ホームアプリといえばAndroid端末の「顔」です。恐らく、端末にインストールされているアプリの中で最も起動頻度が高いアプリでしょう。
『Linpus Launcher』は決して不足は感じないものの、どちらかといえば高機能ではなくシンプル寄りの軽快なホームアプリです。でも高機能じゃなくても多機能です。
特にエフェクトに関する項目はとても多く、見栄えは素晴らしいものがあります。
更にいくつかの画期的な拡張要素がデフォルトで備わっており、スマホの操作を快適にする工夫が凝らされています。
キャリアやメーカーのデフォルトホームからサードパーティ製にはじめて乗り換える際などに特におすすめです。
もちろんループスクロールができるホームアプリは多いのですが、『Linpus Launcher』は豊富なページ切替エフェクトによってスクロールが楽しくなってくること請け合いです。
この様子は動画にしてみました。
・【OCTOBA】Android App 『Linpus Launcher』|YouTube
個人的には画面の奥のほうから次のページが迫ってくる感じの「Fade In Out」が気に入りました。
車輪のようにアイテムがゴロゴロ転がる「Chariot」、風車の羽をイメージした「Windmill」も素敵ですね。
不在着信や未読メール数を通知するカウンターが内臓されているようです。
このカウンターはアプリアイコンに重ねて表示されるため見逃しにくいのが特徴です。ホーム画面に置いたアイコンにもドロワーのアイコンにも表示されます。
また、「着信がありました」というフキダシをタップすると電話アプリが起動しました。
嬉しいことにドコモの「SPモードメール」の通知にも対応。フキダシをタップしてすぐに確認できます。
「未読メールがあります」と表示されることもありました。
ホーム画面を上方向にスワイプするとメニューが出現します。
GoogleNowのアシスト起動を使っている場合間違えてしまう心配もありますが、メニューを開く際はホーム画面のどこをスワイプしてもいいので位置に気をつければ大丈夫です。
上記に対して、ホーム画面の何もない場所を長押しするとこのような画面になります。
こちらはホーム画面上に置ける様々なアイテムの追加画面です。
「Add」タブからはアプリアイコン、フォルダ、そして本アプリの機能拡張が行えます。
隣のタブはそれぞれ「ショートカット」「ウィジェット」「壁紙」を追加するものです。
ショートカットと壁紙は本アプリに内蔵されたものもあります。
見た目への拘りがホントに強いですね。
今やドロワーからウィジェットが選べるホームアプリは結構ありますが、『Linpus Launcher』は更にタブの追加と表示形式を簡単に変更できます。
右上のメニューアイコンから「New Tab」を選んでタブのタイトルと中に入れるアプリを指定したら完成。ね、簡単でしょう?
「Query/Sort」から表示形式を変更できます。
デフォルトはこちらのグリッド形式です。
左が「Alphabetical」、つまりアルファベット順にグループ分けされた形式。
右がタイムライン形式(恐らくインストール/更新日時が新しい順?)です。
※これらの形式は「APPS」と自分で作ったタブにのみ適用され、「WIDGETS」タブは変化しません。
スワイプ起動でどんな画面からもすぐにアクセスできることが魅力の「サブランチャー」が標準で付属します。
アプリやダイレクトコール(直接発信)、メッセージに加えてストレージ内のファイルを直接開けるボタンやショートカット(「Action」から)も追加できます。
「System」から設定変更トグルも置けるので、ほとんどオールマイティ。
よく使うものを纏めておけば非常に役立つと思います。
最後にアプリの設定から微調整を加えて、理想の使用感に近づけましょう。
本アプリの設定項目は全て英語ですが、ホームアプリの設定としてはかなり項目数が少ないためそれほど苦にはならないかと思います。
むしろここで覚えちゃえばこの先『ADW.Launcher』など自由度の高い英語アプリを使う際の手助けになるかも。
「APPEARANCE」は文字通り”概観”の設定を行います。
・Home Screen Transition Effectは動画にも登場した通り、ホーム画面のページ切替エフェクトを選ぶ項目。
・All App Transition Effectはドロワーでのページ切替エフェクトを選ぶ項目。ホーム画面とは別のスタイルを指定することもできます。
・Screen Orientationは画面の回転設定です。今回はグレーアウトしており指定することができませんでした。
・Scroll Wallpaperにチェックを入れると、横長の壁紙を使っている時にページと一緒に壁紙もスライドするようになります。
・Drawer Background Transparencyとはドロワーの背景の透過度です。0%で完全に透明になりますが背景だけなので使いにくくなることはないかと思います。
・Number of dock pagesではドックのページ数を変更できます。
・Icon sizeは表示するアプリアイコンの大きさを、最低値70%〜最高値130%の間で変更できます。プレビューがついているのでわかりやすいです。
・Folderではフォルダの概観を変更できます。
「GENERAL」項目はアプリ全般に影響がある基本設定です。
・SetTo Defaultにチェックを入れると、『Linpus Launcher』をデフォルトホームアプリにできます。
・Screen Scroll Loopがいわゆるループスクロール(無限ループ)です。デフォルトでチェックが入っています。
・Gesture Settingで9種類のジェスチャーによる操作を指定できます。デフォルトで「Swipe Up」に「Show Menu」が、「Pinch In」に「Show Preview」が入っています。
・Backup / Restoreからアプリの設定を保存できます。ひと通り設定し終わったら一旦バックアップを取っておくと良いでしょう。
・Quick Launch Settingからクイックランチャーの有効化と起動領域の位置を指定できます。デフォルトでは無効化されています。
ウィジェットをリサイズしたり、ラベルのフォントを変えたりといったテクニカルな操作はできない模様ですが、見た目への強い拘りに加えてクイックランチャーやジェスチャーなどが備わっており、更にドックには1×1のウィジェットを置けます。初心者が使うには十分なボリュームですね。
あまり複雑な設定は面倒だけど見た目はかっこよくしたいし、使い勝手も良くしたいという方、ぜひお試しください。