【特集】本日リリースされた最新OS「Android 4.4 KitKat」の特徴・新機能まとめ

本日、Android OSの最新バージョン4.4(コードネーム「KitKat」)がリリースされました。
Android 4.4は低メモリ端末でも快適に使えることを念頭に、特に新興国で多く使われている廉価なスマートフォンに対応させることにより、多くのユーザーが使えるように開発されました。それ以外にも音声検索の強化やクラウドサービスとの連携など、最新の技術を取り込んだ機能も盛り込まれています。
Android 4.3の端末がリリースされてからまだ数ヶ月ほどしか経っていませんが、新しいバージョンとなるAndroid 4.4の新機能をご紹介していこうと思います。

低メモリ端末でも快適に動く

Android 4.4は端末内でのメモリ使用量の削減や合理化・端末全体での効率化を図り、512MBメモリ(RAM)のローエンド端末でも快適に使えることを目標に開発されました。
 
現在、国内で発売されているAndroidスマートフォンのほとんどが2GBのRAMで、最新のGALAXY Note 3やGALAXY Jは3GBのRAMを搭載しています。しかし新興国ではRAMが512MBを採用している廉価なスマートフォンも多く、そのユーザーは最新のAndroid OSの恩恵を受けることができませんでした。
Googleは低メモリ端末でも動くAndroid 4.4の開発によって「次の10億人スマートフォンユーザー」をターゲットにし、さらなるAndroidの普及を進めたいと考えています。
 
なお、Android 4.4は現在Nexus 5でしか使用できませんが、今後数週間以内にNexus 4、Nexus7、Nexus10、Samsung Galaxy S4(Google Play edition device)、HTC One(Google Play edition device)で利用できるようになるとのことです。

OK,Google

画面へ触れなくても「OK, Google」と話しかけると音声検索が起動し、道順を検索してくれたり、音楽の再生をしてくれたりします。

“没頭モード”の追加

動画や電子書籍の閲覧時やゲームのプレイ中は、フルスクリーンの全画面で楽しむことができます。
ステータスバーやナビゲーションバーを表示させたい場合は、画面の上部または下部をスワイプします。

通常状態の画面ではステータスバーとナビゲーションバーが半透明化されるので、壁紙も雰囲気を損なうことなく表示できます。

学習する電話アプリ

新しい電話アプリでは、よく連絡を取り合う人分析し、その人を優先して表示してくれます。
また、アドレス帳に登録されていない電話番号から着信があった場合は、Googleマップのデータを参照し、誰からの着信かを画面に表示してくれます。

Japanese “Emoji”に対応

Google標準のキーボードで日本の絵文字に対応しました。言葉では伝えることの難しいニュアンスも、絵文字だと伝えられそうですね。

メッセージサービスの統合

新しい「Hangout」アプリでは、SMSやMMSがテキストチャットやビデオ通話とともに一元的に管理することができます。

Googleクラウドプリント

Wi-Fiなどネットワーを通じて印刷することができる。Googleのアプリ(ChromeやGoogleドライブ、ギャラリーやQuickOfficeなど)が対応する。プリンタメーカーが独自に開発する印刷サービスを受けることも可能になります。

低消費電力な歩数計

歩数計機能を標準でサポートしています。
この歩数計機能を含むフィットネス機能・端末の位置追跡・モニタリングなど、長時間実行されるアプリケーションでは、バッチ処理を個別行わないことによって低消費電力での稼働を実現しています。現在のところはNexus 5のみで利用可能ですが、今後はより多くの端末で利用できるようになるとのことです。

ほかにも盛りだくさん

紹介した以外にも、新しい機能はまだまだあります。

 

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