービスの移行時にも活躍するかも?

続いてAndroidアプリも起動します。
先ほど作成したアカウントを使ってログインすると、Dropboxと同じようにカメラフォルダのバックアップを求められます。
必要な場合はバックアップしましょう。
「携帯電話のデータを使用する」というのは3G/LTEなどのモバイルデータ通信のことだと思われ、チェックを外すとWi-Fi接続時のみ同期を実行するようになると思われます。
「既存の写真と動画もアップロードします」にチェックを入れると、既に保存済みの写真と動画をアップロードします。
※データ通信の設定に関わらず、初回に既存の写真などをアップロードする場合トラフィック(通信容量)が膨らむことが予想されるため、Wi-Fiを利用することをおすすめします。

設定が済んだら下部のボタンから進みます。
「ホームに行く」だとアプリのトップ画面に遷移し、「ツアーを開始する」を選ぶと日本語でチュートリアルを見ることができます。

こちらがチュートリアル。
「クイックメニュー」には「編集」ボタンがついており、項目を自分好みに並べ替えることができます。
「ホーム画面」は保存したファイルをジャンルごと(写真、音楽、ビデオ、ドキュメント等)に表示できるほか、「アップロードした順」「最後に閲覧した順」で並べ替えることもでき、とても使いやすくなっています。
Bitcasaのオンラインストレージに保存したファイルは、閲覧時に「お気に入り」としてスターをつけることでローカルに同期され、オフラインでも閲覧できるようになります。
パソコンで保存したファイルを1つ1つ選んでダウンロードしてフォルダ移動するこれまでのクラウドストレージとはちょっと違うようです。

Androidアプリの使い勝手を検証

ホーム画面はこのような構成になっています。
「My Infinite Drive」部分をタップするとBitcasaの「マイドライブ」フォルダを開きます。
その下は先ほど書いたようにジャンルごとに項目が並んでおり、左にスライドすると項目をスクロールできます。左端で右にスワイプすると「Recently Added(最近追加されたもの)」と書かれたボタンが出現し、タップすると「Recently Viewed(最近閲覧したもの)」に変わります。
昨日見たものをもう一度見たいと思う時って結構ありますよね。

共有を使わずアプリ側からアップロードするファイルを選択することもできますし、フォルダを共有することも可能。このへんもクラウドストレージの魅力です。
例えば、夏休みの思い出の写真をフォルダに纏めてGmailで送ることができます。また相手もBitcasaのアカウントを持っている場合、自分のBitcasaにフォルダを追加することもできますので大きな容量でも安心。

アプリからアップロードするファイルを選ぶ場合、このように内臓のファイラーが起動します。右端のチェックボックスにチェックを入れれば複数選択もできるので楽です。
また設定からは自動バックアップや通信種別によるアップロード、通知の有無などを変更できます。
パスワードロックをかけることもできますので、セキュリティを気にする際はぜひ。

Androidであれば共有にもバッチリ対応していますので、例えばファイラーアプリを使っていくつかのファイルを纏めて『Bitcasa』にアップロードすることも簡単に行えます。

パソコンで使うならChromeエクステンションは必見

公式サイトのダウンロードページ最下部に、『Bitcasa』のChrome用エクステンションのダウンロードリンクが貼られています。
このChromeエクステンションを開くとURLの入力ボックスが置かれています。
ここにウェブ上に置かれた画像などのURLを貼り付け「Add」ボタンを押すと、その画像がBitcasaにダウンロードされます。

右クリックメニューの中にも入ってます。
これがあればウェブ上のファイルを一旦パソコンにダウンロードしてからクラウドに再度上げる手間もかかりませんね。

あいにくとMac用クライアントが日本語化されていませんが(Windows用は未確認です)、初期設定さえ済ませてしまえば後はDropboxなどと同じようにフォルダ感覚で扱えるので特に問題もないでしょう。
現時点での最大の懸念点は『Dropbox』などと比べると連携対応サービスやアプリが少ない点ですが、今後人気が出れば対応アプリも増えると思われます。
日本語化されていて非常に使いやすく、アプリも直感的で手間がかかりにくいため、クラウドストレージを使ったことがない人にもおすすめです。
有料プランも安価で容量無制限なので、興味のある方は試してみてください。