広大なインターネットから利用者のニーズに合った情報を自動で集めてくれるキュレーションサービスは忙しい現代人にとってなくてはならないほどに重要なサービスの1つです。
いち早くこのジャンルを確立した『Flipboard』や、斬新な発想から生まれた『Gunosy』、iOSでも大人気の『SmartNews』、記事を3行に要約してくれる『Vingow』など魅力的なサービスはいっぱいありますが、『Antenna』は国産のキュレーションサービスとしてFlipboardにも劣らない便利さを持ったおすすめのアプリです。
厳選された180以上のメディアから毎日500件以上届く記事を更にふるいにかけ、ユーザーの目に留まりやすいように提供してくれます。
キュレーションサービスを選ぶ上で最も大切な要素としては「いかに手間をかけずに好みの記事を見つけるか」にかかっていると僕は考えています。
例えばRSSリーダーの欠点はフィード(RSSのURL)を自分で持ってきて登録しなくてはいけない点でした。このため自分の知っているウェブサイトしか見ることができず、また手間もかかります。ぶっちゃけスマホでコピペってめんどい。
これを克服し、ユーザーに未知との遭遇の機会を与えてくれるのがキュレーションの魅力です。性質上RSSに依存せず、そのため特定のウェブサイトに張り付いて監視するには向かないものの、言ってしまえば「ウェブ検索をかわりにやってくれるサービス」でもあるため任意のキーワード(自分の好きなジャンルや話題性の高いものなど)さえわかっていれば簡単に記事を絞り込んでくれます。
好みに沿ったジャンルを選択することで「My Antenna」タイムラインに並ぶ記事も変化します。また配信するジャンルやメディアも自由に選べるため、嗜好を限定した使い方もできます。
情報量が豊富ながら取捨選択がきちんとできる構造になっているため、「情報が多すぎて何がなんだかわからないでいるうちに本当に興味のあった話題を逃した」なんてことも起こりにくいと思います。
『Antenna』は初回起動時に「ジャンル」と「性別」を、後からいつでも「地域」を設定できるため、好みの記事を探すだけでなく興味のないものを省くのも容易です。これは結構大事。タイムラインがごちゃまぜのままだとせっかくの出会いを逃してしまうことも多いですからね。
またキーワードは追加できるようになっており、左サイドメニューから登録したキーワードをタップすることで、タイムラインをそのキーワードで絞り込むことも可能になっています。
『Antenna』はFlipboardと同じように、気になった記事をクリップして自分だけのクリップブックを作れるようになっています。
このクリップブックには公開設定があり、他の人が公開しているクリップブックからも新しい情報を探すことができます。かなり凝ったクリップブックを公開されている方も多く、自身のクリップブックにフォロワーが多数つく可能性があるため、どんどん使いたくなります。
もちろん記事を共有からSNSで拡散することも可能。
今やSNSは情報発信元として一定の知名度を得ています。ブログをやる暇はないけど情報発信をしてみたい、そんな方にもおすすめできるかもしれません。
タイムラインを引っ張って更新、これは当たり前。
『Antenna』はサイドメニューも引っ張って更新。話題の記事も常に最新の状態を取得できます。
左サイドのトップにあるこれは「Antenna内で話題になっているコンテンツ」が並んだ、言わばもう1つのタイムラインです。
自分の趣味嗜好だけでなく、ユーザー全体を通したトレンドも逃さず追いかけることができます。
友達と話すネタが欲しい、ブログが続かない、話題に乗り遅れたくないなど、情報そのものに対するニーズは高まる一方でありながら、供給量もまたすさまじく、現状インターネット環境のみで自分の知りたいものを集めるとなると相当な手間と時間を擁することになります。
様々なタイプのニュースリーダーやSNSを使い比べて最適なものを探してください。『Antenna』は日本語なのでその入口としてふさわしい完成度を持っています。