Google Playの2013年度「ベスト有料アプリ」に選ばれた手書きIME『mazec2』(現在は『mazec3』)の開発元であるMetaMoJiから、今度はグループディスカッションアプリ『Share Anytime』がリリースされました。
ノートを作って複数の端末間でリアルタイムシェア。1人が書き加えたものは瞬時に全ての端末に同期されます。
画面の大きなタブレット端末と『mazec』系の手書きIME、そしてタッチペンがあれば、もう会議やプレゼンで紙の資料やホワイトボードが不要になっちゃいます。
本アプリには無料版と有料版がありますが、会議に参加する全員が有料版を買う必要性はありません!
そこが大きなメリット。経費を節約できます。
本アプリには次の特徴があります。
・会議の開催権(=シェアするノートを作る権利)のために追加課金(アドオン購入)が必要
・有料版は1ヶ月間使い放題のアドオンが1個ついてくる
・無料版は10人以内の会議を10回まで開催できる
・無料版から課金することはできない
・有料版の追加課金方式は利用期間に応じた累積課金
・開催権はオーナー(ホスト)となる1名のみが保有しておれば良く、”参加者”は無料版で良い
同じメンバーで使う場合、責任者1名が開催権つきの有料版を持っていれば大丈夫。有料版には人数制限もないようです。
更に詳しくは『Share Anytime』の公式サイトをご確認ください。
モバイル端末上で動くため参加者が離れた場所にいても大丈夫ですが、通信(同期)にはWi-Fiが使えるので、トラフィックが気になる場合はそちらを活用すると良いでしょう。
「シェアノートを試す」ボタンから、MetaMojiが作ったシェアノートに参加することができます。
お絵かきページなどもありますので動作確認にもってこいですね。
また平日の18時〜10分間はMetaMojiのスタッフもログインするとのことなので、質問があればチャットで聞けるかもしれません。
初回起動時にニックベームを決める必要があります。
本アプリは会議参加者間でチャットも行えるため、自分だとわかりやすい名前をつけると良いでしょう。特に同じ機種を持った人が数人いてもわかるような名前だと親切だと思います。
人数・回数に制限があるものの、無料版でも会議を開催することができます。試しに1つ共有ノートを作ってみます。
「新規ノートの作成」からノートを作ります。違う画面を表示している場合は左上の「+マークのついたフォルダ」のようなアイコンをタップすればこの画面が出ると思います。またこの画面はNexus7のもので、スマホだとレイアウトが異なります。
ノートのスタイルは複数ビルトインされており、罫線の引かれたもの、ドットの入ったものや模様が描かれたものなどから選びます。
シェアノートを作るためにはデジタルキャビネットへの登録が必要です。MetaMojiのデジタルキャビネットについてはこちらに紹介されています。
要するに「Anytime」と「mazec」専用のオンラインストレージですね。無料で2GBまで使えるみたいです。
せっかくなので未登録の方は登録しちゃいましょう。登録済みの方はログインすればokです。
デジタルキャビネットにログインするとシェアノートを作れるようになります。
シェアノートを作ったら、今度はそれを会議の参加者に配る必要があります。
「アプリケーションに送る」だとAndroidの共有メニューが開きます。個人的には『Any Send』で直接他の端末に転送すると楽でした。
「URLをアプリケーションに送る」だと、一旦シェアノートをデジタルキャビネットにアップロードし、そのノートのダウンロードURLを共有できるようになるみたいです。メールやメッセージで共有したい場合はこちらを使うと良いでしょう。
何回かに分けて送りたい場合は右上の「Share」アイコンから「シェアノートを配る」を選びます。
直接ファイルを送った場合、「.atshare」という拡張子のファイルが保存されているはずです。
これを開くには、本アプリのトップ画面でメニューを開き「ファイルから読み込む」を選びます。
「Note Anytime形式」を選ぶとファイラーが起動しますので、「.atshare」ファイルを指定して取り込みます。この他に本アプリではPDFも開くことができるようです。
画像右側を見てください。「参加者」が2名になっていますね。うまくノートが送れたようです。
ちなみにこの画像からはわかりませんが、参加者2名は同じアカウントを使用してログインしています。アプリ起動時に指定したニックネームおよび端末が異なることが本アプリに認識されているため、1つのアカウントで複数のユーザーがログインすることは可能でした。
プロジェクトメンバー共用のメールアドレスがある場合そちらを使うことができるのは便利ですね。
メンバーが揃ったらノートを編集していくわけですが、左上の+ボタンから画像などを挿入したりページを追加することができます。
写真を追加してみます。
サイズや位置の調整も簡単にできますし、複製も可能な模様。
ホワイトボード感覚でスラスラと追加できます。テキストを追加する際は文字サイズなども指定でき、あとから領域を移動したりもできます。
1つのテキストエリアに改行つきで文字を挿入すると、共有する端末によっては若干レイアウトが崩れることがありました。
また作業中いつでも、右下の「発言」ボタンをタップすることで参加者とチャットすることができます。
編集機能をもう少し触ってみました。
先端が赤いペンのようなアイコンはレーザーポインター、指でなぞった部分に赤い線を引きますがすぐに消えます。プレゼンテーションなどで使えますね。
テキスト入力時に長押しすることで範囲選択が行えます。
範囲選択すると、一度入力したテキストの文字サイズ再設定や端寄せ、センタリング等の位置調整、装飾も行えます。
実際に使っている様子を動画でご紹介します。
・【OCTOBA】AndroidApp『Share Anytime Free』 |YouTube
オクトバの端末3台を使ってWi-Fi環境下で行いましたが、タイムラグはほとんど感じませんでした。
仕事以外でももちろん大活躍。
友達同士でアイディアを寄せあったり、勉強を教えあう時にも使えそうです。昔、一部で流行ったキャッチマインドのようなお絵かきクイズ(答えを絵で描いて当てるもの)としても使えるかもしれませんね。
定期的なスタッフミーティングから紙とペンを使った昔ながらのコミュニケーションまで、幅広い用途が見込まれます。
デジタルキャビネット登録時に保存容量も貰えるので、本当に手軽。
こんなアプリを探してた人、意外といるんじゃありませんか?AndroidだけでなくApp Store/Windows Storeでも販売されていますよ。